代々木公園のお花畑はいつもきれいに管理されています。
そのなかでも私のお気に入りは、NHK側の鉄柵に沿って設けられている「花の小道」と名付けられたコーナーです。
入り口センターのあたりにある薔薇園のコーナーは、いつも丹念に手が入れられておりますが、こちらのほうは植えたら植えっ放しって状態です。
でもそれがまたいいんですよ。
雑草も生えるし、こぼれ種子が、思わぬ花を咲かせてくれたりもします。
今までにも数々の花をアップしてきました。
8月のある日でした。
それまで咲き乱れて、あちこちの方向に倒れてしまったルドベキアの株がすっかり片付けられて、何かが植えられておりました。
秋に向けての準備が始まっているんだなと様子をみてたら、新芽が出て成長し始めると、なんと「グラジオラス」でした。
ちょっと植える花が違うんじゃないの?
グラジオラスの花って、初夏から夏の花じゃなかったっけ?
調べてみると、春咲き、夏咲き、秋咲きのものがあるということでした。
6月16日、9月15日、11月26日の誕生花になってるものもあるそうですよ。
植える時期をずらした花たちが、開花しました。
アヤメ科の花です。
私はこの時期のグラジオラスには、抵抗ありますね。
花って季節感を演出する小道具ですものね。
自分の意見が全て正しいとは思いませんが、おかしいときにはそう言おうと思ってます。
季節を先取りすることに異論はないのですが、あんまり行き過ぎると、アレッって思っちゃいます。
でも気が付いたら春の花だったパンジーを、冬の花として受け入れてたりもします。
慣れって怖いです。
切り花としてのグラジオラスも年がら年中あるような感じですが、
そういうの見ても、脳内にインプットされたグラジオラスの季節は
やっぱり「夏」ですもん。
グラジオラスを選ばれた方は、はざ間の時期に何を植えたらいいか、
苦慮されたのかもしれませんけれどね。