中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

広州と貴州の違いナンバー1

2009年02月01日 | Weblog
広州と貴州の違い、ナンバーワン。

マンゴープリンがある!

中国に来て以来、はじめてマンゴープリンを食べた。

そもそも中国人はデザートを食べる習慣がない、というのは中国に来てから初めて知った。
大ショックだった。

事実、宴会でも出るのはフルーツぐらいなもので、フルーツが出るのはまだましなほうだ。

貴陽の人に、「マンゴープリン」なるものについて説明しても、「杏仁豆腐」について説明しても、皆、見た事も聞いた事もない、それはどこの国の食べ物ですか?と言っている。
ちなみに、日本にいたときに大好きだった「杏露酒」も、皆、飲んだことがない、知らないと言っている。

しかし広州にはあった。さすが食の都。
じゃじゃーん。


広州での幸せナンバーワン、
メニューを見ているときに、辛くない物を探さなくてもいいこと。
店員に
「これは辛いか辛くないか、辛くない物が無いというならこれは大辛か小辛か」
といちいち聞かなくても全然平気であること。

そして食に貪欲な国際人=広州人のこと、
西洋料理もふつうの食堂にがんがん取り入れていて驚いた。
貴州の店には「西式」(西洋料理)とか「日式」とメニューに書いてあるのを見た事がない。そんなものを食べに行きたければ、ピザハットもしくは味千ラーメン、とやけに高額の数少ない専門店に限定される。しかし、さすが広州、一般大衆料金で西洋料理や日本料理や韓国料理が食べられる。

貴州にあるレストランの区別は、「貴州料理」か「重慶料理」「四川料理」「湖南料理」の区別ぐらいなものだが、その4種類は、日本人にはどれも唐辛子の炒め物料理もしくは唐辛子と山椒に浸った鍋料理でしかない。
カニ玉も、天津丼も、マーボナスも、エビやイカの料理も、あんかけ何とかも、探してもどこにもない。皆、そんなもの食べない。

ところが!
広州には、日本人がイメージする中華料理が「すべて」ある。

朝の食事の風景を見て感動してしまった。
お粥を食べる人々。(貴州にはお粥のある店は少ないので探さないと見つからない)
おお、まさに昔からイメージしていた中国の朝ではありませんか。



そして、貴州料理は炒め物ばかりで煮物や蒸し物がほとんど無いが、
広州料理は煮る、蒸す、焼く、という、炒める以外の調理法がそろっていた。

そんなわけで広州では日本に帰ったようにあれこれ毎日食べまくった。
勉強よりも栄養補給して、貴陽で減った体重を戻し、体力をつけにいったのかもしれない。

貴州料理の名誉のために言っておくが、
貴州料理は日本人の口にあわないとは必ずしも言えない。
賛否両論だ。

以前、貴陽にいた某日本語教師は、貴州料理が世界一美味いと思うと言っていたし、貴州大学の食堂の食事に大変満足している日本人もいる。

考えてみると、みな男性で、お酒が好きで、辛い物が好き、という共通点があるようだ。
そういえば男性は油っこい料理も好きだし。

私自身はもう貴州で出る料理は正直、見るだけで食欲をなくすので、
せっかく2年も暮らしてるのに口に合わなくて(努力しても合わせられなくて)不幸だと思う。
私は元々、素材を活かした薄味の京懐石なんかが好みだから、
その対極にある中華料理は日本にいたころからあまり好きではなかった…
という、個人的特殊事情があると思ってください貴州の皆さんごめんなさい。


さて、広州のいいところナンバーワン、食事のメニューが豊富で美味しいだけでなく、涼茶の店があること。




北京でも貴陽でも茶館を探しても、高級な接待店ぐらいで、
買い物の途中の足休めに気軽に入れる店がないが、
広州には中国茶が飲める「涼茶」のチェーン店がたくさんある。

ドトールのような気軽さで中国茶が飲めるなんて最高!
店内に腰掛けることもできる。
やかんの中にはそれぞれのフレーバーの中国茶が。
サンザシのお茶、おいしかった。

この日記をアップしている今はもう貴陽だが、
広州のレストランと、涼茶の店が恋しい…。


ちなみに広州と貴州の違いナンバー2は、
広州は物価が断然安いこと。
特に服が安い。
貴陽では100元以下では安っぽいTシャツしか買えないが、
広州はさすが世界の工場、
日本で売っているのと同じメーカーの服が(偽物ではない)が、
30元~80元でらくらく手に入る。
デザインも東京で売っているような物ばかり。
ちょうど春節のセール時期だったこともあるが、
貴陽ではありえない。
信じられない。
日本に帰った気分でまとめ買いしてしまった。

広州在住の日本人はこんなラクな生活でいいなぁ。

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