中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

北京外国語大学日本学研究センター

2008年02月18日 | 


北京に来るといつも寄る日本学研究センターは北京外国語大学内にある。
ハンパな日本の大学よりも本が揃っているし、日本語OPAC完備で日本から文献を取り寄せられるし、重宝している。

司書のおばさんたちは日本語が全くできないので、たまに細かい内容を伝えるために、そのへんにいる中国人大学院生に声をかけて通訳してもらうことがある。さすが日本研究専攻の雄だけあって、皆すばらしく優秀でいちいち感動してしまう。



西単、北京図書ビル

2008年02月11日 | 


地下鉄駅西単のビル、北京図書ビル。
王府井書店よりさらに巨大だった。
ビルの前には、本が積ん読状態になっているブロンズが。

ジュンク堂のような店内。



読めない本ばかりだというのに、全フロアひととおりチェックしてしまう…しょ、職業病…。

買ったのはHSK試験対策本と、これ。
去年、中央電子台で放映されていた人気ドキュメンタリー「岩松が日本を観る」(無理に直訳すれば)の書籍版。作家や政治家から、栗原小巻、浜崎あゆみなど芸能人へのインタビュー、若者文化、環境問題、靖国神社まで、現代日本のありようをバランスよく紹介している。人民の日本に対する理解度アップに影響力大なんじゃないかと思う。



この影響かどうか知らないが、渡辺淳一や村上龍が平積みにされている。岩井俊二、村上春樹も平積み。

出口にはこんな横断幕が。



「真誠奉献迎奥運、共建和階読書行」

奥運(オリンピック)と和階社会を建設することと、読書することに何の関係があるってゆーの。

話すことを教える

2007年05月08日 | 

1クラス30人を相手に、どんな「日本語会話」の授業をしようかと教案を練っているとき、ブレインストーミングに役立ちました。今年の1月末に出版されたばかりですが、さすが基金、よい本です。

教案を書くのは、脚本・演出・仕掛け人になったような気分がして、燃えます。めらめら。

春の土曜日の・・・

2007年04月14日 | 

先生のご自宅は大学内の宿舎でした。
おいとまして外に出ると、構内に古本市が。
土曜日にやっているとのこと。
のぞいてみると、『菊と刀』の中国語版などがありました。
それにしても学生さんたちみんな利口そう。
世界中どこに行っても、大学生が本を選んでいる姿はこんな感じなんだろうな。

長いお別れ

2007年03月27日 | 

レイモンド・チャンドラーは10代の頃に読破した作家の一人。
フィリップ・マーロウの表現力にすっかり心うばわれたものだった。

私にとっては、いかにもハヤカワ文庫らしい清水訳=チャンドラーの世界なので、ムラカミハルキ訳が出たというニュースを、収容所…もとい訓練所にて新聞書評で読んだ時はレイモンド違いじゃないかと思った。本当にカーヴァーではないのね。
ハルキ節とチャンドラーの疾走感…それって全く対称的なような気がするけどどうなんだろう?という興味と、ちょうどストーリーを忘れた頃だし読み返してみようかなという気になって、大きな書店で見てみると、積み木の平積みのこれでもかという過剰なディスプレー。これ買うと私はミーハーですというようなもんじゃないかと気がそげたんですが。結局こっそり買ってしまいました。もう船便で送りました。赴任地でハードボイルドします。タイトル、旅立ち気分にぴったりだし。

それにしてもチャンドラーファンとしては、『長いお別れ』よりも先に、あの『チャンドラー短編全集』のしょうもなく古びた翻訳を訳しなおしてほしいです。東京創元社さん、お願いしますよ~。

宅急便買い

2007年03月25日 | 
またやってしまいました本の買いこみ。
日本の本を扱っている本屋がない土地に長期間暮らすことを考えると、つい大量買いにはしってしまいます。まあ普段から相当の「本買い性癖」があるので。中学生くらいから、お金は無くても、なにはなくとも、本は買う。という、なんなんでしょうこの昭和初期文学青年のような性癖は。おそらく一生治りません。ふ~。

本屋のない土地とはいってもアマゾンで買えるから、ま、最少限に買えばいっかな、と自分に言い聞かせながら本屋に入り、今日もやってしまいました。ザ・宅急便買い。レジに本満載のかごを載せ、「これだけ買うので宅急便で家まで送ってもらえます?」とのたまう。まあ持って帰れないほど大量に買えばたいていの本屋は郵送費無料にしてくれます。

自分としては見境無く欲しい本を買っているのではなく要不要?と自問自答しながら、以前から読みたかったものや本当に役に立ちそうなものを中心に厳選して買っているのですが、3日間の合計がノートパソコン1台分という値段を考えると、なんというか、クレイジーというか、ちょっと気がおかしいのではないかというか、尋常ではないらしい自分が心配になったりします。あんた将来『知の考古学』でも執筆するんかい、と自分にツッコミを入れてしまいます。

けれど、以前知り合いのブランド服好きな人で、店に入ってクローゼット1列を指差して「ここからここまで、全部ちょうだい」と店員にのたまうという話を聞いたことがありますが、そんな人よりはましでしょう。
え?似たようなもんですか?やっぱり・・・

<買った本たちの分類>北京の本屋で無かったら困るものたち。うわさによれば、有っても日本で買うより高くつくとか。
・授業の質を左右するかもしれない日本語教育用テキストの類
・日本語教育用ではないけれど授業で使える類の本あれこれ
・読んでおきたいと思っていた日本文化論の古典
・軽く読んで楽しめそうな中国事情の類
・中国語の参考書の類
・ずっと読もうと思っていて読んでいなかった一部の日本文学
・気分転換に自分で楽しむための本

<プラスすでに持っていて持って行く本>持っているけれどまだ読んでいなかった読みたい本たち。人類学の古典や英語原書

自分の過去のペースから考えると、あとは北京で教材系の本をそろえれば、たぶん半年は本を買わなくてすむかなと、ひと安心です。
というか、買いたくなっても倹約しろよ自分。

あ、郵送費をまだ計算してなかった・・・。