中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

春節元旦

2009年01月26日 | Weblog
昨夜は午前1時まで外で爆音が響いていた。
去年は「クレイジーだ…」と新鮮に思って楽しんでいたが、2年目になると、爆音を聞けば「新年がやってくるのだなあ」と思えるから不思議だ。
そして今朝7時、爆竹の爆音で起こされる。




ぶらぶらと写真を撮っていると、エチオピア人に話しかけられる。

広州と貴州の違いその2.広州は外国人が多い。

特に黒人さんたちが白人さんよりも数多くいるようだ。
北京でも上海でも目立たなかったが、広州にはとても多い。
中国とアフリカの結びつきを感じる。

で、広州の街の人たちは外国人に慣れていて、優しいと思う。
最初のうち、私はてっきり自分の中国語の発音が完璧で、土地柄、香港に近いし、香港人か華僑2世と思われて外国人とばれていないんじゃないか?などと思っていたが、やっぱりしっかりばれていた。
街の人たちが外国人の中国語に慣れているから、貴陽の街のように顔をしかめられて「ああ?!」と言われないので精神的にラクだ。

そして広東語は、貴州語と同じように標準語とは別の言語で、何を言っているのかさっぱり分からないが、広東語は貴州語よりも響きがやさしい。
うにゃうにゃ言っていて、ちょっと猫っぽい。名古屋弁みたいだ。

実は私はいまだに貴州語を聞くと怖い感じがする。
いいかげん慣れろよ自分、と思うのだが、ガーゴー言う貴州語の響きは本当に怒られているみたいで怖いと思う。
広東語はいいなあ。私も猫になりたいよ。

カメラをかまえていると、また道を行く外国人に挨拶される。
今度はスイス人。

エチオピア人もスイス人も英語ができなかったから、互いに中国語で話す。

私は元々中国を志望して来たわけではなく、中国語も発音が難しくて嫌いなのだが、こうして英語のできない外国人と中国語で話ができると、けっこう中国語ができるのっていいかも、と思う。
中国人は人口が多いし、世界中にいるし…。
こうして中国語を話せる外国人ビジネスマンも多いし…。

うっし、
嫌いだけど、もっと勉強がんばる気になった。



某牛乳会社の広告。

中国語で牛はニューと呼ぶので、ハッピーうしイヤー。

春節おめでとう

広州の大晦日

2009年01月25日 | Weblog
広州の市街地を買い物がてら散歩して、大晦日の街の雰囲気を味わう。

来て1週間ぐらいで、広州市街地のだいたいの地理と主な地名、地下鉄の路線図と駅名、場所の雰囲気が頭に入った。大学の近くは山なので、バスと地下鉄を乗りこなして広州生活をエンジョイしている。

昔から地図を読むのが趣味のようなもので、車の運転をしていても道に迷ったことがなく、方向感覚に自信がある。

特技と言ってもいいと思う。

しかし、履歴書の「特技」欄に「知らない街に来たらすぐに地理を把握すること」って書くのも変なんだよな。残念だ。

この特技は旅行や今回のような長期滞在ではかなり重宝する。

目的地よりも早めに適当なところでバスを降りて、歩き続けて、色々な風景を楽しみながら目的地に着く。

ぶらり途中下車の旅、広州編。いってみよう。



銀行の前の飾り。
大きな店の門には必ずみかんと菊が飾られている。門松のようだ。
これは北京にも貴陽にもない習慣。

なぜみかんと菊なのか。
中国語教師によればみかん=ジューズ。きく=ジューホワ。のジューがめでたい意味なのだそうだ。

貴陽の人に、広州人はみかんと菊を飾っているよと言うと、彼らは商売人だから、お金と同じ色の黄色やオレンジを飾って縁起かつぎでしょう、と言っていた。
ふうむ。日本でもたしかに商売人は縁起かつぎが好きだよなあ。




セブンイレブンの他によく見かけるこのコンビニはサークルK?
商品に日本のメーカーのものが多いので、見つけるとつい寄ってジュースとかチョコレートを買ってしまう。小学生みたいな私。




大晦日の広州の街は、大晦日の外堀通りのようだ。
オフィスが閉まっていて、閑散としている感じが、東京の大晦日と同じで懐かしい。
と、思ったら、
百貨店にはやっぱりものすごい数の人が押し寄せていた。
歳末セール最終日。

それにしても中国の町の地図にはなぜ縮尺がついていないのか。
縮尺が無いと、交通手段の選択や、時間の概算ができなくて、不便だとは思わないのだろうか?

歳末セール

2009年01月24日 | Weblog

広州にJASCOがあったのでちょくちょく行く。

いよいよ年の瀬も押し迫ってきた年末。
あさっての新年を迎えるために準備で大忙しである。
人出が多い。
中国はふだんですら人が多いのに、人出が多い時の人の多さはハンパじゃない。

広州の伝統、花市

2009年01月23日 | Weblog
貴州と広州の違い1.天候。
貴州はみぞれ降る真冬、広州は秋。スィートなノーヴェンバー。

正月を迎える前に、花を買って飾る習慣があるそうだ。



菊。種類も豊富。

花以外に風車やおもちゃを売る屋台もいっぱい。
風車っておめでたいの?



桃の花を売るおじさんたち。



すごい量。束で買っていくなんて驚き。



グラジオラス各種。これは貴陽でも秋に売っていた。



中国の国花、ぼたん。北方でとれるそうだ。中国に来て初めて見た。



つつじに、南国風パイナップルまで。





お正月の飾りもたくさん。



広州なんていい所なの。
その昔「花の城」の別称を持っていたそうじゃないの。
花の種類が多くて、生け花にもよさそう。
貴陽では売っている花の種類が少なくて生け花向きではないものばかりでつまらなかったけど。
広州駐在奥様たちがうらやましー。




春節の飾り

2009年01月19日 | Weblog


朝早く、学校の中で飾り付けをしている人々。

春節1週間前になり、飾り付けが始まったらしい。

もう大学の学期も終り、学生たちは実家に戻り、キャンパスは閑散としているのにそんなところまで飾り付けるんだ…。



こんなにたくさん飾られると壮観。きれい。

陳家詞

2009年01月15日 | Weblog

留学生事務室に20代後半の泉ちゃんという女の子がいて、
もちろん広州人だから「チェンちゃん」なのだが、
なんとなく日本人ぽいので私は「いずみちゃん」と呼んでいる。
ドラマを見て「もこみち」が好きなのだそうだ。もこみちの発音完璧。
いずみちゃーん、私、広州初めてなんだけどいい観光スポットない?と聞いたら、はりきっていろいろ教えてくれた。

泉ちゃん推薦の広州観光地その1、陳家の書院

屋根の飾りが、北京や成都などでは見た事の無い装飾。
タイあたりの雰囲気。



ソルボンヌ風の明るい色とモチーフで彩られた陶磁器の数々。



象牙の彫り物。こまかい!




西洋から入ってきたステンドグラス。



何世紀も前から貿易都市だったんだなここは。



中山大学

2009年01月11日 | Weblog
広州といえば、中山大学。

中国では孫文は孫文ではなくて「孫中山」sunzhongshanと呼ばれている。
でも「中山」は、実は孫文が日本に留学していた時に付けた日本名なのだ。

孫文は「なかやま」さんだったのである。

この話は、中国人にはあまり知られていないので、
日中関係に興味のある人に話すとへえ~!と喜ばれる小ネタである。

なかやま大…じゃなくて中山大学の門。



なんとなく沖縄テイストだ。
たしかに琉球は中国大陸とつながりが深かったんだろうなあ。
思いは明代の勘合貿易の世界へ。

キャンパスをぶらぶら散歩してみた。

花咲き乱れ、蝶が舞う。
東南アジアのどこかの公園のよう。



キャンパス内にある孫文記念館は工事中で入れなかった。

建造物の外観は、うーんやっぱり東南アジア。南国。



ルームメートはフランス人

2009年01月08日 | Weblog
ルームメートは18歳のキュートなフランス人。
高校を出たばかり。
パパが深センで働いているから中国に来てみたそうだ。

中国滞在2ヶ月が経って、すっかりホームシックになっている。

夕方、ベッドにうつぶせになって、寝ている姿。



起きているのかと思ったら、この姿で微動だにせず、ぐっすり寝ていた。
いきだおれ…?

おもしろかったので激写。

一緒に2日生活してみると、
「ミネラルウォーターあなたの分も2本買ったから使ってね」とか、
「長い時間トイレを使ってしまってごめんね」(たった3分ぐらいなんだけど…)とか、
おおお、まるで日本人女性のような気の使い方!
こんな気の使い方は、いまだかつて中国人女性から受けたことがないよ、というような気の使い方をいちいちしてくれるので驚いた。

対人配慮については、中国人よりもフランス人のほうが日本人の感覚に近いのではないか?と仮説をたててみよう。


中国料理に飽きたそうなので、日本料理屋(なんと、大学の近くに2軒も、日本料理屋があった!貴陽より安くて美味しくて種類も豊富!)に連れて行ったら、
ぜんぶ美味しいと大喜びしていて、

「中国料理のように油っこくなくて、味も優しくて口に合う。フランスに戻ったらパリで和食の店を探してみる!」とすっかり和食ファンになったようだ。


この留学生用の招待所は1ヶ月1500元なのだが、キャンパスの外に月500元のインターネット開通済みの一人部屋があったので引っ越すことにする。
シャーロット、あなたと別れて住むのが本当に残念だわ。


広東外語外貿大学ちょこっと留学開始

2009年01月06日 | Weblog

クラスメート20人の国籍と名前の表が貼り出してあった。

これがその名簿。




他の日本人、韓国人、皆無。

中国語で書いてあるのだけど、どこですかそりゃ?!っていう国名ばかりだったので、辞書でひとつひとつ調べてみた。

1.玻利維亜  ボリビア
2.?薩克斯担  カザフスタン
3.也門    イエメン
4.科徳?瓦  西アフリカ
5.岡比亜   ガンビア
6.蒙古    モンゴル  
7.叙利亜   シリア   
8. 埃塞俄比亜  エチオピア  
9.也門     イエメン  
10.美国     アメリカ
11.法国     フランス
12.香港     ホンコン
13.法国     フランス
14.東?寨 カンボジア
15.馬达加斯加 マダガスカル
16.馬达加斯加 マダガスカル
17. 多哥 トーゴ
18.墨西哥    メキシコ
19.俄夢斯    ロシア
20. 叙利亜    シリア

さすが国際ビジネス都市広州。

これまでの人生で会ったことのない国の人ばかり。

共通言語は英語だ。

中国語の授業はピンインからやるので簡単すぎてつまらないかと思ったが、
ピンインの発音の規則など、あらためてきちんと教わると、今まで自分がいかにいい加減に覚えていたか分かったし、
貴州でくせになったzhi,chi,shi,ri,四声のなまりを直すことができる。

ゼロ初級を国際的なクラスメートに教える教師のやりかたを見ていると、
日本の日本語教師の仕事と同じだから、
自分の教え方で、不足している面や良い面を発見することができる。

というわけで、1ヶ月間、毎日、

1.中国語の発音矯正をしながら、
2.英会話の練習をし、
3.日本語教授法の技も盗んでしまおうという、

3重のブラッシュアップの毎日を送ることにしよう。


いいところを選んだみたい。


広州に着く

2009年01月05日 | Weblog

すべての授業が終わった。

日頃、留学生は気楽でいいよなー自分のやりたいことだけやってればいいんじゃん、と、
留学生らを横目にバタバタと仕事ばかりしていた生活から自分を解放したいと思う。
先月から疲労でずっと胃腸の調子が悪かったし、貴陽の天気も寒くて肩が凝る。

冬休み中1ヶ月の中国語短期クラスがあったので参加することにした。

これで私も留学生なのだ。へっへっへ

みぞれの降る貴陽から飛んで、広州に着いたら、南国の別世界だった。

広州空港に着いてすぐ、セブンイレブンを目にしてホッとした。
北京と上海で見たことがあるが、広州にもやっぱりあったかセブン。

そして、タクシーの運転手。
普通に普通話(標準語)を話していて、普通に会話ができた。
貴陽ではありえないことなので感動した。

気温が貴州とまったく違う。
コートを脱がないと暑い。



広東外語外貿大学。

南国植物公園のようなたたずまい。

美しい。美しすぎる。

中国の国家重点大学は日本の大学よりもアカデミックな雰囲気がして、好きだ。

新年

2009年01月01日 | Weblog

    
あけましておめでとうございます
    皆様にとって、健康で楽しい一年になりますように!!

貴陽市の中心部です。

貴州というと「まずしい」というイメージが先行しているからか、
日本の大学生から「ウォルマートがありますよね?豊かじゃないですか」などと質問を受けたのですが、
貴陽市は、貴州省の省都です。
貴州省は日本の面積の半分の大きさはあります。その中心都市です。
だから豊かで当然です。
でも、省都でありながら、カルフールもスタバもマクドナルドも無いなんて、めずらしいのです。

おぞうにを作るために、ウォルマートまで言ってササミを探したけど、ササミも骨付きでない鶏肉も貴州人は食べないので入手できず。三つ葉もありません。あずきの缶詰は探し回ったら、ウォルマートにはありました。
海老も、川海老か、冷凍ブラックタイガーしか売っていません。
内陸なので海鮮物は高級レストランでしか食べられません。

ああ、お雑煮を作りたいけど作れないよ~(ToT)

こんな生活ですので、ちょっと訪問に来てウォルマートを見て、なんだ豊かじゃないですか!などと責めないでくださいね。