まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

本当にそうだろうか

2007年12月20日 | 政治
結局、テレビ朝日の報道ステーションとか、最近では日本テレビの
ゼロとか、そういう報道番組を見てしまうのは、
フジテレビとかNHKとは異なり、
キャスターの際立ち振り。
これに尽きるんだろうな、と最近は思ってしまう。

普通に話せない。
この瞬間に立ち会える面白さは、特に古舘さんに多く、
嫌を通り越して、時折ピントを外れた、大仰な言い回しに、
見方の多様性を、深く思考させられる。
ああ、この人の存在は、案外、視聴者に、「えっつ?」という衝撃を与え、
疑うという「経路」を、あえて、育成させるためにあるんだと、
前向きな見方を提供していただいているんだと。

で、朝日新聞。社説。
時折、ここも頑張る社説を提供してくれる。

希望社会への提言(8)―産業力Aクラスを保つ3本柱

  序盤は電機や自動車などの製造業が活躍してたくさん点を取り、首位争いに加
  わった。ところが中盤に至り、成功に浮かれてバブル破裂というエラーが続
  出、元気づく下位チームに追い抜かれそうだ。これからは守りを固め、打力も
  磨いて、末永くAクラスを確保したい。

野球に例える、そういう書き出し。もう、この導入に対して、まぁいいや。

  守備の要にふさわしい産業は何だろうか。その一番手として、健康・福祉・子
  育て支援といった生活に密着したサービスをあげたい。

もう、第三セクターが、各自治体の切り札と言われていたあのバブルを
思い出させるようなフレーズだ。
これが、これが、守備の要?
ふーん。意図は何だろう。

  民間の知恵で仕事を効率化し、サービスの質を高める余地がたくさんある。
  とはいえ、道はまだ遠い。この夏に表面化した介護事業会社コムスンの不正が
  それを物語る。
  そのなかで、介護サービスの報酬が低すぎてヘルパー不足に陥っていることが
  明らかになった。

   介護の現状をよく見ながら、制度を改革していくことが大切だ。劣悪な労働
  条件を改善すれば人材も集まり、老後を支える安心産業へ成長していける。

もう、最初から知っていたくせに。
さらに、サービスを効率化しすぎて、「儲けどころ」がなくなってしまって、
ヘルパー、満足な給与すら提供できなくなっている。
これを「劣悪な労働条件」と言い換えて、あえて企業側に何かを被せる表現。
本当に、企業側のせいなのかしら?
面白いね、朝日新聞て。

  福祉に限らず、サービス産業は経済成長を続けられるかのカギを握る。
  通信や流通から観光、人材派遣まで幅広く、国内総生産(GDP)と雇用数の
  それぞれ7割を占めながら、生産性が製造業に比べても海外先進国に比べても
  低いからだ。これでは給料も上がらない。

いやー、非常に「特異な分野」をあげておきながら、
生産性が低い、と言ってしまう。
介護の話をぶつけておきながら、この分野で、生産性を持ってきますかね?
いいんですか?生産性を「追及」させて。

で、中略させていただくが、

  最後は「ものづくり」である。前半リードの立役者だが、今後も頼りにすべき
  主力打者だ。ここで勝ち星を稼ぐ。

  これまで他の先進国の後塵(こうじん)を拝してきた分野へ果敢に乗り込む動
  きもある。いま進行中の国産ジェット旅客機プロジェクトだ。あまり注目され
  ていなかった新人選手が、チャンスを与えられ大活躍する。そんな夢もある。

前半で、車のことを環境技術とともに語り、付加価値の有効さと、日本の技術の
確かさを通り一辺、述べていたが、
この旅客機。新人選手?どうして?
これ、色々あって、作れなかったんじゃないの?日本は?
さらに言うと、「色々あって」、国内に、「風洞実験室」すら、
作れなかったんじゃないの?
報道関係として、こんな書き方で、いいの?

  その主役はのびのびと競争する民間プレーヤーであり、市場に支持された者が
  スタンドの喝采を浴びる。

  政府はルールや競争環境の整備とか教育、研究開発の支援に徹するべきだ。野
  球でも監督やコーチがやたらとベンチから出てきては、観客は興ざめだ。

ええつ?
「興ざめ」?
民間プレイヤー?市場に支持される?喝采を浴びる?
なんか、ごっちゃになっていない?
なんか、自分、頭が悪いのかなぁ、どうもこの社説が言いたいこと、
ものすごく、子供の作文みたいに見えてしまうんだけど、
あえて、平易に「書いていただけたんでしょうか?」

はっきりいって、よそ様では、明らかに、国家主導型で、
「国家戦略」というものを明確にして、
もちろん、国民の「意思」という、国民も納得した形で、打って出ている。

民主主義というシステムは、どうしても、多数決であって、
全員がそれを「織り込みながら」、あえて参加する。
その多数の民意を、それこそ検証しながら、「作り上げ」、
国家戦略として、それこそ、政治的に国家間の交渉を進めていく。

悪いけど、監督やコーチこそが、「プレーヤー」でしょ。
選手こそが、政治家だったり、官僚と言われている人たちでしょ。
中国の胡錦濤さんですら、諸外国から「中国の営業マン」と呼ばれているくらい、
いい悪いは別にして、恐れられているし、
一応、新興勢力から「突き上げ」をくらっている現状から、
我々は、どう、政治の場で、国際間の有利な環境を作っていけるのか、
それを「付託」しないで、なんのために、数億もの金をかけて
「選挙」をしているのか。

プレイヤーの意味が違うよ。
もう、日本のオーナーは、国民でしょ。
確かに、現場で産業をおこし、運営をしているのは事実だけど、
野球に例えるなら、そりゃ、選手かもしれないけど、
国に雇われているわけじゃないんだけど。
どうも、朝日さんって、そういう、国に対する、「権力観」が、
あまりにも鼻につきます。

いっそのこと、
FAかポスティングで、ビルゲイツでもいいから、取ってきてくれ。