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まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

中田。ありがとうございます。

2006年07月04日 | スポーツ
本日の日刊スポーツ。一面に、一人ピッチを歩く中田の姿が、遠い視点で飾って
おりました。
多分、今日に至るまで、マスコミは中田選手をどうのように扱ったらいいのか、
最後までわからなかったのかもしれません。

中田引退、29歳で現役に幕

  選手としての全盛期を過ぎたことも確かだった。04年に発症したグロインペ
  イン症候群(骨盤、股関節周囲の過負荷による痛み)は致命傷となった。
  フィオレンティーナでは完全に出場機会を失い、新天地のボルトンでも苦しんだ。
  持ち前のフィジカルの強さもプレミアリーグでは通用せず、プロ入り初退場も
  喫した。終えんを感じていたからこそ、最後の区切りとなるW杯で異常なほど
  の執念を見せた。

日本では、プロのスポーツ選手といえども、タレントとして、紙面に貢献するよう
仕向けられます。
あいかわらず、何がニュースになって、何がニュースにならないのか、
首をかしげるような記事が見受けられます。

稀に、毅然とした対応をした選手を、うとましく、大衆に理解が得られない、
孤高の選手、とした扱いをしますが、
野茂しかり、イチローしかり、そして中田しかり。

スポーツ紙というのは名前ばかりで、芸能ニュースに近い構成は、
昨今の朝の番組と、似た構成で、視聴者も読者も、「君達が望む内容」は
こんなもんだろう、という軽薄さを感じるのは、私だけでしょうか。

これからの中田と題して、さらに、面白おかしく取り上げるのは、見えております。
企業、大学、コーチなど、確かに知りたい情報ですが、
突然の発表ゆえ、コメンテータも、友人と称する人間達も、首をかしげているようです。

中田選手によって、サッカーを気にすることができるようになりました。
本当にささやかな、一ファンとして、幸せでございました。
年をとってくると、こういう憧れにもにた選手の引退を、
これから、何度も、目にすることになるんだな。

惜しむらくは、もう少し長く、彼を通して、サッカーを楽しむ時間が欲しかった
ことです。


だからサッカー。だから大好き。

2006年06月23日 | スポーツ
深夜、いきなり目覚めた。
誰もが寝静まった時間。時計を見ると、まだ2時30分だった。
4時あたりであれば、そのまま、テレビに直行であったが、今はまだ眠ることにした。
ただ、自分はチキンである。このまま寝てしまえば、その時間に起きることはまず
ない。朝のニュース番組やらで、結果を聞くことになるんであろうと、
あわ立つ気持ちを持ちながらも、眠りについた。

なのに、突然、起こされた。
目を真ん丸くした我が家の「猫」が、元気一杯に跳ね回っている。
壁にジャンプしている。
今何時だ?  4時45分。
ひどく目が悪い。何をめがけて気合いを入れているのか、ふとその先の壁を見ると
黒い「昆虫らしき」物体が、あのイメージどおりのスピードで、
横に走り去るのを「目撃」した。

うにゃ?  じゃないだろう。
慌ててメガネをかける。心臓の動機が収まらない。
どうする、今、あいつと勝負する時間か?見なかったことにするか?
にしても、例の「うにゃ」が、ここぞとばかり、目をらんらんと輝かせ、
跳ね回っている。

一度、下に降りて、タバコを吸うことにした。
ついでにテレビ と。
1対1。  同点?
今やハーフタイム。得点シーンが流れている。
ああ、まさに、猫が獲物を発見し、まさに恐怖を感じたその時、その時間。
あのぶよぶよロナウドが、ちょこんと頭を出し、ボールがゴールネットを
割った、まさにそのときであったことを理解した。

上に行く。
それどころではないのだ。
相変わらず、猫が壁を見上げている。
いた。そいつが壁に張り付いている。しっかりと、確認できた。

あいつではない。が、とても大きな、長い足をもった、蜘蛛だった。
それはそれで、結構、不気味。いやーーーーーーーーん。
見なかったことにした。
走り去った蜘蛛を追って、壁際の家具の周りを執拗に探る、我が家の猫。
放って置いてテレビを見続ける。

そして、ブラジルの逆転のロングシュートがゴールネットを揺らした。
再度言う、自分はチキンなんで、これ以上見続けることができない。
ただ、ブラジルは美しいくらい、強かった。
自分は選手でもなければ、大人になって、サッカーをしたこともない。
歩幅が完全に違う相手のプレッシャー。

パスの出しどころには、必ず、あの黄色い姿がへばりついている。
あの黄色。あの色って、なんか、すごくない?
オーストラリアの時でもそうだんたんだけど、あの色って本能的に「危険」を
感じる色だと思いません?
目の端に入ったら、ぼくだったら、迷わず慌てるね、逃げ出すね。

その一方で、青色って、どうなんだろう。
姿を隠して、さっと出てくるのに適してる?
うわー、なんだか、「超」素人な話をしている。

ただ、終了と同時に倒れこんだ「中田」選手。
どんな解説やコメントよりも、多分、一番、自分が知っている。
この大会での自分の姿を。
多分、それがどういうことなのかも。
こんなに悔しい姿を、そして憔悴しきった姿を見るのは初めてだった。
方々で、中田に関して、多くのコメントが、出ていることだろう。

素人ながら、一番、好きな選手でもあり、僕を、サッカーに引き入れてくれた
選手でもあり、今でも、多分ありえないけど、会ったら、ぶるぶるしてしまう
唯一の人だと、思っている。
(前園選手や、武田選手に会ったときや、ベルディーに仕事で行ったとき、
 ロッカールームで三浦泰と握手したとき、森本選手に会ったときでも
 ぷるぷるしなかった。)

この3大会。彼を見ることが、一番の楽しみだった。
でも、一抹の寂しさは、隠せない。

もうマスコミも、あの「感動をありがとう」というフレーズは使ってないようだ。
この大会に参加するということの意味をつかんでいるようだった。
多分、日本は、これからが本番なんだろう。
過去の中で、一番、強いチームだと思っていたんだが。
だからサッカー。
本当に面白い。

W杯 サッカーボール

2006年06月14日 | スポーツ


へえ、ワールドカップの公式ボール。
これって、アディダスと日本の「モルテン」の共同開発なんですね。
僕は、今初めて知りました。

日本の技術、W杯に登場…「究極の球体」ボールも

  サッカーW杯ドイツ大会の試合球、アディダスの「+(プラス)チームガイスト」
  を同社との技術協力で開発。全64試合で使われる576球はもちろん、
  世界中で市販される全量を製造する。
  世界有数の競技用ボールメーカーにとっても、サッカーW杯の試合球の開発・
  製造は初めてだ。

モルテン

 バスケットやバレーなどさまざまな球技のボールに書かれたロゴは、
 スポーツ好きにはおなじみ。国内のボール販売シェアの65%を占める。

 英単語「melt(溶ける・溶かす)」の過去分詞形を社名にした。
 1958年に、ゴムメーカーの技術者が独立して広島市に設立。
 ゴムを溶かして製品を作る業態だけでなく、溶けて新しく生まれ変わる気概を
 表現し、語尾の「ン」に「運」を重ねた。

全然、こういう会社があること知りませんでした。
バスケとかサッカーも、当然したことあるんですが、こんなロゴ、
見た記憶あったかしら?
すいません、もうとっくに、知っている方はご存知の内容なんでしょう。

何か大きなものが負けた ような感じ

2006年06月13日 | スポーツ
最後は、テレビを消してしまった。
こういうことを、する人間なんです。
その後さらに2点、入れられたようだ。

今日は、冷静でいられる気分でなく、新聞も開いていない。
テレビも見る気がしない。
加えて言うが、こういう人間なんである。

痛々しいくらい、画面からは、熱気をまとった光が溢れている。
サッカーは、真夏にやるスポーツなんだろうか?
それくらいの暑さを感じるフィールドだった。

あの中田が転がされる。中澤も、膝をつく。
相手がでかく見える。
気温の問題なんであろうか、それとも相手が故意なんだろうか、
軽やかな「球さばき」が見られない。
パスの出所も、いとも簡単に寄せられる。
そして無造作につぶされる。

相手の大きな体が、必要以上に大きく感じて、日本のスペースが見当たらない。
それほど強いつなぎでもない。なのに、ボールをコントロールしきれない。
タッチが強すぎて、相手へのパスになってしまう。
高原が早いドリブルで駆け上がる。
柳沢とタイミングが合わない。
どちらも、意思を超えて、暑さか、疲労か、運頼りに走りこんでいる感じ。

FWが、いつものひ弱さを、炎天下でさらされている。
中村が、姿を消し始めた。
ぼーぜんと、腰に手を当てて立ちすくむ時間が多くなってきた。
流れ落ちる汗すらもない。
なにかが、もの凄い勢いで、力の消耗を強いている。

ブルーのユニホーム姿の戦士達、球を追うごとに、頭ががくがく揺れ始める。
イエローカードが、乱舞する。
倒れない者が、宣告をうける。

そして、9番、ビドゥカの強い目と、間違っても折れない姿に
最後まで恐怖を感じていた。
僕は、最後まで、試合を見ることができなかった。

多分、にわかファンとしても、ダメな部類なんだろう。
こんな見方をしていては。
前向きになれるところが、まったくなくて、素人なんで、別の見方ができなくて。
巨人も6連敗だし、松井も出てないし、
この夏を、どう生きていけっていうんだろう!
はい、仕事を始めます。


最近の清原選手に同感できない自分がいます

2006年05月01日 | スポーツ
新しい事務所に移転したが、またもや、ネットが使えない。
移転の契約を締結して、1週間後に引越し。
これでは、あらゆることが間に合わない。
多分、この1週間、慣れないパソコンを使うか、1日中、ネットもできない日が
続くのだろうな。悲しい。

野球の話。
今年の初め、オリックスに移籍した清原選手。中村選手の加入と合わせて
話題となっていた。
仰木監督の死去もあって、思いに応えたいという「意思」が、各選手から
聞こえてくる、そういった雰囲気が漂っていた。

だが、カメラは、清原選手を追い続ける。
個人的には、ピアスがどうだとか、色黒がどうだとかよりも、体は大丈夫なのか
がとても気になっていた。
巨人にいた時分、一度も大活躍した姿を見たことがなかったので、
その「本来」の姿。残念ながら、西武の試合を見たことがなかったので、
いつも期待して待っていた。

ところが、パリーグに来て、どうですか?という記者の質問に、
「気分はいいよ」みたいな発言。続ける記者が、昨年は大変でしたもんね、
それに続けて「昨年は、ふてくされておったから」とにこにこ顔。

ちょうど、この映像を、自分は見ていました。
そして、限りなく、がっくりいたしました。
チームオーダーも含めて、事情も含めて、1年間には、色々なことがおこります。
確かに、彼は、ビッグネームです。
ファンも多くの声援を送っていました。
東京ドームでは、彼がバッターボックスに入るだけで、最大の歓声が包み込みます。

なのに、ふてくされておったから。は、例え、巨人を追われたからと言っても、
聞きたくなかった発言でした。
そのオフシーズン。ほとんど「西武」は取り上げられておりません。
清原選手の話題は、なぜか事欠きません。

清原またまたリタイアでオリ人気カンバンでっせ
清原が途中交代、全力疾走で左足激痛
  清原にとっては、早くも今季“3度目のリタイア”になる。開幕直後の左太もも
  裏痛に続き、20日には死球で左手小指を打撲。全治3週間の診断ながら痛み
  に耐え、前日25日に復帰した直後だった。チームも今季初の4連敗と下降線
  だけに、4番清原が三たび離脱となれば影響は大きい。

全力疾走で、リタイア。
これはいったいどういうことなんだろう?
そして中村選手もリタイア。
この選手も昨年、大リーグにチャレンジしたが、メジャーに上がれない日々に、
かなり毒づいた発言をしていた。

別に、プロ野球選手に「人格者たれ」とまで言うつもりはない。
ヤンキースの松井選手と比較して、どうのこうのと、言うつもりはない。
誰に向かってメッセージを送っているのか。
同僚の選手も聞いているであろうし、ファンも当然聞いている。
またマスコミも、何でかわからないが「報道」する。

巨人の躍進の影に、小久保選手の存在を挙げていた人がいた。
阪神の躍進の影に、金本選手の存在を挙げていた人がいた。
風貌も、コメントも、それほど話題を集めるものではないが、
「我々を楽しましてくれる」という期待感がある。
同僚の選手もなんだか、いい意味で楽しんでいる感じがある。

アスリートなんであろうから、自分の満足感も、当然あるだろう。
その最たる位置にいるのが、イチローだと思っている。
その辿る結果の先に、ファンが待つ楽しみがある、みたいな感じ。

そのどちらでもない。今の清原選手。
デッドボールの後にも、子供を引き合いに出して、守らなあかんときは、
いきます。という発言にも、強烈な違和感を感じる。
どうなんだろう。
どうも、この方から生き方を学べない気がするのだが。
だめかなぁ。

「巨人ファン」としての自覚   ?

2006年04月17日 | スポーツ
すごいな、巨人軍。
「巨人ファン」としては、どうにもたまらない、展開です。
まさに、このまま、頑張っていただければ、
「巨人ファン」として、冥利に尽きます。

選手に気を使うことなく、存分にマーネージメントすることで、
かような結果がでるとは、本当に、思いませんでした。
そういう意味で、原監督の「選手の起用」は、見ていてすがすがしいです。

考えてみれば、技術論やら、物事の結果を、解説したところで、
やっているのは、プロの選手ですから、外に言うべきではないのかもしれません。
原監督の「チーム愛」。
実は、言いえて妙だったことが、理解できました。

状況に合った結果が残せなかった。
チームの一員としての自覚が足りないプレーでした。

などなど、マスコミとしては、本当に「つまらない」コメントですが、
選手としては、随分、救われるだろうし、自覚も高まるであろうし、
モチベーションが下がることもないでしょう。
選手が、一番、解っていることでしょうから。

考えてみると、ぶち抜けて、そんな感じなのが、バレンタイン監督?
あの選手起用方法は、賛否両論ありますが、あの李選手。
使い続ければ、結果を出します!の宣言通り、がんばっていますので。

日本に多いのは、「育てる」「しつける」「教える」という
ティーチングの手法。
能力を発揮しやすい環境を作っていく。それに伴って、自覚を「啓発」していく
という手法は、馴染みがありません。
このティーチングは、楽天の野村さんが代表格です。

誰が何をどこで、どういう風に「望んでいるか」というウオンツを認識する。
この誰が、かが、問題です。
ともすれば、それが監督であると、妄想の激しい選手は、年棒の調停にまで
問題が発展することにもなりかねません。
一方、それが、観客であったり、打線をつないだ、前のバッターの結果だったり
した場合、その選手は自分が出した結果を、真摯に受け止められます。

自覚があるかどうかは、別にして、原監督のいまのところの「発言」は、
僕は、ちょっと饒舌で、意味不明としていましたが、
どうみても、いい感じです。
前回は、負けが混んだとき、たまに、マスコミに鎌をかけられて、
ポロリと個別批判をしてしまいましたが、
今回は、大丈夫なことを祈りたいと思います。

ええ、しつこいですが僕は「巨人ファン」です。
えっつ?括弧?
あらあら、そういう風に見えるかしら。

高校野球は好きなんですが.......。

2006年04月07日 | スポーツ
好きか嫌いかで言うと、高校野球は、純粋な意味で「好き」である。
そもそも野球が好きなんである。
とはいえ、毎度思うのだが、紛れも無く、この世界を管理している「高野連」。
これがたまらなく、理解ができない。

早実の斎藤投手の3連投。
これがまた、人権問題で売っている朝日とは思えない見出し。
早実終盤に意地 熱闘3連戦、8強誇り
熱戦のヒーロー、最後は力尽き――。である。
あのWBCですら、連投の禁止をうたったルールで縛りをつけている。
なのに、3日間で28イニングス、445球。

あれだけの「強制力」「執行力」を持っている高野連である。
北に暴力を振るう監督がいれば、出場停止にでき、南に喫煙する者がいれば
出場停止にでき。招待試合でエースを温存すると、突然、理由無く断るなと言い。
県外で試合をするのであれば、書類を地区の高野連の会長宛にいちいち提出し、
試合の結果さえも、報告する義務がある。

そして、一つの大会で、予選で7試合もこなすチームがいるにもかかわらず、
春夏秋あわせて、公式試合が数試合しか、できない学校もある。
サッカーだと、公式戦といえども、年間10試合以上、公平に試合が組まれる。
なのに、サッカーでは、指導者のための「講習」が行われ、
様々な、フィジカルも含めたプロの関係者が、適切に指導し、
大会も運営されているというのに、どうだ。
野球監督・部長・関係者を集めた、説明会や指導会など、開かれたことを
聞いたことが無い。
ようやく、プロ関係者の「参加」が緩和され、その講習会が開かれているくらいだ。

高野連という総本山の下に、全国都道府県に、財団法人としての格を所有する
地区の高野連があって、当然、連盟費もあって、過去に色々ないきさつもあろうが
プロ関係者の出入りを極力、拒否し、高額で「監督」が拝命を受けたりする中、
設備、用具は、それぞれの学校がばらばらに「独自」にそろえさせ、
すでに「大きな格差」が構成されている中で、
子供の肉体の管理・保護は、ここでどうして、保健室任せなんだ?

3日間、445球の「熱投」で、力尽き、なんていっている場合で無いだろう。
「今でも曲がらない右腕は、僕の勲章です」なんて言っている、元高校野球球児が
いるんだぞ。
喫煙で試合停止処分をしている場合じゃないぞ。
肩が壊れている高校生は、これは、本人の鍛錬不足が原因なのか?
ひじが曲がっている高校生は、本人の根性不足なのか?

「教育的見地」を振りかざしているんであれば、そして「心技体」をいうのであれば
特にこの体に関する様々な事例について、どういう「考え」をもっているのだ。
各学校の「自由意志」の任せている。当然、教育的見地から、投手は3人、4人
体制がしかるべき。なんて、まるで部外者のように言っているだけ。

実際はどうだ。どこもエース一人に頼るしかないであろう。
だったら、「禁止」すべきである。
というか、そういう大会にするべきであろう。
うさぎ跳びも、連日の投げ込みも、当然。水泳はご法度。嵐の1000本ノック
上等。練習中は水を飲むな。炎天下の失神は気合が足りない(脱水症状か、もしくは
日射病で、命に関わります)。ゴムタイヤにバットを打ちつけろ。
これは今40歳以上の年齢の方々には、当然のマニュアルでした。

これをやらせていた連中というか、世代が構成しているのが、多分、高野連。
頒布物を見ていると、「投手のための肩・ひじの障害予防法 1本・2800円」
がビデオで販売されています。
お茶を濁すんじゃない!
あの江川に投げろ!と指示を出した、佐伯達夫自伝を同じ2800円で、
売っている場合じゃないだろう。

イチロー発言に、物申す者、あり。

2006年04月04日 | スポーツ
よく読ませていただいている、大御所のブログがあります。
mumurさんのブログです。
その記事中に、4月3日東京新聞の夕刊記事に、作家 星野智幸さんの記事が
とりあげられていました。

WBCでの、イチロー発言に関するものでした。
引用させていただきますが、
 特に私が違和感を覚えたのは、二次リーグで韓国に連敗を喫した後の、「ぼくの
 野球人生の中で最も屈辱的な日です」というコメントである。「屈辱」という言
 葉は、ライバル意識や「悔しい」という自分の内面を示すだけでなく、相手から
 不当な辱めを受けたという敵も含む。
 私はここに、相手を蔑むニュアンスを感じずにはいられない。
 仮にあなたが、同期入社の社員より早く係長なり課長なりに昇進したとしよう。
 その社員が「最大の屈辱だ」とコメントしたら、あなたは「見下された」と感じ
 ないだろうか。

さらに続けます。
 「屈辱」という、どう解釈しても差別的なイチロー選手の発言は、不思議なこと
 に、大手メディアを始め、日本の中ではそれほど物議を醸さなかった。つまると
 ころ、多くの日本人の中には同じような差別意識が潜んでいるがゆえに、誰も疑
 問に思わないのではないか、とさえ思ってしまう。

 せっかく好ゲームを展開して優勝したはずのWBCに、暗いものがつきまとって感
 じられるのは、日本の中に潜むこのような攻撃欲があからさまに姿を見せ始めた
 大会だったからである。
 これまで他の国際スポーツ大会、特にオリンピックやサッカーのワールドカップ
 でも、他者を差別することでモチベーションと熱狂を高めるような露骨なナショ
 ナリズムはあまり見られなかった。

以前、この作家さんは、ご自分の「日記」
 ほとんど関心はないから見てもいないのだが、野球のワールドカップで、日本
 は幸運にも準決勝へ進めた。大会そのものがアメリカの思惑に基づきおよそいび
 つで(なぜ同じチームとばかり当たるのか?)、そのいびつさの一つが審判問題
 なのだろうし、こんな形で先へ進んでもあまり意義はないと思うけれど、韓国と
 三度対戦するのは悪くないだろう。私としては、延長で日本が負けるのが妥当だ
 と思っている。

この記事を全編通して読まれるとわかりますが、イチローの発言と、小泉首相の
発言をオーバーラップさせ、韓国・中国問題に結び付けております。
こんな形の記事作りは、あまりしないほうなんですが、今後、この記事に、
2度と触れることができなくなりそうなので、備忘録として、「やらせて」いただき
ました。すいません。

先の記事で、東京新聞の社員の方ですら、10年後には、会社が無いのでは、
と申しておりましたが、社説も含めて見渡すと、韓国・中国礼賛記事の
オンパレードで、その腹の括り方は、朝日新聞より、際立っています。

さてさて、このイチロー記事。
「同期入社の社員」のくだり。この比喩自体、そして、昇進に即して語る内容。
あげく「見下す」心境への持って行き方。どれをとっても、「作為的」です。
こんな回りくどい言い回は、後段の、イチロー発言を明確に、「差別的」と
称する内容につながってきます。

差別、だったんでしょうか?
これを是とする、「我々は」差別意識を内在していて、
勝ちに浮かれている、我々の光景は、差別を基底とした、カタルシス、なんで
しょうか?

そして、3回も、戦うそのシステムの異常性を問う中で、日本は、
延長戦で負けるのが「妥当」という考え。
ここにいたっては、勝ちを叫ぶ人々の「異常性」を言う前に、スポーツという前提さへ、
吹っ飛んでいます。

アメリカでは、彼らが通常行っている、「ワールドシリーズ」のように、
7回戦勝負であれば、違った結果になったであろう、と言っています。
もちろん、メジャーとの総合力は、まだまだ差があります。
「ピッチャー勝負」に適した、勝ち上がり方式は、それもまた、「ルール上」での
厳然たる「スポーツ」です。

この作家は「サッカー」がお好きなようです。が、
日韓対戦で、「屈辱」報道をするのは、いったいどちらでしょうか?
そういう過去のいきさつも含めて、サッカーはワールドカップとして、「総力戦」
になってまいります。
今回のWBCは、紛れも無く、サッカーのワールドカップを「視野」に入れています。
イチローの発言は、過去、オリンピックにおいても、世界野球大会においても
そして、大リーグとの交流試合も含めて、培った歴史と結果のつみあげがあって
初めて出た「発言」です。
国を背負う戦い。尋常ではないプレッシャーとの戦い。勝たなければいけない試合。
そして、プライド。
それを、こんなレベルの「陰湿」な議論に堕するとは、この作家の感性が
わかりません。

調子に乗って順位予想

2006年03月25日 | スポーツ
プロ野球が開幕いたします。

何度も書きましたが、自分は「野球ファン」でございます。
くれぐれも「巨人ファン」と呼ばないでください。
ええ、巨人の話題が多くとも、巨人の話しかしなくても、
私は堂々と、「現時点」では、巨人ファンではありません。

仁志のファンです。

危惧していたことですが。ロッテから小坂選手の加入によって、内野手では
2番手になってしまいました。
そういえば、私のブログの師匠は、西部ファンです。間違えた西武ファンです。
西部先生のファンだったら、やたらアカデミックになりますが。

彼は、怒っていました。
なぜ、清原ばかりがスポーツ紙を賑わすんだと。
西武の記事が、何日も出ていなかったことすらあるのに、これはなんだと。
そういえば、伊東監督の「俺は聞いてない」問題は、どこに行ってしまったんでしょうか?
WBCですら、松坂選手のみで、和田選手について、どうして何のコメントも
ないのでしょうか?
相変わらず、中村選手は「おかわり4杯!」選手だ。
いつまでそのイメージで、マスコミは引っ張るつもりなんだろうか?
高橋由信選手の、「ウルフ」ですら、遠い恥ずかしいネーミングだったのにだ。

で、予想です。
1位 巨人
2位 阪神
3位 中日
4位 ヤクルト
5位 横浜
6位 広島

1位 ロッテ
2位 ソフトバンク
3位 ニッポンハム
4位 オリックス
5位 西武
6位 楽天

生まれて初めてこういうことをしました。
ちなみに、右に空白があるのは、途中で訂正を書き込むためです。
いいえ、言い訳を書き込むためです。

今、気づきました、師匠に怒られます。
西武を5位にしてしまいました。ちなみに、パリーグの4位以降の会社の社長。
個人的にどうも好きになれません。
それを言うなら、ロッテはどうなんだ、と言われますが、バレンタインが中和して
います。
にしても、年をとっても、王さんは、格好いいなぁ。
メジャーリーグのオールドプレイヤーの紹介で出てこられる方々にも、
見劣りしないんだよなぁ。
頑張れ、OB。
 

みんな、金メダルは、かじってみたかったんだね。

2006年03月22日 | スポーツ
いつもの如く、日曜日・祝日とPCの前に座れません。
が、しかし、日本の優勝、おめでとうございます。

ライブで少しは見ることができました。
王監督が言っていたように、国際試合がこんなにもプレッシャーがかかるものだとは
思わなかった、は観ていて確かにそう感じました。
アンダースローの渡辺が、自らの失策を含めて、窮地をしのぎ、
どうにか帰還したときの蒼白になった顔。
そして何よりも、全員が、よく戻った!ごとくの出迎え。

川崎の2度目の失策のとき。一瞬だが、我に返ったように、落としたボールを
追う姿。クールな西岡も、最大限の笑みで、元気付ける姿。
慌てたように動き回るコーチ陣。変わらない顔の監督。
驚いたのは、その最中、全員が、ベンチの柵の一番前に我も我もと集まったこと。

こういうの、感激屋なんで、見ると、涙腺がゆるむ。

「3丁目の夕陽」ばりの、街頭放送化した家電売り場。
サッカーでは、喜びの表現も「やり方」があって、見事なもんだが、
こと今回のWBCでは、それぞれが、それぞれに、ぎこちないが、
めったない喜びを表していた。
そして、オールドファンも含め、世代を超えた「連帯」みたいなものが、
混ざり合っていた。

何に勝ったというよりも、どこに勝ったということよりも、
トリノでの鬱憤もあったのかもしれないが、
久しぶりに、共有できる「話題」と、イチローの「激白」に
なんか、全てを委ねてしまったような気がする。
ただただ素直に、感動させていただきました。

金メダル。かじっても、いいぞ、今回は。

詳細記事

貴重な体験をいただきました。WBCの熱狂の渦。

2006年03月18日 | スポーツ
あらためて、日本、準決勝進出おめでとうございます。

驚きました。毎日、地味なテーマで書いていたんですが、
たまたまネットをうろついていた際、ほとんど期待していなかったメキシコが
リード。しかも最終回。このタイミング、ほとんど地が出てしまいました。
お世話になっている、ぜんさん、の、もうほとんどコミュニティー化している
記事に、早速TBを貼らせていただくと、ものすごい、熱狂の渦に。

初めて、TBを一生懸命、貼らせていただきました。

そして、本当に色々な方々のブログを拝見いたしました。
貴重な体験でした。
メキシコチームは、すでに、ディズニーランドへ行っていたんですね。
皆さん、温かく、スルーしていただいて、というより、そんなこと構っている
暇がなかったんでしょうね(笑)。

それにしても、「国」を背負っての勝負、というより、
それを超えた、野球人として、アスリートとしての勝負。
普段、めったに見られない、本音がみられるのも、WBCならではと思いました。
Aロッドが涙ぐむ。イチローが正体不明になるまで酔っ払う。
王監督が、準決勝進出を涙を流して喜ぶ。上原が、歯茎をみせない(ごめん)。

ペナントレースでは、決して味わえない興奮をいただきました。
サッカーファンは、4年に一度、こういう渦の中に身をおいているんだなぁと
羨ましくもなりました。が、一応、地道にサッカーも好きです。
それと同時に、野球の面白さも、再確認できました。
今更ながらですが.......。

チーム打率では、日本がトップです。
よくいう打線がつながれば、文句なく勝っていけるでしょう。
また、チームがまとまる。チームプレイというものが、どういうことか、
参加している選手は、貴重な体験をしているはずです。
そして、負けるということが、どういうことなのか、勝つという事がどういう
ことなのか、我々がかくもこんな精神状態になっているのですから、
選手は、どうなっているのか。

日本の実力は信じています。
韓国の国を挙げてのバックアップも知っています。
それでも一番勝負にこだわっているのは、選手です。
口先だけでないことは、今回の毎試合を見ていてわかります。

がんばれ、ニッポン!

ついでに、こんな記事が。
韓国戦に10人目の敵!王ジャパン、準決勝も“誤審”審判
「3度目の対決となる韓国戦の球審を、日本戦で大誤審犯したボブ・デービッドソ
 ン審判員が務める予定になっていることが分かった」

「ボブ・デービッドソン審判員の耳には米国戦の翌日に西岡が「審判は代わりに小
 学生を立たせた方がマシ」と発言したことなど、日本が猛批判を繰り返している
 という情報が入っている。日本に敵意を感じている同審判員が、公正なジャッジ
 ができるかどうかは疑念が残る。」

まじ?大丈夫か。どうなる?
西岡ーーーーーーーー!気持ちはわかるよぉおおおおお。


びっくり。日本、準決勝進出。祝。

2006年03月17日 | スポーツ
本当は、大変興味深く見ておりました、WBC。
今、ネットを見ていて、すごい。メキシコ勝っている。
また、例の審判ボブ・デービットソンが、どう見ても本塁打の当たりを
ヒットにしてしまい、これでアメリカ勝ったら、WBCの意義が消えちゃうよ。
にしても、更新がきかない。すごいアクセス数なんだろうな。

アメリカの9回の攻撃は、3番4番5番。グリフィー、ジョンソン、ロドリゲス。
また、ロッドだ。今度も、頑張るのか。

うわー!アメリカ負け!
これで、日本、準決勝進出だ。
いやー、メキシコスケジュールに、ディズニーランド観光を組み込んで、
お帰りモード一杯の、このメキシコ。
やるときは、やるんだなぁ。
プレッシャーは、アメリカにものすごく、あったんだろうな。
もう、気分は、リラックスのメキシコ。存分に、ミッキーと楽しんでください。
いや、ミッキーは、メキシコチームを、もてなすんだろうか?
いやいや。

昨日のイチローの「屈辱」に、望外な、チャンスですよ。
王監督の、眉間のしわが、トレードマークのまんまにならなくて済みそう。
晴れやかな顔が、見たい。

今江さんも、リベンジですよ。
もう、完全な素人のファンになってます。
結構、嬉しいなぁ。
びっくりだなぁ。

それでも勝手に応援します中田さん

2006年02月13日 | スポーツ
色々な記事を拝見しましたが、サッカー。特に個人的に応援している中田。
今回のアーセナル戦。存在感が見える、て言う風に解釈していましたが、
意見が分かれております。ていうか、相変わらず見ていないのでどうしようもない
のですが、中には、ボルトン。筋肉タイプの集団で、ロングボールと肉弾戦が
大好きなチームとすら酷評されております。
おまけに、パスミスもありの、1対1に完敗した中田とか、存在感が見えないとまで
言われっぱなしの記事もありました。

数年前、彼がローマにいた頃は、随分拝見いたしました。
ユベントス戦での1ゴール、1アシアト?でしたっけ、ローマの優勝を決定付けた
あの試合。未だにフルのビデオを持っております。
あのジダンを毒づかせた試合です。
サイドから駆け上がる、カフーとのコンビで決めた、ワンツーゴールなども
記憶に残るシーンでしたが、今回もチーム事情なんでしょうか?
中盤のボール回しが「嫌い」というか、「不得手」なチーム。なんですか?

確かに、局面を打開する選手とは考えてはおりません。タフなフィジカルと
広い視野に裏打ちされた、球のけりだし、スペースの潰しなど、チームが機能すれば
するほど、頼りになる選手だと思っていたのですが。
たまに見ると、重なり合う選手達。上下に走りまわる選手達。
スペースに陣取っている中田なんて、カメラフレームからいなくなってしまいます。
で、たまにサイドから球をつないだりしても、結局はクロスに打ち出して、ルーズボール
の取り合い。そして、ちょこっと「参戦」したかの感じに、「映る」中田さん。
球が先にありきの試合が見ていて多いです。意思がなんか、感じられません。

当然素人なんで、ここまでですが、確かに松井選手の切り替えしなんか、
見ていて「ぞっと」するくらい格好がいい。小野選手なんて、彼が球に触ると
相手の選手が「まずい、まずい」なんて感じで集まってくるのなんか見ていて
楽しい。ひょろっと蹴りだすボールなんか、当たり前のようにそこにチームメイト
がいたりする。
なのに、中田さん。謎だ。当然、見ていてすごいプレー連発の選手なんか、世界には
五万といます。そういう彼らを見ていても、いつも中田さんは気になっております。

ルールの自己目的化。投球動作について。

2006年02月04日 | スポーツ
昨晩、たまたま報道ステーションを見ていると、スポーツコーナー。
解説者の栗山氏が、日本の投手のビデオを大リーグに持ち込み、審判と現役キャッチャー
に見てもらう、という企画を行った。

現在、日本では、WBCに備えてルールの厳格化をはかっている。
特に投手のホームは個性豊かで、「2段モーション」と呼ばれる変則的な投法も
有名だ。特に、横浜の三浦、楽天の岩隈選手など、一流と呼ばれる選手が、その適用を
受けることもあり、昨年から「混乱」をきたしている。

このWBCは、アメリカのルールがベースになっていることはもちろん、その影響力の
大きさからか、日本は、特にボークの対象になりやすい投球ホームのチェックに
やっきになった。
最近、このボーク。どうやら、大リーグよりも日本の野球のほうが厳格で、
日本にきた元大リーガーの方が、「違法」を指摘されることが多い。

そして、今回の番組。
このところ問題になっていた、投球ホームの持ち主。
上原、三浦、岩隈、サブマリン渡辺。全員、「問題なし」という評価であった。
問題になったのは、松坂。振りかぶったグラブの「ゆれ」などが、紛らわしいと
指摘を受けていたが、彼らは、上半身の「ゆれ」に着目。大リーグのキャッチャーは
特に問題ない。審判は、疑問。
そして、阪神の藤川。見ていて、本当に「いいのかよ!」というくらい、足を
いったん止め、また上げて投げるもんだから、打者の打ちにくそうなことといったら。
ところが、そこじゃない。ふりかぶったグラブのゆれが問題になる。
えっつ?

つまり、投手とバッター間には、そもそも「ボーク」は適用されない。
言って見れば、相手のタイミングをずらす投法であっても、それは戦術。
このルールは、塁に出たランナーと、投手との関係において論議される内容だ。
とすれば、振り上げた「足」がプラプラしていようと、踏み出した足が、ホームに
向いていれば、ランナーに錯誤をきたさないので、OKだということだ。

それよりも松坂選手のように、「投げますよ、いやいや、止めますよ、」みたいに
取れるホームが問題だ、ということなんである。
えっつ?初歩的なことですか?

要するに、ランナーに誤解を与えない、もっというと、騙す要素があるかないか。
その駆け引きにおいては、厳しくルールが適用される、ということなのだ。
ところが、日本は、どうもその論点が見えない。
大リーグから、逆に「我々も、日本の投球ホームをもっと研究したい」なんて
コメントをもらってしまったが、なぜ、そのルールがあるのか、という点を
もう少し研究したほうが、そしてPRしたほうが良いのではないだろうか。

何か、一端火がつくと、ルールが自己目的化して、「型」になるきらいがあって、
あの上原でさえ、なにやら、「減点1」みたいな指摘を受けている気がする。
「ああ、着地で流れましたねぇ」なんて体操競技じゃないんだから。
そんなに詳しくない自分でも、アメリカさんの言っているほうが理に適っている。
「騙すという意思がなければ、後はピッチャーとバッターの勝負ですから、
その限りにおいては、大目に見ることもありますよ」
こういう「哲学」が、支持されるしかるべし、だと思うのだが。

大リーガー、苦悩する姿を見て

2006年01月09日 | スポーツ
昨年末に放送された、BSNHKの番組で、大リーグの特集が放映されました。
ビデオに録画しておいたので、今頃見ている訳でございます。
考えてみると、1年、本当に早いもんだなぁ、と感慨深いものがありました。

1話目がホワイトソックスに昨年より参加した井口。
日本では、ようやく改造したバッティングホームによって、3割をコンスタントに
打ち、打順では、3番を任されるまでになっておりました。
チームが求めたのは、2番でした。
足の速いポドセドニックという選手を「活かす」そういうチームバッティング。
そして、自分を殺してでも、次につなげるバッティングを、という注文に、
日々うかがい知れなかった、彼の苦悩が、理解できました。

そして、2話目が松井。
その番組の最後で紹介された彼の言葉。
ポストシーンズンでの、ワールドシリーズマッチ。彼のニューヨークヤンキースは
緒戦のマッチで敗れ去ることになりました。
3つの戦いを制したのは、井口が所属するホワイトソックス。
常勝ヤンキースにとって、毎年、そこへ辿り着くことが、使命となっているチームです。
その緒戦。彼が最後のバッターでした。
「自分のせいで負けました」彼が、消沈するチームにあって、監督に語った言葉です。
レギュラーシーズン、半数以上の戦いの中で、4番という、枢軸をまかされ、
チームを地域優勝に導きはしました。
しかし、自分も忘れていました。彼が、そのシーズンの終わりを告げる、最後の
バッターだったんです。

そして、井口も、3月に行われるWBCの参加を取りやめました。
先日も書きましたが、個人的には、1番イチロー、3番井口、4番松井という
オーダーで戦う、全日本を見たかった。
確かに、よくよく考えると、大リーグの最終優勝チームがワールドチャンピオンと
命名されてるのも、本当に不思議なことですが、このWBCに望むための、
インセンティブが働かないことも、理解できます。

本人の「意思を」尊重したいと、先の日記には書きましたが、
この番組を見ていて、彼が望むべく結果はでておりませんが、なんか、こう、
イチローの回でもそうですが、全員「求道者」みたいな「作り」になっていて、
見ていて本当に「重苦しい」。
選手の口から、シーズンを語らせると、こういう番組になってしまうんだなぁ、
という感想とともに、これだけ、苦悩しているんだったら、お祭りのような
WBCは、行かなくっても、いいよ、なんて、ちょっと寂しく思ってしまいます。

その一方で、田口は、苦悩もあったんでしょうが、非常にポジティブ。
野球やっていて、「楽しいです」というのが、こちらを明るくさせてくれます。

この後、またイチローの本やら、松井の本が出版されると思いますが、
また自分は、本人が語る「本」は購入しません。
また、本人のインタビューをまとめた本も購入しません。
レギュラーで戦った彼らを、同僚なり、敵チームの選手が語ったという本は、
喜んで買うつもりです。
だって、なんか、こちらが「苦しくなるんだもん」。
なんかこう、せめて、今年も野球を楽しみましょう、なんて風に、少しは
なりませんかねぇ。(そういう番組も、きっとあったんでしょうけど)。