あるお壮年のお客様(男性)の嘆きです!
その人は若かりし頃から、なりふりかまわず、働いた人
だったのです。
学歴もなく、手間どりをしたり、自転車に野菜果物をのせ、
行商をして売り歩く・・・そんな苦労しながら、商売の才覚を現し、
お店のオーナーになって、財産を築きあげたのだとか・・・
しかし息子さん(別居)に、後を譲り、今は悠々自適の生活と
思いきや・・・ 使い切れないほどのお金があり、
3ケ月半の海外旅行に行って来たり、高級車を乗りまわしている・・
・しかし心が満たされないのだと云う・・
仕事が趣味だったのに、子供にそれを譲り、何もすることがなく、
いらいらする毎日で、亡くなった奥様の遺影に手を合わせながら、
どうして良いのか、分からないといつも愚痴を云っているのだとか・・・
今生きていたら、奥様を旅行にも連れて行けたし、好きなだけ、
洋服でも買ってやりたかったとつぶやいていました。
一人だけの夕飯の食卓に、あり合わせのおかず、何をするでもなく、
話す相手もなく、心底、寂しく、孤独感がつのると、しみじみ・・・
限りある残された人生、これからは趣味をみつけ、愚痴をこぼせる
茶飲み友達を、さがし楽しく過ごして下さい!
あなたには、その権利があります!人の何倍も働き、今の財産、
地位を築き、立派な後継者もいるのですもの・・・
幸せは待っているだけでは、やって来ません!
「さあ一歩を踏み出して下さい! まだまだ老け込まず、あと
一花咲かせて下さいね!」
立ち去る後ろ姿に思わず、「がんばって!」エールを送りました。
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