みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

山梨の牧方郷土文化館と、国宝清白寺見学

2013年07月21日 05時27分32秒 | 旅行記

山梨の根津記念館を見学した後、周辺の見所を思案して昔の尋常小学校の校舎が見たくなった。そこで、牧方郷土文化館(室伏学校)へ向かう。

私は子供が好きである。自身に子供がいないせいか、みな子どもは可愛い。

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どこかで、教育というのに自分がこだわっている。日本の未来を思案するとき、教育がたいへん重要だと思っている。国を支えているのは国民である。その国民の教育の在り方で、日本の未来は決まる。

日本と言う国を飛び越えて、世界を支えているのも若者である。この文化館で、昔の生徒の教養がわかった。

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そう言えば、笛吹市出身に東京地下鉄の設立者早川徳次という人物がいた。

さらに、この近くの塩山には樋口一葉ゆかりの慈雲寺がある。

なんだか古い校舎を眺めて、涙がこみあげる。懐かしい教室。教師を見つめる子供の瞳を思う。子供は宝だ。この山梨で多くの実業家や文化人が育った。

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ここに陳列された教科書を眺めて、昔の小学生の学力がかなり高いと確認する。

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今では読めなくても、支障がないかもしれないが、これだけの単語の漢字を覚えるのは、相当の努力がいると思う。ここまで来ると、いかに勉強したか理解できよう。教室の校訓を眺めてみたい。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今でこそ、勉強をまともにするのは、恰好悪いと言う風潮があるけれど、もう昔は当たり前だった。勤勉たることが、美徳であった。誠意はいつの時代も大事である。

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まじめで、二宮金次郎を尊敬するような子供たちが、真剣なまなざしを向けていると思うと、教師も身が引き締まったことだろう。

私は教壇に立ち、高い位置から子供たちの机を眺める。教師は、子供が何をしているかよくわかる。最近は子供に注意をしない教師が増えた。実は、人を叱ると言うのはしんどいものだ。ヒステリーとは違う。自分が嫌われるかもしれないと思いながらも諭すのである。本気で叱れば、子供も後に理解する。ただ、言い方の問題もあるから難しいだろう。

ここの近辺の名所に、文化館内に「国宝 清白寺」と記載されていたので、全く知識がなかった自分は興味を持つ。臨済宗京都妙心寺派。

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禅宗様式の仏殿。焼失しないで残ったものでは全国的に珍しく、1415年の建築だった。開基は足利尊氏。開山は夢想疎石と言われている。(お詫び・・・訂正あり)

鐘楼をまず、くぐる。一直線上に仏殿がある。静かな場所で、車で通り過ぎたり、ちょっとわかりづらい。人は誰もいなかった。

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少しアップしてみたいと思う。

国宝になるほどの寺が残っていると言うことで、樋口一葉が禅宗にこだわっていたのは、こうした生育環境の土壌があるからかもしれないと思う。

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115この近くには、杏の木がずっと植えられていて、農道の脇に水路があり、尾長鳥なのか、二羽静かに憩っていたが、不意の人間の出現に驚き、飛び立っていった。

平安な光景がそこにあった。

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清白寺の庫裏があった。ノウゼンカズラや、百日紅の花が美しく、傍で咲いていた。

静粛な面持ちになる。山梨は、昔から宗教や思想が地に根ざしていたのかもしれないと思う。

正面入り口のある、清白寺と書かれた字の石碑は、裏に恵林寺の管主による揮毫であると記載されていた。

恵林寺を思って、今度はそちらへも伺いたいと思う。甲斐の武田信玄、風林火山か・・・。

霊峰富士を近くに臨み、地元の人もどっしりした感じがあるような気がした。

もっと私も勉学に励みたいと思う。東京人だが、江戸っ子特有の好奇心は廃れていない。

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茶道を語るのに、禅宗は必要である。華道も俳諧からきているから、禅宗なくて語れない。

一葉は歌道に専心し、歌道も俳諧なくして語れない。

樋口一葉、まだまだ知られていない部分があるはずだ。今後の課題をなんとかクリアーしていきたいと思う。

山梨に行くと、なんだか気分が大きくなる。

自分にも何かできるかもしれないと言う気になる。

富士山の世界文化遺産登録の記念にこちらへ来たら、山梨県内の他の観光もお勧めしたい。



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