中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

人生最大の遊び

2008年06月24日 | Weblog
卒業論文発表会の口答試問をやった。

卒論の題目は毎回出てくるオーソドックスなものから、斬新なものまで様々でおもしろい。

オーソドックスなものとしては、終助詞等の文法研究、神道や仏教や武士道等の思想、茶道の精神、源氏物語、日本文学↔中国文学の影響関係、ファッションと若者文化、日本女性の地位。

去年出ていなかった新しいテーマには、沖縄文学、星新一、大江健三郎。
なかでも独創的だったのは、KY式日本語の流行、日本のKAWAII―大衆の「かわいい」からオタクの「萌え」までの分析、日本の若者の新しいバイト敬語について。
私も勉強になった。


去年のも、中間発表のコメントもやったが、今回は学生数が多く、先生が3人しかいなかったので、昼1時半から夕飯をはさんで夜9時半までかかった。

学生がパワーポイントで5分間発表している間に、初めて読む8000字相当の卒論を赤字添削をしながら一気に読み込み、質問とコメントでずばずば切る。もちろん批判大会ではないので、建設的で意味のある指導としての切り方をする。

発表会の後で、個々の指導教官のところへ持ち帰って最終稿を仕上げるらしいので、私の、50メートル短距離走連続10本!的なアクロバティックな校正仕事もやったかいがあることを祈る。

内容については、ちょっと序論と結論を読んだだけで、どれだけ自分の頭で考えたかが分かるし、しかも、何かの本か雑誌を書き写しただけのものは明らかにそうだ分かる。参考文献のどれを写したものかまでも手にとるように分かる気がするから、ああ、昔、大学の先生たちが、「本を書き写したレポートはすぐにそれと分かる」と言っていたのはこういうことだったのか…としみじみ知る。

こういう場で学生たちの成果を共有させてもらって発言していると、また自分も論文を書きたくなるから不思議。
アカデミックな活動は人生最大の遊びかもしれない。

それにしても、来年の今頃は自分はここを立ち去っていて、教えている現1~3年生の卒論は見れないんだなあと思うと残念。


オリンピックと国威発揚

2008年06月12日 | Weblog
朝5時半、外国人特別招待で、大学が出すバスに乗せられて、聖火リレーを見物に行った。
みんな、のりのりだった。



厳戒警備態勢なので、バスを降りてだいぶ歩く。道端にて。



なんだかどこかで見たことのあるTシャツだが、NYをChinaに変えただけなのね。



周りが盛り上がれば盛り上がるほど一人でどんどんウツ気味になって、

高校時代の体育祭を思い出していた。

あのころから苦手なんだよな…このテの体育会系のマッチョなノリ。






そういえば何年か前に、「猿でも分かるシリーズ」がベストセラーになっていたことを思い出す。「猿でも分かるWORD」とか。

猿でも分かるナショナリズム。

四川の都江堰

2008年06月10日 | 世界遺産


地震で報道されている地名の一つに「都江堰」があるが、ここは世界遺産の景勝地でもある。
去年行ったことを思い出したので、写真を載せる。



青き美しきドナウ。
頭の中に流れていたっけ。
…ドナウ川じゃないけど。

電脳中文化

2008年06月09日 | Weblog

普通のPC屋で、アキバのスクラップ屋よりもまともそうな店構えの店で、イラストレータやフォトショップなどを買う。1枚6元=90円でページメーカーもXPプロフェッショナルも買った。普通のPC屋だから正規版だと信じているふりだけでもしたいのだが値段的にはモチロンいほーこぴーなんだろうなー。

で、私のパソコン内で「中文(中国語)」のソフトがじわじわと増殖中である。
電脳、中文化。
電脳中、文化。=電脳の中の、模造品文化。

PCゲームの「三国志」が、ⅠからⅪまでの全シリーズそろって1枚のCDに入っていたりするので爆笑。すごいぞ、さすがだ。