中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

帰国まで1ヶ月

2009年02月28日 | Weblog

貴陽に帰ってきたら、まだ真冬で、雹が降っている…。

3月25日に貴陽をたち北京事務所へ行き、3月28日には2年の任期終了で日本へ帰国するから、ここで生活するのも残り一ヶ月間だ。
残り一ヶ月は、最終報告書を書いたり荷物をまとめたりガサゴソしながらも、
日中交流のイベントをドカドカと3発ほど、
置き土産となる仕事をポンポンと3弾ほど、
打ち上げ花火のように打ち上げて帰るつもりだ。


校内は先週はガランとしていてスーパーも開いていなかったが、
来週から新学期開始なので、日々学生の数が増えてきている。
スーツケースをがらがらひきずる音が夜昼となく響いている。

道で出会う学生たちは皆こころなしかちょっと太ったみたい。
お正月は家族とごちそうを食べながらTVにゴロ寝ざんまい、というのは日本と同じだからだろう。

2年間の蓄積、肉体編

2009年02月27日 | Weblog
事務所から、12月に北京で受けた健康診断の結果表が送られてきた。

「コレステロールが高いので定期的に検査を受けてください」

これすてろーる?

そんなの今までの人生で言われた事ないし。

体重は変化していないのだけど、

やっぱり2年間の油料理の蓄積が…

ニホン育ちの胃腸では、中国料理の油攻めを処理できないのでしょうか。

日本に帰国できない状態はやっぱ2年が限界。

雲南旅行その8

2009年02月14日 | Weblog


昆明から貴陽へ列車で15時間の旅。

菜の花の海。

実は私の一番好きな花は、菜の花。

ああしあわせ。



これ、ぜんぶ菜の花。

菜の花の中に町がある。

半月後には満開になって、まっ黄色の海になるという。



列車の窓から日が沈むまでずっとずっと見ていた。




雲南旅行その7

2009年02月13日 | Weblog
雲南で食べた物。

名物の米線(みーしぇん)。

ビーフンの太麺。ぐつぐつ湯だったスープに具を一気に入れて食べる。美味しいんだけど軽いので朝食におすすめ。




白族の鍋。炭を入れる炭火焼。
貴陽の激辛鍋には無いような具、サトイモなど鍋物らしいものがたっぷり入っていて大満足だった。




八百屋でも肉屋でもなく、レストランで注文する客の図。
新鮮。
水槽もあって、食材が生きている。



白族名物料理、砂鍋魚。
貴陽名物のなまずのような小骨だらけで泥臭くいのを想像して、しばらく食わず嫌いだったのだが、最終日に意を決して試してみると、なんと、日本の白身の魚そっくりで臭みもなく意外にもとても美味しかった。塩味なのも口に合った。おすすめ。




雲南旅行その6

2009年02月12日 | Weblog




白族の衣装を着てみた。

中国各地の観光地に民族衣装貸し出し5元サービスがあるような気がする。
5元ならチョコレート一枚料金だし、みんな大好き。
モデルのようなナルシストなポーズを臆面もなく決めることができるようになれば、あなたも中国人化の第一歩。



大理の博物館で見つけたさざんかの花。

中国語名も「山茶花」なので、山茶花が中国から来た名前で無理に日本読みをしたらサザンカになったのだなあということが分かった。
花の名前はわりとそういうことが多くて、独りでそーかそーかと唸る事が多い。


雲南旅行その5

2009年02月11日 | Weblog


麗江がつまらなかったので、またバスに4時間乗って大理に戻ってゆっくり観光することにした。

アール海。という湖。



南国の日差し。

島に到着。
寺に登る。





天空の城ラピュタと千と千尋の湯屋を混ぜたような異次元。




雲南旅行その4

2009年02月10日 | Weblog


黒龍譚から玉龍雪山をのぞむ。



公園の中にあるナシ族のトンパ文字研究所を見学した。

日本語を独学したという学生が、日本語と英語を交えて概説しはじめた。私が英語で質問すると英語で答え、よく分からなくて中国語に切り替えると中国語で答えてくれた。えらい。



シャーマンであるトンパ族が使うトンパ文字の数々。



雲南旅行その3

2009年02月09日 | 世界遺産


麗江の街並み。
夜になると屋根がぜんぶライトアップされて白川郷のような世界遺産チックな観光地になる。

しかし、街の中の家が、すべて観光客向けの土産物屋で、売っている物も同じ物ばっかりなのには閉口。
1時間も歩いたら飽きてしまう。
生活が全く見えないテーマパークだと思えばいいのか…それにしたって日光江戸村のほうがまだバリエーションが豊富でましだった。

貴州の千戸ミャオ村の西江も今いっしょうけんめい観光開発中だが、
たのむからこんなふうにならないでほしいと思う。



入り口の記念碑。
こうたくみんが「世界文化遺産麗江古城」と一筆書いているところが中国らしいというか。



夜にはこんな風にライトアップされている。



授業終了

2009年02月06日 | Weblog

クラスメートたち。

クラスで一番頭のいい東アフリカのサマシ。国での写真を見せてもらったら貴族のようだった。

クラスの女王様で香港人と結婚するモンゴル人のチムクちゃん(仮名。最後までクラスメートの誰もが彼女の名前を発音できなかったため)

クラスで一番やんちゃなモロッコ人スペイン国籍の高校生は親の仕事で移住したが、英語もスペイン語もフランス語もすべて中途半端にしかしゃべれないため、アイデンティティクライシス状態。

シリア人とロシア人の夫婦は、シリア人の旦那のほうが8ヶ国語できた。クルドの紛争をくぐりぬけて広州で商売をしている。中国語ができなくて大変な思いをしながらも、肩をよせあって生きている夫婦。

クラスで一番明るいパキスタン人のシャリフ。戦争を避けて中国に来たが、春節の爆竹がマシンガンみたいだとおびえていた。

シャリフの話を聞いていた、クラスで一番年上で息子4人がいるマダガスカルのおとうさんも「自分らの国も同じだ」と戦争のジェスチャーをしていた。

感想。
中国は平和だ。

もちろん日本はもっと。

彼らに比べたら日本人が中国で中国語を学ぶなんて遊びに近いのかもしれない。

広州と貴州の違いナンバー1

2009年02月01日 | Weblog
広州と貴州の違い、ナンバーワン。

マンゴープリンがある!

中国に来て以来、はじめてマンゴープリンを食べた。

そもそも中国人はデザートを食べる習慣がない、というのは中国に来てから初めて知った。
大ショックだった。

事実、宴会でも出るのはフルーツぐらいなもので、フルーツが出るのはまだましなほうだ。

貴陽の人に、「マンゴープリン」なるものについて説明しても、「杏仁豆腐」について説明しても、皆、見た事も聞いた事もない、それはどこの国の食べ物ですか?と言っている。
ちなみに、日本にいたときに大好きだった「杏露酒」も、皆、飲んだことがない、知らないと言っている。

しかし広州にはあった。さすが食の都。
じゃじゃーん。


広州での幸せナンバーワン、
メニューを見ているときに、辛くない物を探さなくてもいいこと。
店員に
「これは辛いか辛くないか、辛くない物が無いというならこれは大辛か小辛か」
といちいち聞かなくても全然平気であること。

そして食に貪欲な国際人=広州人のこと、
西洋料理もふつうの食堂にがんがん取り入れていて驚いた。
貴州の店には「西式」(西洋料理)とか「日式」とメニューに書いてあるのを見た事がない。そんなものを食べに行きたければ、ピザハットもしくは味千ラーメン、とやけに高額の数少ない専門店に限定される。しかし、さすが広州、一般大衆料金で西洋料理や日本料理や韓国料理が食べられる。

貴州にあるレストランの区別は、「貴州料理」か「重慶料理」「四川料理」「湖南料理」の区別ぐらいなものだが、その4種類は、日本人にはどれも唐辛子の炒め物料理もしくは唐辛子と山椒に浸った鍋料理でしかない。
カニ玉も、天津丼も、マーボナスも、エビやイカの料理も、あんかけ何とかも、探してもどこにもない。皆、そんなもの食べない。

ところが!
広州には、日本人がイメージする中華料理が「すべて」ある。

朝の食事の風景を見て感動してしまった。
お粥を食べる人々。(貴州にはお粥のある店は少ないので探さないと見つからない)
おお、まさに昔からイメージしていた中国の朝ではありませんか。



そして、貴州料理は炒め物ばかりで煮物や蒸し物がほとんど無いが、
広州料理は煮る、蒸す、焼く、という、炒める以外の調理法がそろっていた。

そんなわけで広州では日本に帰ったようにあれこれ毎日食べまくった。
勉強よりも栄養補給して、貴陽で減った体重を戻し、体力をつけにいったのかもしれない。

貴州料理の名誉のために言っておくが、
貴州料理は日本人の口にあわないとは必ずしも言えない。
賛否両論だ。

以前、貴陽にいた某日本語教師は、貴州料理が世界一美味いと思うと言っていたし、貴州大学の食堂の食事に大変満足している日本人もいる。

考えてみると、みな男性で、お酒が好きで、辛い物が好き、という共通点があるようだ。
そういえば男性は油っこい料理も好きだし。

私自身はもう貴州で出る料理は正直、見るだけで食欲をなくすので、
せっかく2年も暮らしてるのに口に合わなくて(努力しても合わせられなくて)不幸だと思う。
私は元々、素材を活かした薄味の京懐石なんかが好みだから、
その対極にある中華料理は日本にいたころからあまり好きではなかった…
という、個人的特殊事情があると思ってください貴州の皆さんごめんなさい。


さて、広州のいいところナンバーワン、食事のメニューが豊富で美味しいだけでなく、涼茶の店があること。




北京でも貴陽でも茶館を探しても、高級な接待店ぐらいで、
買い物の途中の足休めに気軽に入れる店がないが、
広州には中国茶が飲める「涼茶」のチェーン店がたくさんある。

ドトールのような気軽さで中国茶が飲めるなんて最高!
店内に腰掛けることもできる。
やかんの中にはそれぞれのフレーバーの中国茶が。
サンザシのお茶、おいしかった。

この日記をアップしている今はもう貴陽だが、
広州のレストランと、涼茶の店が恋しい…。


ちなみに広州と貴州の違いナンバー2は、
広州は物価が断然安いこと。
特に服が安い。
貴陽では100元以下では安っぽいTシャツしか買えないが、
広州はさすが世界の工場、
日本で売っているのと同じメーカーの服が(偽物ではない)が、
30元~80元でらくらく手に入る。
デザインも東京で売っているような物ばかり。
ちょうど春節のセール時期だったこともあるが、
貴陽ではありえない。
信じられない。
日本に帰った気分でまとめ買いしてしまった。

広州在住の日本人はこんなラクな生活でいいなぁ。