褥瘡(床ずれ)・・・ 寝たきり等身体を動かせない
人が血行が悪くなり、いつの間にか発症し治るには
随分時間のかかるやっかいな病気です。
義父の介護でも、この褥瘡には随分悩まされました。
防止用ににエアーマットを借りたり、寝たきりにならないよう
ベッドからリビングに移動して身体を少しでも動かす工夫を
してたのですが、それでも褥瘡を発症し背中、ひざ等3ケ所
にもなってしまいました。
医師からの指示で、傷口を洗浄し患部を清潔にし厚めの
パッドを紙テープで止めただけの簡単なものですが、
日に三度の手入れは欠かせませんでした。
本人は認知症も患っていたので、自分の意志表示が
出来ず、痛かったのかどうか聞くことも出来ませんでした。
(本人は、痛い表情もなかったような気がします)
体位を絶えず、変えるのが一仕事でした。。
又元気な頃から便秘ぎみの人で、座薬を入れて排便を
促します。薄い使い捨てのゴム手袋をして、義父の肛門
に座薬を挿入すると便が指に触れる時もありました。
(尾籠な話ですみません)
しかし、そんな下の世話をしていても不思議と、汚いとか、
嫌だと思ったことはありません。
あんなに元気だったのにと思うと、哀れでなりませんでした。
義父が逝ってから「介護から開放されて、よかったね」と労いの
言葉をかけて下さいますが、手をかけただけに、家族でしか
分からない、思い入れがあり、生きているだけで、ただただ
うれしかったことを覚えています。
「じいちゃん!私と長男の介護、いたらなくて、ゴメンネ
もう一度介護させてよ!今度はもっとちゃんとやるからね」
とそっと、詫びています。もうすぐ、一周忌になります。
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