この実を見ると、どうしてもあの歌が口をついて出てきます。
♪夕焼け 小焼けの 赤とんぼ
負われて 見たのは いつの日か
山の 畑の 桑の実を
小籠に 摘んだは まぼろしか
条件反射です。
「クワ・桑」クワ科の実です。
クワにも種類があるようですが、これは「ヤマグワ」だと思います。
桑の実のこと、知らない人、多いですね。
赤とんぼの歌は知ってますが、実際に桑の実を食べたことのある人、私の周りには、ほとんどいませんでした。
三木露風作詞の「赤とんぼ」ですが、この歌にも問題があると思います。
1番と2番の歌詞を並べると、赤とんぼが飛ぶ時期と、桑の実が熟れるのとが同じ頃のように思ってしまいませんか?
赤とんぼが飛び始めてから桑の実を探しても、どこにもありません。
桑の実の熟れるのは、初夏ですからね。誤解なきように。
桑の葉が蚕の餌だということは、かなりの人が知ってます。
お蚕さん(昔の人はこう呼んだのです)は、桑以外の葉っぱを食べません。
(現在は開発された専門の飼料があるようです)
美智子さまが、お手ずからお蚕さんに桑の葉を与える姿、TVで観たことありませんか?
宮中の儀式として残っているくらい、日本で養蚕業は、大切なものだったのですよ。
生糸の輸出が日本の基幹産業だった頃は、日本中で養蚕が営まれていました。
戦後のファッションの変化と、ご多分にもれず、中国産の安い生糸に席捲され、現在では養蚕をやってるところ、ほとんどなくなってしまったようです。
その名残もあるのでしょうが、日本各地に桑の木はあります。
でも桑の実を食べたことのある人は少ない。
何故なんでしょうか?
かなり濃厚な甘味がある、おいしい果物?なんですよ。
楊梅と並び、世間にもっと認知されてもいいと思ってるんですがね。
このくらい、黒く熟れてからでないと、食べてはいけませんよ。
チャンスがあったら、是非食べてみてください。
とはいってもね、そのチャンスがなかなかないのが実情でしょうが。
私は知ってます。
どこに行けば桑の実をゲットできるか。
その株の今日現在の熟れ具合です。
まだまだこのくらいではお話しになりません。
黒くなるのを待って、待って、そしてゲット!です。
うまくいけば、goro'sでお目にかけることができるかもしれません。