一生

人生観と死生観

温泉と日本人

2008-03-31 19:03:35 | 生活
3月31日 雨のち曇り
 温泉の湯を引いた我が家のお風呂はいわき住まいの華である。リラックスするためにここに来る人は我が家に限らないのである。この団地は東京方面からの移住者もいる。定年を迎えて田舎暮らしをしたいが、あまり不便なところに住みたくない、ということになれば、いわきは程ほどによいところらしい。気温も東北というよりは関東式で、比較的温暖、寒暖の差は少ないことで日本有数のとこだそうだ。
 温泉は至るところで出るらしい。くせのないおう泉なので、好まれる。ハワイアンが出来て有名になり、街も不景気を脱した歴史がある。その前は炭鉱の不景気で大変だったそうで映画にもなった努力のあとが語り草である。熱いお湯は冷まして入浴する。
 いわきはよいとこ、住めば都。ここでよいエッセイでも書ければなおよい。

国境と宗教の問題

2008-03-30 19:37:37 | 哲学
3月31日 晴れ時々うす曇
 明日から4月、春は北の東北まで歩んできた。いわきの小名浜で桜の開花。
 国が違えば人の顔も習慣も違う。争いが国境で始まりやすい。しかし基本的なところでは人類みな同じと信じたい。宗教としてはキリスト教とイスラム教の対立がいま問題である。千年以上も争ってきた間柄だ。ちっとやさっとで解決するはずがない。ただし殺し合いは止めるべきだ。争いの元は一寸したきっかけからというのがたいていの場合。だから一寸我慢して譲り合うところへ行けばよいのだ。
 国際的な調停も必要だが、始まりは個人と個人の握手からといいたいがどうだろう。

春うらら

2008-03-29 15:08:22 | 哲学
3月29日 晴れ
 昨日東京に行ったとき四谷駅付近の桜が満開であった。春を先触れする梅は凛々しさがある。桜はやさしくまたはかないが、一夜の夢でも精一杯に楽しもうとするいきとしいけるものの願いを表す。そうだ、都に春は来て人の心を誘うのだ。
 そのような中で社会はなかなか厳しい。国会は与党と野党の政策の折り合いがつかず、決定のできない宙ぶらりんで、ガソリンの税金がどうなるか政府福田首相は困りきっている。道路の脇のガソリンスタンドでは早くも値下げの看板が目立つ。
 日本と世界、曲がり角の社会情勢の中、不安を待つ人は多い。賢く強い指導者への待望がある一方で、人殺しをなんとも思わず、ゲームでもやるような感覚の若者たちがいる。しかし、それでは世の中はおさまらない。どこへゆく?人々。本当に求むべきは何か、真剣に考えるときではないか?

旅路

2008-03-28 08:59:55 | 生活
3月28日 曇り
 旅立ち前、途中の無事と行く先の平安、自分のことももちろん、先々の人のことも念頭に!私たちの運命は思いがけないことも起こるのだから。
 春になっての旅は喜ばしい。期待を胸に。let's go.

理由なき殺人

2008-03-27 14:42:12 | 哲学
3月27日 晴れ
 お腹の調子が悪くなったのでほとんど昼食抜き。明日の東京出張の準備。
 さて世の中は大変なことが続けさまに2件起こる。土浦の東京よりの常磐線の駅荒川沖にあらわれた殺人犯が手配中の警官たちを尻目に、通勤通学帰りの客たちに無差別に発砲、8人ばかりに命中、1人死亡、他は怪我。もう1件は高校卒の18歳の青年が、進学を反対されて、家出、新幹線で倉敷に来て、駅のホームで電車に乗ろうと待っていた人を線路に突き飛ばし、その人は電車に轢かれて死んだ。どちらも死傷した人は犯人と何の関係もない。いわば犯人の気晴らしのための犠牲者である。日本の若者の一断面が現れているようだ。後者の事件の報道の新聞見出しに、「誰でもよかった」とある。
 いやはや、想像力の欠如、他人の苦しみへの思いやる心の消滅。どうなるのだろう。日本の前途。平和は良いが、長く続くと平和に慣れた者の中からこんな人間が出る。自由は大切だが、犯罪を犯す自由はお断りにしたい。

太田総理京大に登場

2008-03-26 16:38:38 | 哲学
3月26日 曇りのち小雨
 昨夜、テレビに登場した太田総理の京大での対話的番組みが面白かった。京大は自由な学問の府を目指して特色ある研究を進めている人ガ目だっている。そこへ乗り込んだ太田が何を話し、何を求めるのか、注目の的であった。
 すれ違いもあり、平行線、堂々巡りかと思われるコマもあった。しかしいくつかのことは心に残った。
 象牙の塔の学問を一般人に理解してもらえるように学者は最大限の努力をすべきだ。努力をしても素人に分からせることはほとんど無限の時間を必要とし、実際上無理だ。いやそれだからこそ上手な説明がいるのだ。
 東大では大学紛争の頃だたので勉強はできなかったが、学問以外のいろいろな経験を積みそれがかえってためになった。教員として京大に来て学風の違いを感じ、たいへんよかったと思っている。
 独創的なことはよいが、孤立することになるのがこわい。
 その他いろいろあり、太田の頭の良さと、物事を突き詰めてゆこうとする熱心さを感知した。日本の芸人の中に独自なものが生じつつある。独創的といってよいのかとにかく時代の進歩を思わせる番組みであった、

我が家

2008-03-25 17:47:12 | 歴史
3月25日 晴れ
 少し変わった歴史を持つ我が家だが、だんだん平凡になってくるのはむしろ幸せというべきだろう。もし父があの戦争中に生きていたら、アメリカ帰りということで警察に睨まれ、かならず留置されたと思う。日本社会が極端に右傾化する1330年台に父は世を去った。幼い子たちを残して逝く心残りはあったはずである。資産の点でその当時すぐには生活に困ることはなかった。しかし私が戦争の末期にまだ成人していなかった状態で、戦後の我が家は母が苦労し、兄が苦労した。あの戦後のことを思うと、現代の豊かな日本は贅沢すぎるのだ。だから私は意地でも質素な日常を送りたいと思い、息子や孫たちにも遠慮なくその姿を見せたい。いま豊かな生活をしている息子や孫たちもこの移ろい行く日本の未来にいたって何かを思うであろう。しかしいつの世にも必要なのはしなやかな勇気であると思う。

誕生日のお祝い

2008-03-24 14:45:53 | 生活
3月24日  雨
 三月も下旬、北国も春は次第に色を濃くしつつある。末っ子の孫の誕生会を繰り上げ実施したのがきのうの日曜の晩であった。
 4人の末ともなればみんなが慣れっこになって、手際よくお祝いの品など並べる。
 だれも人の生涯を精確に予知することが出来るわけはない。しかし時としてわたしの胸を未来の予感が過る。その中味はいま明らかにできないが、人は小さな存在で決して傲慢になってはならないということである。
 日本の100年のこれまでを顧みると、今後100年が安穏平和であるとは到底思えない。しっかりした考えに立って、平和主義を守り抜く精神を持ってもらいたい。そうであってさえ世界に嵐が吹くだろうから、やはり勉強して自立する気概を養ってもらいたい。それがはなむけの言葉。

いのち

2008-03-23 09:43:08 | 哲学
3月23日 晴れ
 最近の別冊宝島で「いのち」の特集が出たので買って読んだ。鎌田實氏の談話が心に残った。私もいのちについてはいろいろの思索を重ねてきた。これで終わりと思ったことはない。いのちほど精妙なものはない。顕微鏡下に神を見た内村鑑三や
天体の運行を望遠鏡で観測しながら神を讃えた多くの天文学者たちのことを思った。宇宙の中での生命の発生の謎は解けていないが、人の知恵の及ばないところを指し示す神の知恵があることを信じることができるだろうか。

話せばわかる

2008-03-22 07:38:17 | 哲学
3月22日 晴れ
 機能は強風が吹き荒れたが今朝は静かだ。春分を過ぎたのだからもう春だといってよい。北国の春は遅いが嬉しさは南の人たちに大いに勝る。
 夢の中で「話せばわかる」筈のことを話さずに実行する人々のことをしきりに考えていた。戦前の軍部の人たちが政治家を襲ったテロの記憶が今でも生々しくあるため、この言葉は空しく宙に消え去ったかのように思われたが、やはり人と人との間のトラブルを調整するためには必要なものだ。しかし話すよりまず実行せよという諺ー不言実行というのもある。テロの実行はお断りだが、口ばかりで実行の伴わない空疎な公約も困る。
 まず実行、そして他人に分かりやすくお話して、理解を求めるというのが良いのではなかろうか。最初の段階がわかれば人はついてくる。