中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

対照言語学と語用論の日々

2007年10月25日 | ことば


作文の授業の始めにはいつも添削した作文を返し、誤用紹介をするのだが、今日は、日本語の「了解」はOKぐらいの意味なんだよ、とか、日本語の「要求」は中国語の「要求」と比べて命令のような強さがあって全然違うんだよ、などと、いつまでも誤用が消えない語を、恨みをこめて(?)黒板で一覧表にして解説した。

すると、いつもはあまり質問が出ないクラスなのに、
「要請と申請と申告の違いは何ですか?」
とか、
「風習と風俗と風土の違いは?」
と、質問続出。
(わお!質問が自由に出る雰囲気になってきていい感じ、ホイ来た、受けてたつとも)と例文挙げつつ、語法をビシバシ解説する。
そういえば、こういう語用論的解説は、よく塾で、こまっしゃくれたお受験小学生たちから質問を浴びせかけられてやっていた。今は大学生だから、相手は大人である。しかも、これから日本に行く人も多い。それを考えあわせて、「風俗」がだいたいは書き言葉であることと、口語で使う時の俗なる意味も教えておいた。
今日教えたことを全て忘れて、そればっかり覚えていたりして・・・





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