中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

私を待っていたのは

2007年12月28日 | 日中関係
そんなこんなで・・・

昨日の夜の便の飛行機で貴州に帰ってまいりました。

ほとんど休んでいなかったので、さすがに朝起きるのが辛かった。しかし予定通り、朝から会話の試験を開始。

2人1組で、一人づつクジ引きで会話テーマを与え、カセットテープを回す。
その場では、点数をつけるよりも誤用をメモしながら聞き、終わってテープを止めるたびにフィードバックしていく。成績をつけるための試験ではなくて、試験という機会を利用して個別指導する胸算用。60人に個別指導で、4時間強。2人を組にさせるのは、1人ずつ試験するよりは楽で有益だった。1人だったら落とすしかないような学生も、相手の学生がうまく誘導してなんとかしゃべれるし、私の誤用解説指導も2人で確認しあって学んでいた。

夕方、さすがに疲れたので寝よう…と思ったら、

外国人教師と留学生の窓口の部署が、新年のお祝いのパーティー(って忘年会だと思うんだけど)を開いてくれたので、夕食は円卓を回す。なにやらあやしい英語とあやしい中国語をごたまぜにして話したり、普段は雲の上の人のような校長先生がやって来て乾杯したり。

帰宅して、やれやれともかく今日は試験をやり終えてよかった…
と思ったら、3年生から電話が入り
「先生、クラス全員のレポートをあつめました。いつ持って行きますか」
ご、ごくろうさま…。もう夜遅いから明日でいいですよ・・・。

もう寝てしまおう…と思って風呂に入って出ると、

相棒の同僚教師から「先生の部屋の近くにいるんだけど、ご連絡があるから、ちょっとお部屋に寄ってもいい?」と電話が。彼女とは日々育んだ愛と友情と尊敬と看病の恩で結ばれている仲なので、もちろんいつでも歓迎。
たとえ試験の成績書類作成の話でも、出張みやげを手渡して、にこにこ聞く。
彼女、福田首相が中国を訪問して、日中関係がよくなりそうと目をきらきらさせて喜んで話した。
「日本語学部の雰囲気が明るくなります!日本との経済協力が深まれば、学生たちは日本語を勉強する意義を感じられます!

昨日まで北京で関係者らから、
首相が訪中するから仕事が大変だよ、わしら…的な話しか聞いていなかったので、そんなに喜んで反応してくれてる中国人がいてよかった。うんうん。出張から帰ってきて、君の愛と友情と希望の笑顔が待っていてくれて嬉しいよ。

それから彼女は最後にこう言って、満面の笑みで去っていった。

「そうそう、先生、明日は土曜日ですが、1月1日に休む分の振り替え授業があります」

どどーん。






出張です

2007年12月25日 | Weblog


北京出張中の5泊6日は、出張と言うだけあって、朝9時から夜12時まで実に30分単位でスケジュールを組んでシゴトに動き回っていました。


ええと、余興の練習にサンタの服来て踊り叫ぶのもシゴトにカウントしてますけど。





みやこはいずこ

2007年12月23日 | Weblog

北京は白かった。

霧かと思ったが、ずっと白かった。

寒さで水蒸気が凍っているのか、空気中の粉塵が凍っているのか。

北方から来た同期たちは皆「暑い」と言っていた。
私の場合、乾燥していて「切れるように寒い」と思った。
東京から帯広あたりに飛んできたような感覚。
だけど屋内は貴州より暖房が効いていて暖かい。

上京という状況

2007年12月22日 | Weblog
上京した。

北京に出ること=上京。

夜遅く着いた北京空港は、オリンピックの看板の前もメリークリスマス。




上京という状況にあこがれていた。
進学や就職で東京に出るのって、人生の一大ドラマみたいで。
自分が「上京する」には、京都に行くしかないかと思っていた。
外国に来て実現できるとは。

チームティーチング

2007年12月21日 | Weblog

今週の仕事でいちばん印象深かったのは、同僚の授業にゲスト参加してチームティーチングをしたこと。
同僚も私も初めてのこころみだった。

一緒に教壇に立つと、見学だけでは見えなかったことがよくわかる。
日本語の語感を知り、中国語直訳の日本語から抜け出すことはどんな優秀な先生でもなかなか難しいものだ。
教学についても、課題は山積。教師が長々と解説を続ける講義型授業で、どうやって学生の語学力を伸ばすことができるか、など。
もちろん私自身“中国語母語話者が日本語習得上困難な点をよく把握すること”も課題。
ともかくは一歩前進。
また機会があればやってみたい。

それにしても二人の先生に教わって、学生たち嬉しそう。





メル友は書記長

2007年12月17日 | Weblog


雨が降ったりすると寒いので半径300メートル以上行動する気がしない。
朝、鬱ぎみで起きてブラックコーヒーをあおって目を覚ます。
月曜日は唯一授業がない平日。
それでも仕事は必ずあるので、なんとか50メートルは歩く。
上司を探し出して連絡と相談、コピー室のおばさまの機嫌をとりながら教材を印刷し、同僚教師と研究室で文法論議約1時間。ひきこもり気分なのに、なんて普通に仕事をこなしているんだろう…。この生活はとても不思議な感じがする。

こちらの教師たちは、毎日パソコンメールをチェックしないようなので、すべて携帯電話か携帯のショートメールで連絡をとりあう。特に、ショートメールは誰がいつ授業中かよく分からないので便利である。おかげでピンイン入力にもだいぶ慣れた。私は大学では中国語を話さないので、中国語ができない人と思われているのだが(実際上達していない)、携帯メールだけ唐突に中国語で打ちまくるので、皆の驚きようが楽しい。

大学の中の外国語学院(カレッジ)は、共産党の指導者と教学の指導者とが両翼で担っている。共産党系列のトップはバリキャリの50代女性、学院書記長。日本語ができない彼女にも用事があると携帯メール。
「ビデオカメラ貸して」「いいですよ。明日の午後私の執務室に来て」「ハイ、わかった」と、こんな感じで、偉い人に対して、外国人だからこそできる不敵なずうずうしさである。廊下で書記長の後姿を見つけて「書記~!カメラ持ってきた~?」と叫んで走り寄る。小学生か私は。


ネットエンタメ社会

2007年12月16日 | Weblog

週末に喫茶店に行くと、無線LAN高速接続無料サービスなので、皆そこここで自分のノートPCをひろげて友人と一緒に映画を観ている。アメリカ、韓国、日本のものが多く、映画もドラマもネットで無料ダウンロードできる。

最近では例えばこれとか、
http://www.tudou.com/

アダルトなものも多く入手できるけどウィルスもそれなりに多いらしいこれとか、
http://www.xunlei.com/

日本語解説もついてるこれとか、
http://www.bitcomet.com/index-zh.htm

いろいろ教えてもらった。
なるほど学生たちがテレビを持っていなくても、日本の最新ドラマに異様に詳しいわけがよくわかる。
私は長時間かけてダウンロードするのが面倒なので、10元DVDを買ってきて観ることが多い。

パソコンからかければ、中国国内であれば固定電話や携帯電話への通話がすべて無料になるというソフトも教えてもらった。まだダウンロードしただけで実際に使ったことがないから、使い勝手は知らないが、ダウンロードも無料だった。電話でゆっくりお話したいダーリンでもできれば使いたいものだけど。普段から3分以上の電話はめったにしないからなあ。

快門
http://shutter.cdream.com/

スカイプでも一般電話や携帯への通話は有料なのに、こんなサービスがあって中国の電話会社はだいじょうぶなのだろうか?

慢心

2007年12月15日 | Weblog


今週は久々に落ち込んだ。
水曜日の会話の授業で、新しく用意したグループワークの見通しが甘かった。

授業で落ち込むことはめったにない。うまくいかなかった時は、落ち込みを感じるよりも感情的になるよりも何よりも先に分析と対策を考えまくる理屈っぽい人間だからかもしれない。それもまあ良し悪しなのだけど…。今回落ち込んだのは、うまくいかなかった事よりも自分の予想の甘さが許せないということが大きかった。

半日気分転換し、金曜日の他のクラスで同じ事をやるときに今度こそはと改良して勝負をかけた。今度はなんとかうまくいった。30人相手の会話の実践練習は何をやっても帯に短したすきに長しの感はぬぐいきれないけど、これからはうまくいくと確信が持てるものしか教室に持ち込まないようにしようと思う。

学生と貴州鍋の昼食を食べ、午後に学術研究会の発表を見学した後は同僚と連れ立って定食屋へ行き、同僚たちにぱーっとおごり、家に帰って昏々と眠った。肩の力を抜いて授業をやっていたつもりだったが、かなりエネルギーを使っていたようだ。

朝方吐き気で目が覚め嘔吐。3時間にわたって吐き続ける。そんなに吐いたのは生まれて初めて。吐く物もないのに断続的に吐き続けるのは、かなりつらいということが分かった。のども痛めた。もしやインフルエンザかと思ったが、一日経過しても熱が出ていないので、どうやらただの食あたりのようだ。

貴州に半年以上住んでいても、ちょっと疲れている時に貴州料理を食べるとこんな調子なので、貴州料理はどうもこのさき一生、体が受けつけないんじゃないかと思う。中国のぬるくて炭酸の抜けたビールや酸化したような味しかしないワインをいつまでも好きになれないのと同じで。




今年のクリスマスの期待

2007年12月14日 | Weblog

来週末から再来週末にかけて、年に2回の北京出張がある。ボランティア総会と健康診断と日本語教師分科会。7月も今回も大学の期末試験期間と重なるので、前倒しでやるべきこととやっておきたいことがいくつかある。

昔、インターネットで日記書いてる暇があったら寝る。と、言っていた優秀な先輩がいたが、とても正しい意見だと思うことが最近わりとある。

最近オフィスアワーをさぼって自宅でパソコンに向かっていることが多いせいか、「忙しいですか?」とよく学生から聞かれる。「いえ、ぜんぜん」と条件反射のように即答している。実は自分には「忙しいと思ったら負け」という妙な信念がある。実際それほど忙しくないような気がしている。にもかかわらず、普段の自分ならやれることがきちんとできていなかったりもするので、ここで駄文を書いている暇があったら寝たほうがいいのかもしれない。

否応なしに毎朝7時に起き、夜は日付が変わるまで起きていると3食ではおなかがすく。うっかり食材を切らしていたりすると、ここでは食べられない食べたい物を妄想する。もうすぐ日本離陸時間が9ヶ月を経過するから流石に欲望もわくというもので、気分は内田百先生。

ここで食べられないけれど食べたいもの

その壱 フレンチのフルコース
その二 うどん懐石
その三 日進のカップヌードル
その四 生卵に生シラスに刺身しょうゆをかけただけの卵かけご飯

どれも年に1~2回ぐらいのペースで無性に食べたくなるものばかりだ。

そういえば去年の秋に、フレンチが食べたい一心で、富士山麓のリゾートホテルに一人で行った。考えてみればフルコースを一人で食べているのって、とてもかっこわるい。今振り返ってみると、あのレストランの従業員は私が一人でフレンチに舌鼓をうった後は一人で樹海へ向かうんじゃないかと思いやしなかったろうか。

うどん懐石。ああ鎌倉の、ああ恵比寿の。もはや何も言うまい。

フレンチもうどん懐石も北京で食べることができるのだろうが、今の生活給付ではあきらめるよりなさそうだ。

その五 まぐろのやまかけ丼
ぐらいはどうにかなるかもしれないが、前回北京で食べたまぐろはどれもこれもイカのように硬いものばかりだった。

卵かけご飯。これは中国を出ない限り危険なので食べられない。

最後の望みは日進カップヌードル。これなら北京で入手できるだろう。よし。

しかし、そんなものをクリスマス期間中の北京出張の一番の楽しみとしてここ数週間仕事してる私って…






会話の授業のフィードバック

2007年12月07日 | Weblog

出国前に撮った新宿の街並み。小学生の頃から見ている懐かしい風景。私の心のふるさと。

会話の授業も半年が過ぎ、当初、私の発音の、東京人に特徴的な標準語の、母音の無声化を聞き取れなかった学生たちも皆よく聞き取れるようになり、さらには私の発音を真似て母音を無声化して話す学生も現れ、進歩の速さに驚かされる。

会話の授業のアイスブレーキングでは、毎回2~3組の学生に寸劇をやらせている。

教材は日本人の幼稚園児~小学生向けの『ことばのテーブル100枚プリントワーク』で、「ただいま~」「おかえり、学校どうだった?」「今日テストがあったんだけどね」的な他愛もなく日常的な短い会話のドリルで、役者になる学生はテキストの8ターンくらいの会話文に続き、さらに8ターン以上自分たちで脚本を書いてきて演じる。終わった後は観客から役者に質問させる。

脚本を暗記しなければならないので、けっこう負担かもしれないが、皆同じ寮に住んでいて同じ時間帯に勉強しているし、他の授業では宿題があまりないようなので、一生懸命準備してきてくれている。

9月ごろは覚えるのがやっとで、観客からのフィードバックも私が指名したりして緊張ぎみだったのだが、慣れてきた今は大盛り上がり。テキストの規定の脚本は皆コピーして持っているので、発音が悪いと、観客から厳しくツッコミが入る。逆に役者が未習単語を脚本に入れていると、中国語で直訳して教えたりする。ストーリーは毎回何が起こるか分からないびっくり箱。親が子に買い物をお願いする平和な午後の家庭の風景が、突如ドロドロの家庭の事情になったり、放課後の友人どうしの日常会話が、知ってはいけない秘密を知る展開になったして、ハラハラドキドキ。

教師の私はといえば、「え、今何って言ったの?」とか「そういえば、メロンは日本では高級な果物なんですよ、中国と違うね」などと、わりとどうでもいいコメントをするだけで、最近は学生たちのほうで、「もう質問は無いですか?」などとしきってくれているので、学習者同士のフィードバックとしては理想的かもしれない。

でも盛り上がりすぎると問題点もある。

今日の授業では、ペットの話題の規定会話から、彼氏がペットに嫉妬する、という展開になって、観客の質問は、役者の本当の彼氏のことに集中。ま、全部日本語でのやりとりだからいいんだけど…ちょっと収拾がつかなくなってきたのでどうしようかな、と考えていると、中にはクラスコントロールを考えていてくれる学生もいて、「はい、質問は以上です以上」と、芸能マネージャーのようにしきってくれた。

表現の扉をノックする

2007年12月06日 | 日中関係

写真は詩のサークルが漢詩を展示しているところ。

午前10時~12時
3年生の作文の授業もいよいよ佳境で、レポートでの引用の仕方をたたき込む。2時間の授業の後半は、最近やっと開館した日本語文献図書館に全員連れて行って資料の探し方の実習、巡回指導。この半期の授業では色々と教えたが、引用は形式をしっかりしないと剽窃になること、剽窃は犯罪同然だということが分かってもらえればそれだけでもいいかなと思う。夏に数多く見せられた、剽窃やインターネットのコピーからなる卒業論文はもう見たくない。それで、私のレポート課題ではインターネットを参考資料として認めないことにする。

日本人のおじさんたちから「あんた国文科じゃなくて英文科出て日本語教師やってるの?」と鼻で笑われることもあるのだが、実は、4年間英語で英語を教わったことは国文科を出るよりも日本語教師として役に立っている気がしていて、折に触れ、かつての恩師たちの授業内容を思い出している。今期の授業でも、英国人の先生から英語でアカデミックライティングの基本を教わった経験が役に立った。それに院生時代の指導教官の厳しい指導。そうは言っても、今、レポート指導をしている私をかつての指導教官が知ったら、あの引用に不備のある論文を書いた人が?と鼻で笑われそうなのであるが…。

午後3時
2年生が作文コンクールに応募するとかで、中日友好(中国にあっては「日中友好」ではなく「中日友好」と言ってあげてください)をテーマにした作文を見せに来た。時間をかけて本人に言葉を選ばせながら朱字をいれる。
彼女は「憤怒青年」の話をしてくれた。
「憤青」とは排他的ナショナリズムの青年たちのこと。
「憤青はインターネットにはたくさんいますが、私は憤青に実際に会ったことがないのでよく知りませんが、文化祭で浴衣を着ていたら、日本人の真似をするべきではないと非難する人がいました」
ほほう、と対日感情について色々と話を聞いてみると、
「高校のとき友達とチャットをしていて、日本語学部を志望したと伝えると、
(;_ _)
という顔の返事でした。でも、その友達は、日本のドラマや音楽が大好きなんですよ、おかしいです!」ふむふむ。他にはどんなことがあるの。「ふるさとには、横断幕に日本の商品を買うな使うなという文が書かれました。でも、皆そう言いながら日本製のMP3とか車とか使ってます。おかしいです!」ははあ。
日本についてよく知りもしないし理解しようともしないで一方的に嫌うのはおかしい、だから日本語を専攻する学生として、彼らの認識を正していきたいんですという主張。
おお、怒れる青年。
いやあ、実はね、日本にも憤青がいるんですよ…と言うと、ほんとですか?!と、驚いた顔。うん、彼らも中国や外国を嫌っています。主にインターネットで意見を主張する人たちなので、私も直接知りませんが…と教えると、同じですねと破顔一笑。
日本語学部に入学したら、周りに日本が好きな人ばかりで嬉しかった、というのはなによりなにより。
将来は雑誌の編集者になって、日本語、英語、韓国語の三ヶ国語の翻訳もやりたいのだという。私は過去に会った雑誌編集者や翻訳者たちの顔を何人か思い浮かべながら、目の前の若い彼女の顔を見て、うん、この子ならきっと…と思う。

そっか、普段は日本が嫌われているというのは感じたことがなかったけど、民族の多様性を許容する大国だけあって、いるところにはいるってことかな…。あるいは一部にイデオロギーはあっても、目の前にいる日本人個々人を敵視する人はいないってことなんだろうな…と思う。

夜10時
市街地での食事会から戻ると、学校新聞の原稿を書き始める。
依頼された内容は、先日の文化祭についてで、今朝までは、がんばったわね、楽しかったわよ、うふふ程度の賞賛ですまそうという腹積もりだったが、昼の話を聞いたからには、自分なりに今までの自分があるからこそ書くことができるような、文化とは国際交流とは中日の相互理解とは…という内容を、政治家がお題目を唱えるのとは違うやりかたで学生たちに向けて書きはじめる。

むろん、難しい事を簡単な言葉で書くのは難しい事を書くよりも難しい。

表現の浜辺へようこそ。



給湯と給水

2007年12月05日 | すぐれ物(日本から&中国で)

これは毎日お世話になっているミネラルウォーター水タンク。
水だけでなく、直接お湯が出るしくみになっているので、かなり便利。タンクの水がなくなると、宿舎の管理人さんがよっこらしょっと新しいのをかついで持ってきてくれる。タンク1つが8元。
こういうのは、日本では会社でしか見かけないと思うし、特別ぜいたくさせてもらっているのかと思ったが、ここの水は硬水だか鉱水だかで体に悪いらしく、地元の人たちも(少なくとも私が遊びにいった家庭ではどこも)常備している。
日本で使う給湯ポットのようにいちいち水を入れたり洗ったりしなくて済むので楽。今のところ日本にもって帰りたいものナンバーワンの座にある。持って帰っても、水タンクが簡単に手に入らないから意味がないんだけど…。あなたなしの生活はもう考えられないのよ。


ODA対中円借款終了

2007年12月02日 | Weblog

      ↑貴州省迎賓館の入り口ホール。

昨日の北京の外相会談は、そりゃそうだよな、というニュース。
都市と農村の格差はあるとはいえ中国はほとんど「発展途上国」からテイクオフしてるもの。中国で一番GNPが低いという貴州省で暮らしていても、省都の物価は北京と同じかそれ以上だし、あるところにはこんなにお金があるのなら、自分たちでどうにかしてくれぃ、と思わざるをえない。

円借款の回収率(って言うのかどうか知らないが)は、他国に比べて中国がダントツ優良らしい。
借りを借りと正しく認識し、返すべき借金はきちんと返す。そこんとこ、東アジアのDNAかもな~と思う。
その上、お金に関しては日本よりシビア。甘くない。

日本に帰ってからも、つい癖になっていてやりそうな習慣ベスト3
1.人の言葉が聞き取れなかったら、「あぁ!?」と言う。(こわい…)
2.スリやひったくり防止のために、かばんは必ず前方に斜めがけする。
3.おつりの紙幣をもらったらすぐに、偽札じゃないかどうか透かしや指ざわりで仔細に確かめる。