goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

孤高のゆり

2005年06月21日 | つぶやき…

ヨーロッパの映画や戯曲のなかに「夏至祭り」のシーンが描かれていることがあります。特に北欧州を舞台にしたものに多いのですが。
人々が寄り集まり、夏至の日の夜を徹して、楽しい一時を過ごすのです。
ベルイマンの映画にもありますし(「夏の夜は三たび微笑む」?だったと思う)、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」もストリンドベリの「令嬢ジュリー」も、その夏至祭りの一夜のお話ですものね。
若者たちが有り余るエネルギーを発散させる、そうなると当然の帰結として、性的なことがからんでくるお話が多いようにお思います。
古今東西いずこも同じということでしょうか。
日本でも昔々の歌垣なんかと同じように、民衆の不満の捌け口の場なのかもしれません。
「お祭りの夜」って、なんか淫靡な匂いを醸し出す言葉だとは思いませんか?
妄想癖のあるおじさんの考え過ぎかな…

♪泣かないー約束ーをしたばかりなのにもう涙ー…

小柳ルミコの「お祭りの夜」って歌なんだけど、好きだったな。
バイト先の喫茶店から、よく有線にリクエストしたもんです。23歳の頃です。
話がどんどん逸脱しそうなので修正します。

日本だと夏至の頃はちょうど梅雨と重なるので、なかなか1年で1番陽の長い1日を実感することは少ないのですが、今年は堪能できましたよね。
いい天気でした。少々嫌味も入ってます。
やっぱり降る時に降っといてもらわないと、後々困っちゃうことになっちゃいます。
水不足に悩まされた少年時代を経験してるおじさんは、少々過剰に反応したりします。
実際水不足のニュースが、各地から聞こえはじめています。
梅雨は梅雨らしくというのが、おじさんの思いです。

ゆりの花をアップします。

キリスト教の世界では「マドンナリリー」として、聖母マリアを象徴するのが白いゆりの花ですが、その位置を日本の「テッポウユリ」が占めているという話を聞いたことがあります。
19世紀にヨーロッパに渡ったテッポウユリは、その姿の美しさで人々を魅了し、またたくまに全欧州にひろまったんだそうです。
教会を飾る花は、テッポウユリが圧倒的に多いようですよ。
確かにイメージできますね。
写真の花は、たまたま通った路地咲いていました。
ただ1輪、垣根から顔をだして、けなげに開いておりました。
おじさん好みの、孤高の花です。

こちらもユリ科の花です。
我が家のすぐそばにある小学校の鉢植えです。
毎年梅雨時に繊細で清楚な花を咲かせてくれます。
警備員さんにお願いして、撮らせていただきました。