卒業論文発表会の口答試問をやった。
卒論の題目は毎回出てくるオーソドックスなものから、斬新なものまで様々でおもしろい。
オーソドックスなものとしては、終助詞等の文法研究、神道や仏教や武士道等の思想、茶道の精神、源氏物語、日本文学↔中国文学の影響関係、ファッションと若者文化、日本女性の地位。
去年出ていなかった新しいテーマには、沖縄文学、星新一、大江健三郎。
なかでも独創的だったのは、KY式日本語の流行、日本のKAWAII―大衆の「かわいい」からオタクの「萌え」までの分析、日本の若者の新しいバイト敬語について。
私も勉強になった。
去年のも、中間発表のコメントもやったが、今回は学生数が多く、先生が3人しかいなかったので、昼1時半から夕飯をはさんで夜9時半までかかった。
学生がパワーポイントで5分間発表している間に、初めて読む8000字相当の卒論を赤字添削をしながら一気に読み込み、質問とコメントでずばずば切る。もちろん批判大会ではないので、建設的で意味のある指導としての切り方をする。
発表会の後で、個々の指導教官のところへ持ち帰って最終稿を仕上げるらしいので、私の、50メートル短距離走連続10本!的なアクロバティックな校正仕事もやったかいがあることを祈る。
内容については、ちょっと序論と結論を読んだだけで、どれだけ自分の頭で考えたかが分かるし、しかも、何かの本か雑誌を書き写しただけのものは明らかにそうだ分かる。参考文献のどれを写したものかまでも手にとるように分かる気がするから、ああ、昔、大学の先生たちが、「本を書き写したレポートはすぐにそれと分かる」と言っていたのはこういうことだったのか…としみじみ知る。
こういう場で学生たちの成果を共有させてもらって発言していると、また自分も論文を書きたくなるから不思議。
アカデミックな活動は人生最大の遊びかもしれない。
それにしても、来年の今頃は自分はここを立ち去っていて、教えている現1~3年生の卒論は見れないんだなあと思うと残念。
卒論の題目は毎回出てくるオーソドックスなものから、斬新なものまで様々でおもしろい。
オーソドックスなものとしては、終助詞等の文法研究、神道や仏教や武士道等の思想、茶道の精神、源氏物語、日本文学↔中国文学の影響関係、ファッションと若者文化、日本女性の地位。
去年出ていなかった新しいテーマには、沖縄文学、星新一、大江健三郎。
なかでも独創的だったのは、KY式日本語の流行、日本のKAWAII―大衆の「かわいい」からオタクの「萌え」までの分析、日本の若者の新しいバイト敬語について。
私も勉強になった。
去年のも、中間発表のコメントもやったが、今回は学生数が多く、先生が3人しかいなかったので、昼1時半から夕飯をはさんで夜9時半までかかった。
学生がパワーポイントで5分間発表している間に、初めて読む8000字相当の卒論を赤字添削をしながら一気に読み込み、質問とコメントでずばずば切る。もちろん批判大会ではないので、建設的で意味のある指導としての切り方をする。
発表会の後で、個々の指導教官のところへ持ち帰って最終稿を仕上げるらしいので、私の、50メートル短距離走連続10本!的なアクロバティックな校正仕事もやったかいがあることを祈る。
内容については、ちょっと序論と結論を読んだだけで、どれだけ自分の頭で考えたかが分かるし、しかも、何かの本か雑誌を書き写しただけのものは明らかにそうだ分かる。参考文献のどれを写したものかまでも手にとるように分かる気がするから、ああ、昔、大学の先生たちが、「本を書き写したレポートはすぐにそれと分かる」と言っていたのはこういうことだったのか…としみじみ知る。
こういう場で学生たちの成果を共有させてもらって発言していると、また自分も論文を書きたくなるから不思議。
アカデミックな活動は人生最大の遊びかもしれない。
それにしても、来年の今頃は自分はここを立ち去っていて、教えている現1~3年生の卒論は見れないんだなあと思うと残念。