新宿御苑ネタをもうひとつ。
200円もの入園料を払ったんだから、元をとらなきゃね。
日本には、固有種・交配種など、600種以上の品種が自生しているといわれています。
自然交配することも多いので、この先も新しいサクラの誕生を目にすることがあるでしょう。
ソメイヨシノも、自然交配で生まれた品種です。
江戸末期に、染井村(豊島区駒込)で発見されたサクラとしては新しい品種ですが、いまや日本の80%はソメイヨシノだそうですよ。
ちょっと多過ぎるだろうと、おじさんは思ってます(おこってます)。
カワヅザクラだってそうです。
50年前に発見されて、今では全国区になりつつありますからね。
多種多様、個性もいろいろですが、ここでは新宿御苑で出会った強い個性を持ったふたつのサクラを紹介いたします。
【ギョイコウ・御衣黄(香)】
数あるサクラのなかで、唯一緑色の花を咲かせる品種です。
緑色になるのは、花びらに葉緑体を持っているからだそうです。
黄色い花色のウコンザクラも緑色がかっていますが、葉緑体の量が少ないので、薄目の淡黄色になります。
花びらの大きさも、ギョイコウのほうが小さいですかね。
開花直後はかなり濃い緑ですが、咲き進むにつれて、白っぽく見えてる薄黄色い部分が、中央部を中心に赤い筋が入っていきます。
落花する頃には、赤色が濃くなります。
この変化はウコンザクラにも当てはまることなので、咲き進むと、両者を見分けるのが難しくなり、頭を抱えてしまうおじさんがいます。
ギョイコウ・御衣黄の名前は、高貴な貴族にしか着用を許されなかった「御衣」の色に、花色が似ていることからの命名です。
サクラとしては極端に地味な色を選んだギョイコウですが、その地味さゆえに珍重され、すでに江戸時代から栽培されていたようです。
【イチハラトラノオ・市原虎の尾】
見た瞬間、変わったサクラだなって思いました。
もちろん初めて見る品種です。
写真でもおわかりですよね。
とにかく枝が、今まで見てきたサクラの木とはまったく違います。
横に張り出した太い枝の上に、短めに分枝したものが数多くあります。
その先に集合花を咲かせています。
張り出した枝(茎)に花をたくさん付けるものを「トラノオ・虎の尾」といいます。
ハナトラノオ、キントラノオ、ルリトラノオなど、○○トラノオと名付けられた植物たち、たくさんあります。
植物名にトラノオと付けられていたら、見た目から名付けられたということがわかります。
サクラのなかにもトラノオと呼ばれるものがあり、江戸時代の中期には数品種のサクラが記録されているそうです。
イチハラ・市原は、京都市左京区の地名で、かの地でこのサクラが栽培されていたことと、短い枝の集合花が開花すると、太い枝全体が一体になり、その状態を虎の尾に見立てたのが、「イチハラトラノオ・市原虎の尾」の名前の由来です。
市原で発見された品種なのかどうかは、不明です。
枝振りの力強さとは違い、ピンクから白へと変化する柔らかい花色で、幾重にも重なった花びらの数も多く(25~50枚との記述あり)、サクラらしい雰囲気を持っています。
そういえば虎の尾名付けられた花たち、全般的に優しい花が多い気がしますね。
ゴローさんの今年の桜レポは、凄まじいまでの勢いでした(笑)。
いろんな種類があるんですね〜。御苑。
遅咲きも充実していて、まだまだ楽しめそうですね。
ところで、花見会の面々。
顔出しアリですか!?
新宿御苑には、八重のサクラが数多く植えられていることは知ってたんだけど、これほどだとは思っていませんでした。
イチヨウという品種が、花盛りでしたよ。
多いとはいっても花見客もそこそこだし、遅れてやる花見の場所としては、なかなかいいかもです。
サクラレポ、こんな風になるとは、当初はまったく思ってもいなかったんだけどね。
どうしちゃったんでしょうか?
まだやるかもです(笑)。
顔出しの件ですか?
諒解も何もとっておりません。
顔を見ても、個人を特定出来るような情報は書いておりませんので、大丈夫でしょう。
多分(笑)。