中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

貴州と紀州の観光振興

2007年04月30日 | Weblog

キャンパスはちょうど新緑の季節。プラタナスの並木が目にまぶしい。

明日から中国も連休に入り、実家に帰る人が多いもよう。でも実家が吉林省や黒竜江省など遠方の学生は寮に残るそうで、今日の午後は私の買い物に付き合ってくれるコも。

朝は和歌山県の衆議院議員二階俊博氏が、観光関連企業のトップの方々20数名と共に来学され、講演会、記念植樹などが行われました。今後、学生に対し日本留学の機会を増やすようODA援助をしたり、日本の観光関連企業への就職を推進したりするそうです。

インターン研修や就職については、ただ安い労働力として使われる側面が強くならないのか、私としてはちょっと心配なところなのですが。

でも、ここに来てから、相当に日本人が少ない環境であることを実感しているので、日中の大学生同士の交換留学やキャンプなどの機会があればよいというご意見に同感。すでに大学の院長先生から「単に授業だけではなく大学の発展のための仕事を」といくつかの事を頼まれていて、今後おそらくはコーディネーター役とか側面支援とか盛り立て役、どちらかといえば編集者のような、教師役以外の幅広い活動ができそうな気がしています。うん、JOCVで来てよかった。

今はとりあえず、教師デビューに向けて授業準備を地道にがんばらねば~。って、1ヶ月前に日本から郵送した、教材がぎっちり詰まったダンボール8個がまだ届かないのよね。船便にして失敗?



一教という建物

2007年04月29日 | Weblog

主に、こんなところで教えます。わくわく。
建ったばかりとのことで、きれいです。
中もきれいに掃除されています。
同じように大きく「いかつい」建物の教室が他にもたくさんあります。

今学期はすでに半分過ぎているので、1年生と2年生の「日本語会話」の授業だけですが、9月からは新入生(0初級!)と新3年生の作文も受持つことになるようです。

貴陽です。杞憂でした。

2007年04月29日 | Weblog

着任して一週間がたちました。
すべて順調、すべりだし好調です。
ともかく、なんて広くてきれいな大学なんだろうと感激しています。

毎日他の先生方の授業を見学させてもらったり、ゲスト参加させてもらっていて、自分の授業は連休明けから。この一週間でさっそくスピーチコンテストの審査員をつとめたり、一位になった学生に全国大会に向けての発音指導を頼まれたり、即席スピーチを頼まれたり、です。

そして、先生たちのニーズや、学生のニーズや、大学当局が私に求めていることなど、毎日参与観察とインタビューで探っています。つまりはフィールドワークのような日々です。

明日までに今学期教えることになる1年生と2学生の会話クラスのシラバス、カリキュラム、教案例の書類を作成せねば…
でも、やっと自室にインターネットが接続されてうれしいので、ブログ更新しちゃいます。

ここに来てから続々と、北京で心配していた事の大半が杞憂にすぎなかったと判明。

杞憂1.貴州方言が全くわからず、不便なのでは…

→先生方はきれいな普通語、学生も3割程度が他の省の出身者なので学内は完全に普通話。

杞憂2.外国人居住登録は、現地語訓練テキストを片手に自分で省の役所まで行かなきゃならないけど、できるだろうか。

→外国人教師専門の事務の人がやってくれる。事務方は皆きれいな英語を話す。結局、手続きや生活関連の事はすべて英語で済んでしまった…

杞憂3.歓迎会は白酒攻めにあうらしいし、貴州の強いマオタイ酒をお酒は飲めないといって断ってもいいのだろうか?

→到着してから、白酒をテーブルに見たことがない。歓迎会のお酒は赤ワイン。
地元市民である私の世話役の先生に、お酒強いですか?とたずねると、「弱いです。普段はビールも飲まない。赤ワインを少しだけ飲みます」と私が言おうとしていたようなことを。

杞憂4.料理が辛いものばかりらしい。私、辛い物にがてなんですケド…

→今のところ、食べられないほど辛い物は無いです。(周囲の人が気を使って辛くない物をすすめてくれるせいなのか?)蛙は苦手だけど煮魚や山菜が美味。辛くないものもあります。

杞憂5.先輩隊員から聞いた話だと、学生に携帯電話番号を教えると知らない学生にも回っていて、とんでもないことになる。家にアポなしで訪ねてきたりする。

→すごく礼儀正しいです。日本の学生と変わらず遠慮深いし、先生はお忙しいのでは、先生は疲れているのでは、と配慮してくれながら付き合ってくれる。毎日次々に学生たちにおごられてしまって、「日本では先生が学生におごるんですよ」と言っても「ここは中国です」と断られ…。ボランティアしに来て、ボランティアされているのが今の私。心の中で、みんな、この借りはちゃんと返すからね♪と思ってますケド。

6.先輩隊員から聞いた話だと、北京の人はとてもおしゃれ。田舎はこうではない。

→てっきりジャージばかりかと想像していたら、みんなとてもおしゃれだった。都立高校のまじめな高校生が私服で学校に来ている雰囲気と全く同じ。女の子は私の世代の津田塾生みたい。ここは異文化なのだから、理解するためには安易に自文化と同一視してはいけないと頭では分かっていても、つい親近感がわいてしまう。

7.地方の大学には全くわからない日本語(らしいもの)しか話せない先生がいる。

→どの先生もとても日本語能力が高いです。特にわたしの世話役の先生は流暢で、1週間しか日本に行ったことがないなんて信じられない。驚異的。いったいどうやったら自分の国内にいて、めったに日本人の来ない場所で生活して、ご主人も中国人で、それでそんなに高い外国語能力を身につけることができるのか知りたいと思う。

8.訓練所で聞いた話だと、中国人は列に並ばない。
→ちゃんと並んでいます。バスも電車もレジも。

花ある生活のはじまり1

2007年04月29日 | 

飛行場と自室で、学生たちから活けきれないほどの花をもらいました。すごくうれしい。
とりあえずゴミ箱を使って水揚げしていると「先生これは花瓶ではありません」と言っていた学生が、なんと翌日またやってきて花瓶をプレゼントしてくれました。


物のねだん

2007年04月29日 | Weblog

滞在していた頃の北京の物価(1元≒15円)。忘れないうちに記す。(注)生活圏だったリッチな朝陽区の場合。

タクシー:最初の10キロ10元、その後2元づつあがる。
バス:最初の何キロかは1元、その後2.5キロごとに1元
お粥1杯:6元~8元
外食代:中華10元~15元(4~5皿頼んで2~3人で割ることが多かった)、日本レストランのラーメン25元、イタリアンのパスタ35元。
パン:調理パンは3元~5元、スーパーのは1.5元~
スターバックスコーヒー1杯:12元~25元
ブラウスやジャケット:50元~100元
スニーカー:70~150元
靴下:3足10元
マッサージ代:100元前後(全身+足裏120分)
中国国内郵便小包:距離によって単価が異なる。北京~貴陽は3.8元/キロ。書類が多く20キロ以上だったけれど93元ですんだ。
DVD:10元~70元

DVDの値段の幅が広い。日本人の常識外だと思うのだが、ちゃんとしたDVD屋で値札シールがついているDVDでもまけてもらうことができた。58元→38元など。
東京人をきどっている埼玉県民の私としては、「なんぼ?高い!まけてんか!」なんていう値段交渉は絶対できないと思っていた。が、値段交渉のコツは必ずしも気の強さで押すことではないらしいと悟った。以下に私の方法を紹介。
1.あくまで物静かに、買う気もあまりなさそうに「おいくらですか?ふうん、ちょっと高いわね。」
2.小声でため息がちに「これ以上、安くはならないの?」
3.店員が最安値だと言ってくるか、若干割り引いた値段を提示するか、いくらなら買うんだと聞いてくる。
4.首を横にふり、ゆっくり店を出て行くふりして、「じゃ、他をあたるわ。さよなら」
これで、相手はあせって、さらに値下げしてくる→2に戻る。

DVDを20元安く買った後、輸入物スーパーに買い物に行って、日本食用調味料を大量買いしたら、財布のお金が足りなかった(またもや)。スーパーの物は正札だし、店員に閉店時間を聞いていったん寮に戻ってお金をとってきた。するとレジのおばさんは、「あら、あんた、もう戻ってこないと思っていたよ!」
「あはは待たせてごめんね。レシートはまだ残ってる?」
「はいはい、全部あわせて101元2毛ね」
101元はあるけど小銭が無いのでさらに札を渡そうとすると
「いいよいいよ、安くしとくよ。2毛はいらないよ」
店員の口から「安くする」という単語を聞いたのは初めてだったので、驚いて「え?いいの?」と聞くと、「いいよ!また来てね!」と笑顔。

物の値段って、魚心あれば水心なのかも、と思う。

発展ビル

2007年04月19日 | Weblog

真ん中のオレンジの看板の奥にあるビルが、われらが事務所のあるところ。
その名も発展ビル。
北京はまさに大発展中。
この目で見ることができてよかった。

いよいよ明日、北京を発ちます。
飛行機で3時間(列車だと29時間かかるらしい)の任地へ。
いってきます。

大学生に聞きました

2007年04月18日 | Weblog

語学授業の宿題で、中国人30人アンケート調査をやりました。
北京大学と清華大学に行って大学生に、とつげきインタビュー(死語?)。
「勉強で疲れた時、あなたは何をしますか?」
1位は圧倒的多数で、「音楽を聴く」。
そういえば巷でも、いきなり歌を歌いだす店員や歩行者がけっこういて、そのたびにぎょっとします。歌好きな人が多いのかな・・・?
2位はなんとバスケットボールでした。
その他なぜか縄跳びをするという人も。
北京大の雰囲気は、なんとなく某W大に似ているような。
今をときめく清華大の雰囲気は庭園がきれい。
写真は北京大学の図書館。立派です。博物館みたいに大きい。いいなあ。

商魂

2007年04月16日 | すぐれ物(日本から&中国で)

中国で入手して良かった物その2

リュックはスリに遭いやすいと聞き、予定通りこちらで購入。

市場で最初420元とふっかけられたのですが、20分経ったら240元に。よし買おうと決めて、財布を開けたらそんなに持っていなかったので、また交渉しているうちに160元まで落ちました。もうこれ以上絶対下がらないという顔をしていたのに何故そこまで価格が変動するのかと笑ってしまいます。
後で仲間に見せるとなんとかというブランドだとか。
ブランドは詳しくないので知らなかった…が、即日チャックが壊れていたので確実になんちゃってブランドでしょう。

いやあ、「多少銭、多少銭、ユア・ラースト・プライス、いくら、いくら」と言いながら、たくみに迫ってくるお姐さんの迫力に圧倒され、商魂のたくましさを感じました。楽しかった。


手紙

2007年04月16日 | すぐれ物(日本から&中国で)

日本から持ってきて良かった物その2

キャンプや登山で必須の、トイレットペーパーを入れて持ち歩く小物入れ。
基本的にトイレに紙は置いていないので。

やっぱり山屋の基本は軽量コンパクト化なので、ペーパーの芯は抜きます。
そういえば、私は山屋と呼べるほど山をやっているわけではないのですが、
出国前に軽量化に燃えて、配布された常備薬一式の箱や外装を全て取り除いて持参するしまつ。でもそれで数百グラム軽くなりました。

山用品はホント、役に立ちます。
コッヘルもコンパクトで食器として便利。
北京ではアウトドアギアはあるところにはあるんだろうけれど訓練中は気軽に買いにいけないし、品質の良いものや種類は日本のほうが豊富かも。

万里の長城

2007年04月15日 | 世界遺産

やっと、中国滞在記らしくなってきたかも?
ワン(万)リー(里)チャン(長)チャン(城)です。

長城の途中で、ハンガリーの若者4~5人がシャンパンをあけてシャンパングラスをかたむけて仲間の誕生日を祝う、という、なんとも洒落た事をやっていた。

私は記念に長城の上で100m走をしてみました。
坂道はきつかった~。