励ましは万の力

心臓の大手術を成功させ、しばらくＩＣＵに入院していた壮年が、普通病棟に移ったと聞いたのでお見舞いに行ってきた。長期間入院していたので、すっかりやせ細り、言葉を思い出すように、手術のことなどを話してくれた。「焦ることはないです、じっくりと体調を整えて回復して下さい、一日一日少しずつ良くなっていきましょう」と声をかけ手を握ると、力強く握り返してくれた。それは必ず良くなって帰るからと言っているようでした。

手術直前に会った時は不安でいっぱいの顔でした。必ず成功して帰って来てください。と話していたことを思い出した。励ましは万の力と書く。心に思っていても、声に出して励ましていかなければ相手には届かない。一人でも多くの方に励ましを送っていける自分になりたいと思う。

子どもの人権救済

４日の月曜日、会派で東京の社会福祉法人の子どもセンターが運営する自立援助ホームを視察してきました。子どもセンターでは、虐待などで子ども達が緊急に避難できるシェルターがあります。「今すぐ助けてほしい」という子どものためのシェルターで、職員とボランティアが交代で、子どもたちの暮らしを支えています。全国から多くの子ども達がやってきていました。

自立援助ホームは１５歳以上の自立を目指す子ども達がスタッフと生活するホームで、就労して自立への資金を貯め暮らしています。働きながら資格を取ったり、高校や大学での勉強を目指す子どももいます。

家庭での親子関係がこじれ、あるいは虐待が起こり安全に暮らせなくなる子ども、児童養護施設で育ち、社会に出ても就労につまずき行き場を失ってしまい、野宿やネットカフェを転々とする子ども、家庭から引き取りを拒否される子どもなど現実の問題は深刻だ。児童相談所でも定員超過状態という現実もお聞きした。運営されている方々の、我が身を省みず、身を削るような思いで子ども達に察している姿勢に感動した。北海道にも自立援助ホームがある。しかし、今助けてほしいと切実な思いでいる子どもを緊急的に避難できる場所が本当に必要だと思いました。