国慶節のお祝いで、外国人教師全員に省政府からの招待状が届いた。
会場はできたばっかりのシェラトン。
楽しかったこと。
その1.
バイキングのケーキの中に、クリームブリュレと名づけられているものがあったが、どう見てみても白いカステラもどき。
フランス人教師が、フランス語なまりの中国語で、
「これは~、クリームブリュレじゃないよ~」
と言うので、はげしく同意。
「しかもこのワインの味はひどいよね。美味しいボルドーかブルゴーニュが飲みたいね。貴州には美味しいチーズも無いよね。」
などと話していたら、
「そうそう。バケットも無いから自分で手作りしてるんだよ~。日本にはカマンベールチーズがあるのか~、中国じゃなくて日本に行けばよかったよ~」
と、意気投合。
その2.
サーモンの刺身にわさびのディップがついてきたが、どうもグリーンペッパーを水で溶いたような、わさびと違う味が混ざっている。
「うわお、辛い!日本人はこんな辛い物が好きなの?」
と皆に言われたので、
「これは、わさびじゃないよ~。このしょうゆも、全然しょうゆの味がしないよ~」
と訴えると、
サンフランシスコ出身のアメリカ人教師が、
「アメリカにも寿司バーがあってよく行ったけど、たしかにこんな味じゃなかったわ」と同意してくれる。
そして、もう一人のアメリカ人教師が、
「ほんとだね~」と日本語で賛同。
最近、peace-corpから来た先生は、日本に何年も住んで英語教師をしていた人なので日本語が流暢だ。
「先生は東京出身ですか?発音がきれいですね~」
って、まさかアメリカ人から日本語で日本語の発音をほめられることがあるとは思いもよらなかった。
そのアメリカ人教師は食事会ではいつも最後まで食べているのだけど、体が大きいのでいつも量が足りないらしく、シェラトンを出るときも、ロビーのシャンデリアの下でもまだバナナを手に持っていたりして、ほほえましい。
その3.
シェラトンのトイレが三面鏡付きで豪勢極まりないので、みんな興奮してトイレの中の写真をとった。
外国人教師同士は、同僚というより、同類、という親しみを感じる。
学内で、How are you? と学生に声をかけられて、I'm fine, thank you! などと明瞭な発音とスマイルサービスで答えているところを目撃すると、おお、私と同じことをやってるな~と、にんまりしてしまう。