みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

横須賀市立菖蒲園~花の名前への心(言霊)

2013年07月02日 18時14分40秒 | まち歩き

普通、6月26日に菖蒲咲くと暦の上では記載されています。

今年は咲くのが早いのか、早くから咲いていました。

6月中旬、横須賀にある菖蒲園に行きました。

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公園の全景です。なぜか、ちょっと花の見ごろは過ぎていたような気がします。

しかし、なかなか風情のある様子です。ここの公園には紫陽花の花も愛でることができます。

菖蒲の花の傍には、水車があり、そこの傍には、紫陽花が咲き乱れて綺麗でした。

あと、丘を越えて行くと、藤棚もあり、季節によって、いろいろ楽しめるようです。

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花菖蒲は、もともとは山野に咲く小さな赤紫の野花菖蒲の花を改良されながらできた日本特有の植物です。

菖蒲の花を眺めて、花の名を眺めていたら、ふと、最近、自分の使っている名前が気になりました。

「名は体を表す」と言いますが、人間はどうでしょうか。

名字(姓)はともかく、名前は親や周りの人が決めてつけたものです。

親の希望、子どもへの愛情の表れであったりします。

芸能人をみんなが平気で呼び捨てにし、あるひとりの芸能人の名前が有名になると、みんな同じ名前の人をからかったり、思い出して笑ったりする人もいますが、本来芸能人のようにシンボルになる人の名前は慎重にしてほしいものです。

偉いのは、絶対同じ名前にならないように、自分の名前をよくよく思案する、お笑い芸能人は潔くていいもので、感じもいいような気がします。

誰だって、「美智子」とか「愛子」とか「雅子」とか「紀子」とか皇族の方の名前を、ちょっと変わった芸能人の名前にしないで、美化された人に芸名をつけるでしょう。

菖蒲も同じく、ひとつひとつ、栽培する人が丹念に思案した美しく、気高い名前がついていました。

名前がすべてではないものの、良い場合はいいけれど、悪い場合は情報の流し方に注意が大事です。

人の名前を架空の小説やテレビの人物名・芸名にする時、よく配慮していかないと、同じ名前の人が内心傷つくことがあります。

さて、配慮のある方がつけた、菖蒲の素敵な名前と、その花をご紹介しましょう。

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107熊奮迅(くまふんじん)

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129青いほうが「内裏」

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150神路の誉(ほまれ)

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胡蝶の舞

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142鎌倉

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188
新紫鳳殿

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江戸麻布の旗本で、松平左金吾は、号を「菖翁」と言い、花菖蒲の栽・改良に取り組みました。

その株が、細川家の目にとまり、熊本に渡り、肥後菖蒲となります。

この菖蒲は、大別して、良く改良栽培されたので、江戸系、肥後系、伊勢系になり、そのほかにも無数の品種があります。

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266村祭

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209槍が峰

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268小桜姫

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名前は、自分にとって大事です。人に思いだしてもらう時、名は体を表すなら、菖蒲の花のように毅然と生きたいと願いますし、こういう情報化社会の中で人を中傷・嘲笑・噂を出すのが好きな人はいるのでしょうが、日本には「言霊」があると言われていますし、「名を汚されるのは家名の傷」と言う時代もあったでしょう。

誰だって、勝手に人に呼び捨てられたり、からかわれる名前はいやなものです。

しかし、「名を挙げる」という言葉があるように、名前を大切にしようと言うのは大切で、ひとりひとりがそうあれば、きっと世の中は良くなることでしょう。

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258人権問題を思案すると、実名が公になるのはよほど良いことをしたか、人が驚くような変わったことをした人や犯罪に絡んだ人と決まっています。

悪い意味で同じ場合、自分とは違った名前は気にとめないことが多いけれど、同じ名前の人は気の毒なこともあります。

慎重にニュースは流してほしいと思います。

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252藤の襲(かさね)

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しかし、こうも思案できます。

人間はどういう名前でも、どういう境遇でも、他人を思いやって、人を自分は傷つけまいと心に強い信念を持つことです。

誰かの世話にも、迷惑も全くかけないで生きていくことはできないのですが、もし、これが誰かを傷つけるとわかっているなら、それは絶対しないように配慮すべき人間になろうと心に誓いましょう。

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205人間は、とかく誰かに箔をつけたり、誰かを泥にまみれさせたりするけれど、所詮、人間はひとりひとり違う人格や性質を持って必死に生きているのだから、自分は自分と思って生きていくしかないのでしょう。

名前を汚す人が世の中にいれば、自分はその「汚名返上しよう」と思い、良いほうへ考えていきましょう。

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菖蒲の花が群れをなして咲いていれば、花自身は名前など知らないで咲いているから、花自体には罪はないのです。

眺めて、あれこれ言う人間のほうが、花から見れば差別に見えることでしょう。

最後に、誰かの中傷を知ったら、そっと聞き流して、その人の良い性質を教えてあげましょう。

「あなたはこういうところが悪い」と言い出したら、欠点のない人はいないからきりはない。しかし、「あなたにはこういう良いところがある」と言って伸ばしてあげてはどうでしょう。

褒め殺しにしてはいけません。

わたしの恩師である小学校の先生は、「お釈迦様は点数を評価してつけたら、良いところも悪いところもない。何も目立ったこともなく、すべてが淡々としている。」と子供たちに述べていました。

言霊があると思う人は、声に出す前に深呼吸して、よく思案し、話すことです。

目立つ、人のリーダーになる人は、常に人への配慮を怠らない人だと思います。

悲しい境遇の人は、どんなに落ち込んでも、いつか立ち上がるように、好きな花や言葉を大事にして心に留めてください。

「花には何の罪もないのに、人間が勝手に名前をつけている。どんな花でも必死に生きているのだから、どういう名前でも大事にしましょう」

「生きているものはすべて同じく大切ですから、生命あるものは大切に育ててください」

(小田急フローリストの店員さんと、イグナチオ教会の事務所の方の言葉)

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228←和夫の誉れ

最後に、これを紹介したのは、日本人は言葉を大切にしてきました。

日本人として、「言霊」を大事にする精神があるなら、日本人の誇りとして「言葉を良い意味で用いて生きていく」ことをわたしたちは大事にしていきましょう。

菖蒲の花と、名前はなかなか覚えられなくても、綺麗に咲く花のけなげさは印象に残ったことでしょう。

きっとあなたもこうして、宇宙には光って見えていますよ。

人間は勝手でも、神様から見れば同じ小さい生命体です。



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1 コメント

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名前で思い出したのですが、 (hide-san)
2013-07-03 12:00:45
名前で思い出したのですが、
和夫、和子は日本人が好きな名前ですね。
電話帳を昔繰ったことがありますが、この名前の多かったに
驚いたことがあります。
鈴木、高橋、小川、などに和の字がついた名前の多かったことを思い出します。
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