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goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

堂々たる新人 -「赤い実同盟」レポート-

2008年07月10日 | 「赤い実同盟」



【ヤブデマリ藪手毬】スイカズラ科

4月の終わりにおもしろい形をした装飾花を持つヤブデマリを紹介いたしましたが、その同じ木です。
すでに実が赤く色付いていました。

まわり一面、あふれるばかりの緑の洪水のなかで、この赤い色は飛びっきり目立ちます。
人目を引くことに関しては、花の時期よりも今のほうが上かもしれません。

赤い実センサーに反応した「赤い実同盟」隊員のおじさんは、吸い寄せられるように近付いてしまいましたよ。

撮影している間に次々とやってきた人たちも、一様に歓声をあげておりました。

6/7

真っ赤な実が輝いてました。
花柄までもが真っ赤です。

今回ヤブデマリの実を「赤い実同盟」の会員さんとして紹介しておりますが、実はこの赤い色は熟れる過程の色なんです。
この先完熟していくと、黒くなるんだよね。

味見は、完熟後の楽しみということで。

でもここまで真っ赤な実ですのでね、途中の姿とはいえ、「赤い実同盟」の新会員さんとして、堂々と登録させていただきます。

すぐ側にあった同じガマミズ属の「ガマズミ・莢迷」の実は、成熟もおぼつかないほどの青い姿です。
ガマズミが赤く色付くのは、もっともっと先、秋も深まった頃です。



猛毒注意 -赤い実同盟レポート-

2008年07月07日 | 「赤い実同盟」



七夕ですね~~

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【ヒョウタンボク・瓢箪木】スイカズラ科 撮影日4/26

スイカズラの仲間たちは蔓性のものが多いのですが、ヒョウタンボクは2mにもなる落葉低木です。
地域名を冠したものを含め、ヒョウタンボクにもいろいろな種類があるようです。
例によっておじさんは品種名にはこだわりません。



花はスイカズラとよく似ております。
咲き始めは白色ですが、咲き進むと黄色になるのもスイカズラと同じです。
スイカズラを「キンギンカ・金銀花」と称し、ヒョウタンボクは「キンギンボク・金銀木」とも呼ばれます。
その他の別名として、「ヨメゴロシ・嫁殺し」、「ドクブツ・毒物?」などもあります。

昨年、一昨年と3年連続で登場しているヒョウタンボクの花ですが、名前は果実の形が由来になっているとの記述だけでした。

ようやっと名前の由来になっている赤い実との出会いを果たしました。
紹介いたします。

ふたつ並んで咲いていた花が、結実するとくっついてしまい、瓢箪に見えるのが名前の由来です。
ひとつの大きさは8㎜ほどです。

何故隣り合ったふたつの実がくっついてしまうのか、調べてみましたが、そのことについて触れている記事には出会えませんでした。
こうなるには、それなりの意味があるんでしょうけどね。

こちらなんか、まさに瓢箪の形をしていますでしょう?

ヒョウタンボクの実については、口を酸っぱくしてでも注意を促す必要があります。

いかにも美味しいそうに見える赤い実ですが、猛毒なんだそうです。
嘔吐、下痢、痙攣、昏睡などを引き起こし、最悪命まで奪ってしまいます。
決して口にしてはいけませんよ。

食いしん坊のあなた、ゆめゆめご用心を。



超、個性有り -赤い実同盟レポート-

2008年06月30日 | 「赤い実同盟」

 

久々の「赤い実同盟」レポートです。

こちらを初めてみたとき、なんじゃこりゃっ!て、そう思いました。
最初にみたのは植物を紹介してるネットのサイトでだったんですけどね。

寒さには弱い植物らしく、アップされてる画像は、植物園などの温室で育てられているものがほとんどでした。
ただ今回おじさんが出会ったのは屋外にありました。
冬場は室内で管理していた鉢植えを、暖かくなって外に出してきたと考えられます。

温室の花だとばかり思っておりましたので、出会ったとき、 まさか? ひょっとして? こんなところに?って、信じられない思いでした。
でも見間違うはずはありません。
ネットの画像とはいえ、一目見たら忘れるはずがありません。
それほどにユニークなんですよ、形状が。

とにもかくにも、まず見ていただきましょう。

ねぇ? いかがですか? ユニークでしょう?

インパクトのある造形ですよね。
一目見たら忘れないということ、わかっていただけますよね。

それとね、形だけじゃなく、こちらの名前を聞いたらもう忘れられないこと必定です。


発表いたします~~~~


【ミッキーマウスノキ・ミッキーマウスの木】オクナ科

そうなんです、あのミッキーマウスの名前が付けられた植物なんです。

南アフリカ原産の熱帯性の常緑低木で、大きいものだと1、5~2mほどになるそうです。
日本には昭和40年代の後半に導入されています。

寒さに弱いことは、こちらを紹介している各サイトに書かれています。
成長して大きくなれば5℃くらいまでは耐えられるようですが、一般的には10℃を保つことが無難のようです。
ということは、沖縄以外だと、直植えは難しいということですね。

ただ昔からある観葉植物の管理と同じような扱いでしょうから、室内で育てるのには、格別神経質にならなくてもいいんじゃないでしょうかね。

果実の数は個体によりまちまちですが、ちらっと見た限りでは2~3個のものが目に付きました。
画像をチェックしてみると、未成熟のものも確認できます。
萼が5片ですのでね、5個の種子が出来るのでしょうが、すべてが成熟するとは限らないのでしょうね。

これって黒い実じゃないですか? って、そんな声が聞こえてきますね。
確かに「赤い実同盟」に入れるには少し強引かもしれません。
事実、果実は黒ですからね。
でも全体の印象は赤い実なんですよ。
「ゴンズイ」も「赤い実同盟」の会員にしたことだし、こちらもそうすることにします。

よくぞ付けたり、ミッキーマウス!

ディズニーのミッキーマウスに因んでの命名ですが、本家のミッキーにそっくりということではありませんよね。
赤い半球形の花床を顔、同じく赤くて反り返った萼を耳、1cmほどの黒光りのする果実を目に見立てたイメージが、ミッキーマウスってことなんでしょうね。

著作権とか商標権とかについて、ディズニーは世界中に目を光らせて、かなりうるさいという話はよく聞きますね。
「ミッキーマウスノキ」の件に関してはOKしたんだろうね。

もし日本人にこちらの名前を付けさせたら、「デメキンノキ・出目金の木」とかにしちゃうかもしれませんね。

正式名は「オクナ セルラタ・Ochna serrulata」ですが、これは学名そのままです。
オクナ科オクナ属、品種名がセルラタということです。

「ミッキーマウスノキ・Mickymouse Tree」は英名ですが、その他に「Mickeymouse plant」「 bird's-eye bush」などもあります。

一応「キバナオクナ」という和名もあるんですよ。
漢字表記すると「黄花オクナ」なんだけど、つい「黄花奥菜」って書きたくなっちゃいますね。
でもオクナはOchnaで、日本語じゃないんだよね。
黄花と名付けられているように、黄色い花が咲くそうです。

オクナ科という初めての科名ですが、南米を中心に、世界の熱帯地域に約40属600種あるそうです。


別のお宅の玄関先でも見つけましたよ。


出会えた喜び ‐赤い実同盟レポート‐

2008年01月14日 | 「赤い実同盟」



【メギ・目木】メギ科

幻だったメギの赤い実に、年明け後の11日、出会うことが出来ました。
存在を知ってからでも、3年越しの出会いということになります。
見てみたいと望んでいたいたものに出会えることは、いきなりの出会いとはまた違って、格別の喜びがありますね。
今期は無理だろうと思っておりましたのでね、嬉しいプレゼントになりました。

美しい紅葉をお届けしたのと同じ株が落葉し、裸木になったところに、赤い実がポツリと顔を見せてくれたのです。
ほんの2~3粒でしたけどね。

「赤い実同盟」の新会員登録です。
数を競うつもりはありませんが、初めてのおかたに出会うと、やっぱり嬉しいですね。

残念ですが、光量不足もありまして、ピントは甘いです。
その分、鋭い棘はバッチリですけどね。

こんなに美しい紅葉も、まだ残っておりましたよ。



豊穣なり -赤い実同盟レポート-

2007年12月28日 | 「赤い実同盟」



【イイギリ・飯桐】イイギリ科

青空をバックに、イイギリの赤い実の写真を撮ることは、昨年からの課題でした。
ご覧いただければ賛同して貰えると思いますが、写真の素材としては最高のシチュエーションでしょう?

昨年はこのシーンを、一枚も撮れなかったんですよ。
葉っぱが落ちたときには、ほとんどの赤い実が無かったような状況でしたのでね。
信じられないような早い時点で、赤い実は根こそぎ鳥の餌食になってたのです。

冬場の鳥の餌は、各種の木の実たちが供給源としての役割を担っておりますが、「赤い実同盟」の会員さんたちも例にもれません。
観察を続けているとわかってきたことなどもあります。
ピラカンサの実は、№1の人気です。
トウカナメモチは、あまり人気がありません。

あるサイト情報によると、イイギリの人気はイマイチだって書かれていたのに、昨年はいち早く丸裸状況でしたのでね、何かが起きたのじゃないかって、推測しちゃいましたよ。
東京のゴミ収集と関係があるんじゃないかというのが、三題話的なおじさんの推論。

今年も鳥との勝負だと思って待機していたのですが、昨年よりは遅くまで赤い実が残っております。
先端部分は、かなり食べられていますけどね。


花の時期から「青空バックにイイギリの赤い実写真」が撮れるかどうか危惧していましたので、出会う度にカメラに収めておりました。

  
6/12                       9/1

  
9/27                       10/13

  
11/8                       11/14

さあいよいよ赤い実たちが落果してくる時期が迫ってきましたよ。
ここまで熟れると、鳥のおこぼれや、強い風の力を借りて、房状の実が落ちてくることがあるのです。

こんな状態で落ちていることが、ままあるのです。
それを拾い集めるのを、楽しみにしています。
拾ってきたイイギリの赤い実は、今年も含めここ3年間、リース素材として大活躍してきたことは、goro's Diary の読者のみなさまはご存知ですよね。


ところがです、今年は大量のイイギリの実を採集することが出来ました。

そうそう、おじさんの環境では10数本の雌株を見ることが出来るのですが、今回アップしている写真は、すべて1本のイイギリの木のものです。

過剰なる豊穣のオブジェモドキを作ることが出来たのは、そのイイギリに木に、こんなことが起きていたからです。


そうなんですよ、下のほうの枝が伐採されていたんです。
太目の枝も、バッサリです。

冬を前にしての枝の整理なんでしょうけどね、これを見た瞬間、おじさんの目がランランと輝いたことは、語るもがなの話です。

戦わずにして手に入れた戦利品を、文字通り担いで凱旋してまいりました。 

    
           3日後・・・

                     2度目の凱旋


そうやって持って帰ってきたものが、夜なべ仕事を積み重ねた結果、今年のクリスマスリースになったということです。 

思い通りの写真も撮れたし、大量の赤い実もゲット出来たし、今年のイイギリに関しては大満足です。