中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

あいかわらず働いています

2008年10月31日 | Weblog
書きたいことがないので、だいぶ間が空いてしまった。

あんまり面白くないけど、近況報告を書くことにしよう。


ほとんど編集が終わっているDVD、いきなり製作費はビタ一文…もといビタ一元も出ないと言われ、
この数ヶ月の働きが、おじゃんになる瀬戸際だったのだが、

相談を重ね、助力を頼み、

怒っていたが冷静に怒り

1対1ではしっかり叱り

ある時はきっぱりあきらめ、ある時はしぶとく粘り、

なんとか製作費を回してもらった。

このプロジェクトのリーダーとしての責任はなんとか果たせた。


どんな職場でもある程度深く関わると、見えてくるものがある。

が、自分の立場…非常勤の外人教師…を思えば、
怒っても仕方がないし、それもこの国のムニャムニャな一面なんだなあと理解して、引き下がるところは引き下がるほうがいい。

そういえば、その昔、上司に、君は「清濁併せ呑む」ということを学べ、と言われたことがあったのを思い出し、ああ、あの時は、そんなもん呑んでたまるかーと反感を持つ心の清らかな若者だったが、今、自分がやっているこういう事が併せ呑むってやつなのかなーと思い至る。やれやれ。

製作費を得たらすぐ、体をこわして病院へ。
さらに3日病院に通って点滴を打った。合計15本だった。
またもや昔の事…修士論文の中間発表会の前の日に過労で倒れたのを思い出した…。
そういうところは我ながら進歩がない。

快復したらすぐにパッケージのデザインなどのことで連日深夜までskype会議。

もちろん授業のための50人分の作文添削と教案もやった。
すべての仕事は学生の教育のためなので、どんなに他の仕事が入っても、ぜったい手を抜きたくないという意地。

ふりかえってみればボランティアに参加する前、
そうだ、一昨年の今頃は、
「きっと中国でボランティアをしているときは自分の時間がたっぷりあってゆっくりできるに違いない。小説でも書こう…」などと、地下鉄丸の内線の通勤ラッシュの中で自分をなぐさめていたのが。結局あまり変わらない。あいかわらず働いている。

スピーチコンテストに出る学生から指導を頼まれれば毎日やる。
近辺の大学は学生全員にチャンスを与え、きちんと予選を開いて出場者を決定したのだが、うちは開催校のメンツなんだか忙しいからかなんだかよく知らないが、教師たちが学生を指名したらしい。どうやって決まったのかはしらないが、たしかに指名で、他のやる気のある学生たちにはチャンスが与えられなかった。かわいそうに。

来週は1週間、文化祭という名の講演会や式典が続く。
そのあいだずっと休講になる。が、日本語学部以外はふつーに授業があるので、他の学部の学生は参加できない。
学生たちは最近、日本語能力試験の準備に一生懸命だが、命令が色々と伝達されて文化祭のために働かされているようだ。

つまり、
日本の大学の学祭とはだいぶ違うのである。

日本の大学の学祭がなつかしいなー。
軽音楽部でバンド組んで下手な演奏したっけなー

最近の趣味

2008年10月12日 | Weblog
ここでの仕事も実質あと3ヶ月弱。
まとめの段階にさしかかっている。

だから最近の仕事は、
週8時間の授業と授業準備はモチ、
その合間を縫って、
第二弾DVD教材「貴州省観光ガイド日本語会話」の編集プロジェクト。
そのための会議、
前回の第一弾DVD教材「日本語ビジネス会話」のその後の展開のための作業、
来月の日本文化祭の準備、
そのための日本企業への各種連絡、
そのための学内打ち合わせ、
文化祭スピーチコンテストのために学生が持ってくる原稿添削、
来週の北京への出張講師の準備、
自分が声をかけて始まった日本語コーナーへの協力、
来年春からの就職先探し、
などをしている。
今日、週末になってやっと事務所に第四号報告書を提出した。締め切りを10日も破ってしまった。
編集中のDVDは今月末までの締め切りなので、スケジュールぎりぎりだ。
たぶん、いま一番エネルギーを注いでる仕事は、DVD教材編集で、
いま一番エネルギーをもらってる仕事は、会話の授業と作文の授業だろう。
授業をやって、学生たちの反応を見ていると元気になるから。

仕事であれこれ頭を使っているときほど、
趣味の時間が大切になる。
ただ、日本で持っていた、無心になれる趣味の時間…本屋の立ち読み、車やバイクの運転、温泉等…は、こっちでやることは不可能なことばかり。

でも、それらと同じように無心になれる時間を持っている自分に気づいた。

洗濯。

日本ではン十万もする高額全自動洗濯機を買って、
おおまかに洗濯物を分けて放り込み、
乾燥まで機械任せ。ほったらかしだった。

こっちでは宿舎共有の洗濯機に入れるものを厳選し、
スーパーでは、洗剤をいちいち厳選する。

こっちの洗剤はややもすると環境に悪い物質が入っていたり、
多めに使うと皮膚がかぶれたり、じんましんができるものがあったりするし、
かと思うと、汚れが落ちない中途半端なものもあったりするので、
用途別に考えて買う。

下着手洗い用の洗剤、普通の洗剤、漂白剤入りの洗剤、柔軟剤、洗濯石鹸を、店先で辞書とにらめっこして成分説明を研究し、厳選し、試用し、さらに信頼のおける外国メーカーに絞り込んで、各用途ごとのレギュラーが決定した。

さらに、こっちの衣類は簡単に色落ちしたり、すぐに破れたりするものも多いので、洗濯マークに絶対服従するよう注意し、手洗いするもの、弱水流で洗うものを注意深く分ける。

そして、干し方にも細心の注意を払い、乾いたシャツにびしっとアイロンをかける。アイロンは中国メーカーのものはほとんど安っぽいものが多く、危険なので、中国人たちが勧める外国メーカーのフィリップスにした。

洗濯のプロセスの一つ一つは、とても気持ちがよい。

すっきりする。

無心になれる。

他の趣味のようにお金も時間もかからないし、きちんと生活しているという自己満足感もできるし、いい趣味かもしれない。

上海夜景

2008年10月01日 | Weblog


国慶節どこにも行けない宣言を出したあとで、上海の大学が汽車代を出して下さったので招きに応じて行って来ました上海。

初の上海。

飛行場を出てすぐ…わあ、新宿みたい~。新宿バスターミナル~

タクシーの窓からの風景…まるっきり、埼玉の浦和か所沢か朝霞に帰ったみたい~。なつかしい!

新天地に飲みに行けば…わー南青山そっくり!!

南京東路と南京西路…有楽町みたいだ~。

と、上海はやたらと東京っぽくて、地下鉄などは銀座線や丸の内線よりも新しくてきれいな大江戸線そっくりで、興奮し、きゃぴきゃぴと喜んでしまった。




やっぱり大都市は落ち着く。
ほっとする。
ふるさとに帰ってきたような安らぎを感じる。
高層ビルを見てほっとしている私は我ながら変な人。




外灘は横浜っぽい。横浜よりきれい。







上海クルーズは、東京湾クルーズよりも豪華でよかった。