【オカトラノオ・岡虎の尾・丘虎の尾】サクラソウ科
オカトラノオの花は、3年前に井の頭公園で1度見たことがあるだけです。
それもほとんど終わりかけの状態のものでした。
この2年、まったく縁が無かったんですよ。
群生しているものや、こんなに状態のいい花に出会ったのは、初めてのことです。
正直なところ、この花を見たとき、名前が出てきませんでした。
花の形状から、トラノオ系の何かだろうとの推察はしておりましたが、「オカ」はかすりもしませんでした。
そんなもんです、おじさんの記憶力は。
日本各地の、日当たりのいい草地などに自生しているそうです。
50cm前後のものが多くみられますが、30cmのものも、ときに1mを越える草丈のものもあります。
1本の茎は分枝することなく、茎の先に20~30cmの花穂が垂れ下がっています。
花穂を被っている多数の花の大きさは1㎝ほどで、下から咲き進んでいきます。
トップの画像を見ていただくとおわかりのように、群生しているものは、すべてが同じ方向に向かって咲いています。
垂れ下がった花穂の先端は、少しだけ上に向かって立ち上がります。
柔らかな曲線を描く独特のフォルムは、なんだか動物チックです。
オカトラノオの名前は、花序を虎の尻尾に見立て、沼に生育する同属の「ヌマトラノオ・沼虎の尾」と対比し、野原などを住処にするこちらを「オカトラノオ・岡虎の尾」と命名したようです。
goro’s 花 Diaryにも、ヌマトラノオの花と思しきものを、一昨年の秋に紹介しております。
曖昧な状態での紹介でしたが、その後も同定にはいたっておりません。
以来一度も出会いが無いんですよ。
謎が謎として残ったままになっています。
トラノオの名前を持つ植物は数多くあります。
なかでもこの春に出会った桜の品種、「イチハラトラノオ」には驚きました。
まさか桜にまでトラノオの名前が付けられているなんて、新鮮な驚きでした。
トラノオと聞くと、つい草本系を思い起こしてしまいますが、木本にも付けられるんですね。
英名は「 Gooseneck loosestrife」で、「鵞鳥の首」に譬えられています。
えらく納得。
おじさんには、「象の鼻」にも見えたりするんですけどね。
星型の花は5枚の花びらのように見えますが、根元でつながっている合弁花です。
サクラソウ科の花の特徴です。
こちらのオカトラノオは梅雨空の下、清楚な花が咲き始めたばかりです。
花穂の頭頂まで咲き進むには、まだしばらくの時間がかかりそうです。
ゆっくり楽しませてくださいね。
オカトラノオ、写真でこの花姿はよく拝見しているのですが、
実物には一度もお目にかかったことがありません。
なかなか綺麗ですね。
悟郎さんが書いていらっしゃるように、頭を垂れた花穂が先端で
ちょっと上を向いていますね。その変化がいいなぁと思います。
垂れっぱなしの花穂がこんなに群生していたらこっちの肩も落ちて
気分もとなりそうです。
ガチョウやアヒルの頭に例えられている方時々いらっしゃいますね。
英名がそうですか。ガァガァ ガァガァ とかしましく鳴く
ガチョウの群れを追って移動させている光景が目に浮かびます。
悟郎さんは象の鼻に。象なら小象ですね。アリクイに見えることも
ありませんか?
記事中にも書きましたが、これまであまり縁の無い花だったので、こんな風に群生しているのは初めて見ました。
じっくり見たのは、今回が初めてです。
オカトラノオの美しさは、育てられている環境にも左右されるんだろうなって、そう思います。
鉢植えだと、ここまでの雰囲気は感じられないでしょうし、狭い花壇だと窮屈になっちゃうでしょうしね。
垂れた花穂の先端が少しだけ上を向いているだけで、雰囲気ががらっと変わりますでしょう?
いきなり動物チックになっちゃいます(笑)。
見た途端、なんだか鳥っぽい姿だなというのが第一印象です。
検索すると「鵞鳥の首」との英名を見つけ、古今東西考えることは同じだなって、そう納得しました。
きょとんとして同じ方向を向いている鳥の群れを、見かけることがありますよね。
風を受けて花穂の揺れる動きが、象さんが鼻を振ってるように思えたんです。
アリクイはありです!
あれあれ、鼻の長いあの動物って思い出そうとしたのですが、アリクイの名前が思い浮かびませんでした(汗)。
僕はストック処理もあるので、もう少し撮り続けようと思っています。
なかなかの群生ですね♪
仰る通り、あまり寝かせることなく早々に登場させました。
寝かせていたら、また来年なんてことになりかねませんのでね(笑)。
この群生は株の状態もよくて、素敵でしたよ。