2008年5月13日、茨城県下妻市の小貝川沿いの公園でアツミゲシが数十万本見つかった。公園は、2008年5月24,25日に開かれる予定の「小貝川フラワーフェスティバル」の会場で、市職員によりすべて抜き取られた。(Wikipediaより)
早速Wikipediaの「アツミゲシ」の項目に、追加の記事が掲載されていましたよ。
ニュースになりましたので、このことはご存知ですよね。
おじさんは新聞記事で知りました。
「フラワーフェスティバル」会場のポピー畑に、アツミゲシが大量に咲いているのを、下妻署員が巡回中に見つけて、数10万本を伐採、焼却処分したんだそうです。
08年の「フラワーフェスティバル」にむけて、昨年の10月20日、地元のボランティアたちによって植えられ、育てられていたそうです。
原因は、市内の業者から購入したシャレーポピーの種子に、アツミゲシの種子が混入していたと考えられる。
とまあ、こんな話のようですけどね。
数10万本のアツミゲシのお花畑、見てみたかったなぁ~~
壮観だろうなぁ~~
今回の事件を聞いて、おじさんが真っ先に思ったことです。
アツミゲシが栽培禁止の植物だってことは、よぉ~~くわかっております。
もしもどこかで見かけたら、警察や保健所に通報するようにってことも、聞き及んでおります。
とはいいつつ、数10万本の大群落ですよ。
見られるものなら見てみたい!
これって、花好き人間なら、普通に思うことじゃないかな。
不謹慎でも何でもないと思ってます。
noodlesさんは、昨年ご近所で咲いていたのを見かけて、警察に通報したそうです。
今年も咲いていたんだけど、いつのまにか処分されて、姿を消してしまったそうです。
この話を聞いて、正直羨ましいとは思いましたが、所詮おじさんには縁の無い花だろうと思っておりました。
東京ですしね、都心ですものね、アツミゲシが咲いているなんてこと、どう考えても有り得ないでしょう。
もしかして過去には咲いていたこともあったんだろうけど、現在そのようなことが起きるとは、考え難いものな。
だからこそです。
望みが薄いからこそ、どんな花なのか、花図鑑やネット画像でじゃなく、実物を見てみたいじゃありませんか。
強く望んでいた訳じゃありませんよ。
出会えるものなら出会ってみたい、その程度のことです。
話の流れを読めば、もうお分かりですよね。
出会ったんです、憧れのアツミゲシの花に!
それも、「フラワーフェスティバル」の事件が発覚?する前、5月9日に、すでに出会っていました。
まさかgoro's 花 Diary で、「咲いてちゃいけない花」のタイトルで記事がアップ出来るなんてね、夢のようです。
すぐ側には行くけれど、その道を通ることは滅多に無いということ、ありますよね。
まさにそんな場所です。
当日も、何かの目的があってその道を選んだということでもないんです。
ほんとにたまたま、偶然です。
強いて言えば、気分転換ってところかな。
素敵な遠回りをしながら、goro'sに向ってた途中ですのでね。
片道1車線の、さほど広くも無い通りです。歩道は、片側にしかありません。
歩道から見ると、車道を挟んだ向かい側、線路脇の土手です。
生えている植物を何気なくチェックしながら(いつものことです)、ここでもナヨクサフジの群生が目につくな(今年はナヨクサフジの勢力も、相当なものなんです)、などと思ってブレーキをかけながらマイカーで坂道を下っていたんですよ。
そうこうしているうちに、飛び込んできたんですよ、おじさんの目の中に。
フェンスの後では、JRが運行しております。
高速も走ってます。
ムムム・・・ ひょっとして・・・ あれは、あれか?
期待に胸を躍らせ、マイカーを停車し、交通量もそう多く無い車道を、細心の注意で渡りましたよ。
もちろん、デジカメをしっかと抱えてです。
このアングルから見ると、場所の説明が理解出来ますでしょう?
マイカーは、左の歩道に停めました。
間違いありませんでした。
ネット画像で見てきたのと、寸分違わぬお姿です。
きちんと紹介いたしましょう。
【アツミゲシ・渥美罌粟】ケシ科
ナガミヒナゲシと同様、地中海沿岸あたりが原産の1年草です。
アツミゲシ・渥美罌粟の名前は、1964年に愛知県渥美半島で発見され、帰化したことに由来します。
日本だけじゃなく、世界各国に帰化しているそうです。
日本では「あへん法」で、栽培が禁止されています。
若い種子にはモルヒネの原材料になる、麻薬成分に指定されたアヘンアルカロイドがあるんだってさ。
このあたりのことは、Wikipediaの「アツミゲシ」の項目をご参照くださいな。
書き写すのメンド臭い。
要するに、麻薬だから栽培してはいけないってことですよ。
はいはい、栽培するなんて、毛頭考えてもおりません。
そっち方面の興味、皆無ですから。
花さえ見られれば、それだけで満足です。
Wikipediaの記事に、再登場していただきますね。
本種の根絶が難しいのには本種の繁殖力の強さにも一因があるが、1964年の発見以降に原産国や同様に帰化した国から輸入された肥料などに種子が紛れ込んでおり、それらが日本で発芽する、という、侵入パターンを何度も繰り返している由縁もある。
ゆえに気が付いたら道端や放置された草むらなど、その辺に勝手に生えているのが現状で、その都度警察や保健所が出動する騒ぎが繰り返されている。
しかし、ケシ粒のような、という比喩表現からもわかるように、本種を含めたケシ科植物の種子は非常に小さいため、現実的な水際での防止策が取れず、ゆえに開花に至って抜取焼却といった現状の駆除法にならざるをえない一面がある。
根絶するのは、難しいようですね。
ということはですよ、この先にもアツミゲシの花を見ることは、可能だってことになりますかね。
とはいいつつ、今回が最初で最後だってことも考えられますのでね、いっぱい紹介しちゃいます。
いかがですか、堪能していただけましたか~~
撮影中、なんだか変な気分でしたよ。
とてもいけないこと、罪になるようなことをしているような、そんな感じでした。
周りを気にして、そそくさと撮ってきました。
ここでは言えないんだけど、咲いてた場所には、もうひとつの問題?もあったのでね。
ピント合わせを気にしなくちゃいけない、小さな花じゃなくてよかった。
ところで、警察か保健所には通報したのか?ってことですよね。
しませんでした。
noodlesさんの話によると、いろいろ面倒臭そうだしさ。
それにこのアツミゲシたち、いずれ刈り取られるのはわかっておりましたのでね。
それも極近いうちに。
線路脇の土手の雑草伐採作業が、始まっていたんですよ。
2枚目の写真で説明すると、奥のほうから作業は進んでました。
徐々にアツミゲシが咲いてた場所に、迫ってきていたんです。
だから放っておいても、姿が消えてしまうことは分かっていました。
でももし伐採作業が途中で終わり、アツミゲシのエリアがそのまま残されていたとしたら、そのときは通報しようと、そう思っていましたよ。
でもおじさんの予想通りの結果になりました。
5/15
それと、もし来年もこの場所にアツミゲシが顔を出したら、そのときには一番で通報しようと、そう考えてもいます。
当然だけど、通報するのは、花を確認した後でだけどね。
いわれるとおり、ケシの繁殖力はほんと強いようです。GOROさんの最後の写真程度にふくらんでるやつが、もし伐採された後地面に落ちて地中にまぎれたとしたら…来年また生えてくる可能性はかなりあると思うのです。
まあ、お店で散々話したのであえていいませんが(笑)。
綺麗だったでしょう?!
来年が楽しみですね♪
私が出会ったのは、かなり咲き進んだ状態で、種子がパンパンになっておりました。
すっかり成熟したものは、取り敢えず見かけませんでしたが。
来年も顔を出してくる可能性は、大なんだよね。
かなり期待してるんだよね(笑)。
★noodlesさん
まさかの出会いでしたのでね、満足しております。
ほんとのこと言うとね、撮影中はドキドキしててね、観賞する時間もありませんでした。
PCに取り込んで、こんな風だったのかって、ゆっくり観賞しております(笑)。
来年、ほんとに楽しみです~~♪