マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

国会請願(ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンの定期接種化を求める)

2010年03月24日 | ワクチン その他
昨日テレビでも報道されていたようですね。

「ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンの定期接種化を求める」
国会請願と国会内学習会が23日に行われたそうです。

先日お願いした署名は全国で4万筆となり、前回までとあわせると20万筆となったとか。
長妻昭厚生労働大臣をはじめ、各党の関係者など大勢の関係者に定期接種化を訴えることができたようです。
今後は予防接種検討委員会で議論されることになります。

ワクチンメーカーもワクチン供給体制をしっかりやると確約してくれたようですし、
あとは国の決断を待つのみです。
ここまで来て今更何の問題があって定期接種化に踏み切らないのかよくわかりませんが、
関係者の英断に期待したいです。
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蓄膿(慢性副鼻腔炎)

2010年03月24日 | 診療
少しコメントしづらかったので避けていましたが、
ワクチンシリーズを一休みしてお話を。

「ちくのう」は慢性副鼻腔炎のことを指します。
副鼻腔は4種類あります。
「上顎洞・篩骨洞・蝶形骨洞・前頭洞」
副鼻腔は骨の空洞と考えていいと思います。

これらのどこかに急性副鼻腔炎が起こり、いつまでも治らない状態になると
慢性副鼻腔炎=蓄膿ということになります。
風邪やアレルギーで粘膜が腫れると空洞の入り口がふさがる
→分泌液や膿がたまって自然には出なくなってしまうのが原因ですね。
汚い鼻汁がずるずる出るのがすべて蓄膿というわけではありません。

たまってしまって出てこないものは吸い出さないとなかなかすっかりしません。
薬だけ飲んでいてもなかなか治らないのもある程度は当然なこと。
毎日しっかり吸引した上で、薬も続けるのが理想です。
ただ、そうはいってもどちらも続けるのは大変で、結果、治りも悪くなります。
やっと治りかけた、治ったと思ったらまた風邪をひいて元の木阿弥。。。もよくありますね。

一応吸引器を買って自宅で1日に何度も吸引することをお勧めはしています。
ネット通販などで値段も数千円~数万円まで色々売っています。
子どもが大きくなっても使う機会は結構多いと思うので、
初期投資は確かにちょっとかかりますが、
トータルのコストを考えると十分元が取れるのでは?
うちは上の子が風邪ひきはじめる頃に購入し、その後も散々使っています。
鼻を吸われるのがイヤだからと自分で鼻を上手に嚊めるおまけもついてきました。
夜中に鼻がつまって寝られないという事態はかなり減らせるかと。

通院が手間でなければ朝夕外来で吸引するのも悪くないと思います。
実際数日間毎日吸引だけに来られる方も結構おられます。
それほど忙しい外来ではないのでうちではかなりこってり吸引します。
ヘビーな鼻が吸えると「ぎゃー」だの「わー」だの言いながら楽しく吸わせてもらってます♪
泣き叫ぶわが子を尻目に、お母さん方も一緒に大笑い。。。なんてことも多いですね。

他の先生とか耳鼻科ではここまで吸ってくれないなんていつも言われます^^;
だって耳鼻科で同じくらい時間かけてたら待ち時間いくらあっても足らないでしょ^^;
うちだってこれ以上患者さんが増ええたら丁寧に吸ってられないかも??

というわけで、薬をずっと飲まないとだめですかとよく聞かれますが、
どこまで頑張るかで答えが違ってきますね。
何もしないで3ヶ月薬だけ飲んでも。。。とは思っています。
でも何もしないならせめて薬だけでも飲まないといつまでも治らないかもしれません。。。
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