みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

豪徳寺

2008年05月22日 14時20分53秒 | まち歩き

D30_3719  「世田谷区の豪徳寺」                   

君は出光美術館の高層階から桜田門を眺めながら

ああ、桜田門外の変ってあったわ、日本の大事件、
そう言うね

井伊直弼って悪い人?そう呟きながら、
君はいまさら「花の生涯」を読んでいる

そのとき、そのときを一生懸命生きていたんだ         D30_3700_21
価値観が幕府か朝廷か揺れて
攘夷を唱える人がいたからね

時代が変われば、評価も変わる                  
君は井伊直弼が開国派だから
同情したんじゃないか
100パーセント悪人じゃないだろうって
安政の大獄はよく理解していないけれど    
あの時代の反体制派だったから
処分する立場によっては苦しいよね

あの人、ひとり悪かったわけじゃないのに        
江戸における井伊家の菩提寺として
豪徳寺があった
昔、貧しかった寺に招き猫がいて           D30_3734
殿様を招いて信心を強くさせたらしい
だから猫を祀っている

庭園は牡丹が咲き乱れ
大輪の綺麗な王者の風格
随分立派な寺だね
むこうに井伊直弼の墓がある
子どものお墓も
誰か花を手向けていた
手を合わす

日本の将来を案じていたのでしょう
あなたなりに感じていたのでしょう
今は日本は開国し、
様々な情報が世界各国から流れて来ます   D30_3727
そう祈った
同じ日本人が仲良くできなければ
世界の人とも仲良くなれない
いつか世界はひとつになるだろうか
どうか見守ってください

牡丹がはんなりと薄いベールのような

花びらを大きく開いている

庭園には歴史の争乱を忘れる静寂と

美があった

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ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号入港

2008年05月16日 07時33分45秒 | 船の写真

5月13日、横浜大桟橋に、ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号が、入港した。

就航年/1997年 総トン数/78,491トン 全長/279m 全幅/32.2m 巡航速度22ノット 乗客定員/2,435人 乗組員数/765人 

雨の中、行ってみると、そう雨は降っておらず、なんとか撮影できた。

Dsc086722 クイーンエリザベス2世号より大きい。

うーん、大きいと思った。

中国人が大勢乗船しているせいか、中国語のアナウンスがかかっていた。

当初、朝、大勢お客さんが船にいた。

先頭部分より、まず撮影した。

向こうには、ランドマークタワー、インターコンチネンタルホテルの建築物が見えて、いかにも

横浜らしい。

Dsc087032_5                           

船体の横側はこんな感じである。

                             中国人富裕層が多いせいか、アナウンスに

                                     中国語が船内に響いていた。

朝、まだ午前中早い内は、船内に大勢人が甲板にいたが、次第に人影がすくなくなって来た。

5月13日、客船を見学しに来た人も、そう多くはなかった。台風情報が流れていたせいかも知れない。

Dsc087232                                      客船の船尾はこんな感じ。

                                      旗がはためいていた。

中は、ガラス張りで、明るいらしい。

この日の中華街は、修学旅行生だけで、閑散としていたが、それは連休後だからだろうか?

客船の人はどこへ行ったのだろう。

大桟橋に左側についていたなら、赤煉瓦倉庫から撮影したら、もっと綺麗に全貌を撮影できたかも知れない。

 「ピース・ボート」も寄港していたので、両方を、山下公園から撮影した。

 「ピース」という名前、「平和」を大事にしたい。海への浪漫は広がる。一度、こういう客船に乗ってみたいものだ。

 Dsc087902_3 これは、ピース・ボート。

左が、ラプソディ・オブ・ザ・シーズ号

である。

海は結構荒れていて、大桟橋は強雨風と寒さで、穏やかに眺める雰囲気ではなかったが、わたしは撮影に夢中だった。

帽子は危ないので、鞄にしまった。

下は、両方の船を撮影。

天気がなんとかもっていたのが撮影に幸いだった。

Dsc087722_2                                                         


2008年関東の桜 千鳥が淵~高麗神社まで

2008年05月15日 08時50分14秒 | まち歩き

今年の桜は、趣深いね                  Cimg1268

君はリュ・シウォンの「桜」の曲を聴きながら

ああ、桜を韓国人の方も愛でてくださる

いい時代になったと

かすかに甘く、優しい気分になる

千鳥が淵の桜は人混みが凄かったけれど

道行く人の顔が柔らかい

外国人の方も感嘆なさる、平和な日

戦没者墓地へ行って、そっと菊の花を献花した

あなたがたの死をもう無駄にしたくないと       Cimg1291

そして、皇居の傍を半周し

全部を否定するのではなく、歴史の重みを感じた

鬱々するわたしに薄紅色の桜が微笑んでいる

生きているから花を愛で、人を愛せるのだ

桜は散ると淋しいけれど来年もまた咲く

木を、根を、大事にすれば花は咲く

それはたった一年だけ、一回だけのことではない

昭和記念公園に昔は米軍基地があったなんて

もう知らない世代になった                                              Cimg1305

立川が歴史的な特別な町だったなんて

君と昔、高麗神社付近を散策してみたね

古びていてのどかで良かった

今回来てみて韓流ブームのせいか

凄く賑わって驚いたね

ここの参道は桜並木になっていて

埼玉にある高麗神社への道が晴れやかだった            Cimg1308

神社の境内には大きな桜の木があって

君はだれとこの桜を眺めるのだろう

そう書いてあった国学者の和歌があったね

聖天院にも足を延ばしてみたね

神社には高麗の王若光が昔日本にやって来て

ここに住み着き祀られている

聖天院に、その廟があったから手を合わせて来た

庭園の池も静かだった

ここは在日韓国人の方には聖地かも知れない

桜は日本を代表する花だけれど          Cimg1310

今はどこの国の人にも優しく揺れて

見守っているよ

実は、昔から、渡来人の方を暖かく見守っていたのにね

嵯峨天皇の時代にはまだ百済人も朝廷に大勢いたそうだ

談林皇太后は百済人の技女の群舞を愛したそうだ

桜は、この時、宮中には左近の梅でまだなかったが

日本人の思惑とは全く関係なく

静寂の中、歴史を見つめてたよやかに       Cimg1318

はんなりと頬を染めたように咲いているよ

そうずっとずっとね

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