着任して一週間がたちました。
すべて順調、すべりだし好調です。
ともかく、なんて広くてきれいな大学なんだろうと感激しています。
毎日他の先生方の授業を見学させてもらったり、ゲスト参加させてもらっていて、自分の授業は連休明けから。この一週間でさっそくスピーチコンテストの審査員をつとめたり、一位になった学生に全国大会に向けての発音指導を頼まれたり、即席スピーチを頼まれたり、です。
そして、先生たちのニーズや、学生のニーズや、大学当局が私に求めていることなど、毎日参与観察とインタビューで探っています。つまりはフィールドワークのような日々です。
明日までに今学期教えることになる1年生と2学生の会話クラスのシラバス、カリキュラム、教案例の書類を作成せねば…
でも、やっと自室にインターネットが接続されてうれしいので、ブログ更新しちゃいます。
ここに来てから続々と、北京で心配していた事の大半が杞憂にすぎなかったと判明。
杞憂1.貴州方言が全くわからず、不便なのでは…
→先生方はきれいな普通語、学生も3割程度が他の省の出身者なので学内は完全に普通話。
杞憂2.外国人居住登録は、現地語訓練テキストを片手に自分で省の役所まで行かなきゃならないけど、できるだろうか。
→外国人教師専門の事務の人がやってくれる。事務方は皆きれいな英語を話す。結局、手続きや生活関連の事はすべて英語で済んでしまった…
杞憂3.歓迎会は白酒攻めにあうらしいし、貴州の強いマオタイ酒をお酒は飲めないといって断ってもいいのだろうか?
→到着してから、白酒をテーブルに見たことがない。歓迎会のお酒は赤ワイン。
地元市民である私の世話役の先生に、お酒強いですか?とたずねると、「弱いです。普段はビールも飲まない。赤ワインを少しだけ飲みます」と私が言おうとしていたようなことを。
杞憂4.料理が辛いものばかりらしい。私、辛い物にがてなんですケド…
→今のところ、食べられないほど辛い物は無いです。(周囲の人が気を使って辛くない物をすすめてくれるせいなのか?)蛙は苦手だけど煮魚や山菜が美味。辛くないものもあります。
杞憂5.先輩隊員から聞いた話だと、学生に携帯電話番号を教えると知らない学生にも回っていて、とんでもないことになる。家にアポなしで訪ねてきたりする。
→すごく礼儀正しいです。日本の学生と変わらず遠慮深いし、先生はお忙しいのでは、先生は疲れているのでは、と配慮してくれながら付き合ってくれる。毎日次々に学生たちにおごられてしまって、「日本では先生が学生におごるんですよ」と言っても「ここは中国です」と断られ…。ボランティアしに来て、ボランティアされているのが今の私。心の中で、みんな、この借りはちゃんと返すからね♪と思ってますケド。
6.先輩隊員から聞いた話だと、北京の人はとてもおしゃれ。田舎はこうではない。
→てっきりジャージばかりかと想像していたら、みんなとてもおしゃれだった。都立高校のまじめな高校生が私服で学校に来ている雰囲気と全く同じ。女の子は私の世代の津田塾生みたい。ここは異文化なのだから、理解するためには安易に自文化と同一視してはいけないと頭では分かっていても、つい親近感がわいてしまう。
7.地方の大学には全くわからない日本語(らしいもの)しか話せない先生がいる。
→どの先生もとても日本語能力が高いです。特にわたしの世話役の先生は流暢で、1週間しか日本に行ったことがないなんて信じられない。驚異的。いったいどうやったら自分の国内にいて、めったに日本人の来ない場所で生活して、ご主人も中国人で、それでそんなに高い外国語能力を身につけることができるのか知りたいと思う。
8.訓練所で聞いた話だと、中国人は列に並ばない。
→ちゃんと並んでいます。バスも電車もレジも。