一生

人生観と死生観

民主党大勝利と時代の変化期待

2009-08-31 14:30:54 | 哲学
8月31日 雨
 台風が近寄っている。風雨の中買い物に行くとコンビニの店員も暇そうだ。
今朝の新聞はもちろん総選挙の結果特集だ。民主党が大躍進し、自民党は壊滅的打撃を受けたとある。二大政党政治が始まるかどうかの歴史的ポイントという見方があるが、本当にその通りになるだろうか。二大政党交替はチェック・アンド・バランスの観点から国民のためになる政治形態として先進諸国で採用されており、わが国でも戦前政友会と民政党の二大政党が立ったことがあるが、軍部にかき回されて消滅した。健全な二大政党が育つことを祈る。
 しかし少数政党でも聞くべき意見をもっているものもある。社民党の憲法護持の精神は理想として重要で、憲法九条を世界に広める思想を旗印にこれからの世紀を頑張るべきだ。偉大な思想を持つ偉大な政治家が日本には必要なのだ。

誠実な政治とは

2009-08-30 21:40:23 | 哲学
8月30日 曇りのち雨
 選挙の開票が進んでいる。予想どうり民主党の圧勝と言うことのようだ。民意はすでに自民党を離れ、野党民主党に政権を任せてみるかということになっていった。その過程はしっかりと分析しなければなるまい。公的年金の管理の無責任、後期高齢者の医療改革の不満、派遣労働者の非人間的解雇問題、安倍首相のタカ派的政策の不人気、経済の大波に対する対応策の不満、爆発寸前と言ってよいほどの状況をだましだましの先延ばし的対応が自民公明の退潮に繋がったのだろう。
 民主党が選挙戦に勝ったといってもこれからが大変だ。自民は牙を向いて民主に向かってくるだろうし、下手な対応はできない。鳩山氏は人は良いが粘りが足りなそうに見える。ひとつの政策を実施して完全に見届けるにはかなり長い時間も必要だろう。誠実な政治をおこなおうと思えばそれだけで4年どころですまない場合もある。粘って粘って、見届けるまで辞めない覚悟も党首には要求されるのだ。
 鳩山さん、いさぎよい進退だけではいけませんよ。

選挙は魔物のはず

2009-08-27 15:34:21 | 哲学
8月27日 晴れ
 日中は暑いが、朝晩は涼しさを感じる。もう秋はすぐそこに近付いている。インフルエンザの流行は止めようがないところにきてしまっている。
 さて選挙はいよいよ終盤、朝日新聞は民主党の議席320越えの大勝利を予測する。こんなに勝ってかえって気味が悪いということにならないか。民主党がそれほど優れた人材を沢山抱えているとは思えないだけにかえって心配になろう。
 選挙はもともと魔物、土壇場で何が起こるか分からないのが総選挙だ。民意を問うことはよいのだが、魔物を相手に予測をはじく新聞社も大変だろう。

歴史にもしはない

2009-08-26 17:11:45 | 哲学
8月26日 晴れ
 今NHKでは天地人を大河ドラマとして放送している。歴史上の人物を小説に書く仕事について考えてみよう。その人の人物像をあまり勝手に創作することは許されない。それは当然の約束事であるにしても、その人の本質的な生き方を理解した上でいろいろな枝葉末節の変更、色恋や交際上の葛藤などを加えて潤色するのは作家の腕前である。はらはらするような冒険や波乱万丈といった出来事を上手に加えるのは西洋の大作家の常套手段である。つまり色美しい風景画のような小説ではなく、どきどきするドラマを作り上げるのである。火坂雅史原作の天地人は私の見るところ直江兼続の人物をまともに理解し、なかなかスケールの大きい人間として描き、感銘を与えるように作り上げ、成功していると思う。NHKのドラマはさらにそれに手を加えるのだが、描き方が多少ずれているような感じがすることは否めない。面白さはあり、兼続も妻のお船も合格の範囲とは思う。ただ事件が多すぎて散漫になり、一本筋の通ったものに仕上げる点では大成功とまではいっていなような気がする。利休の娘や真田昌幸の娘の描き方は原作とかなり違っており、いかにも付加物という感じを与えないだろうか。

選挙の予測

2009-08-25 16:43:04 | 哲学
8月25日 晴れ
 朝晩は涼しくさすがに夏の終わりに近いことを実感させられる。日本列島この夏は異常な気象に悩まされた。その夏の終わりに総選挙の投票日がやってくる。
 新聞週刊誌その他で選挙予測が飛び交う。週刊現代はブレが大きく、先達ては民主390、自民44と言う予測だったが、最近は民主289、自民141に落ち着く。週刊朝日は2人のアナリストの予測で民主307から326、自民102から122となり、前の予測より上回る。
 いずれにしても民主の圧勝はもはや確定的だ。こうなると自民は潔く政権の座から降りることを考えなければならないだろう。民主は浮かれてはならない。本当に国民のため、国家のためになる政治をおこなって貰わねばならぬ。少なくとも2期くらいは続く政権であって欲しい。国民の思いは本当の安定への道を求めている。大きなvisionを持った真の政治家らしい政治家が育つよう切望する。

県知事は独裁者になるのか

2009-08-24 19:48:25 | 哲学
8月24日 晴れ
 今の世の中、投票で選ばれた以上は何をしても自分の裁量で決まると思っている首長が意外に多いのではなかろうか。もちろん議会というものがあるから、その議員さんたちの同意を得ることは必要だが、もともと自分の党派が多数を占めている場合は、簡単に自分の意志を押し通すことができる、と考えているとしか思われない首長がいるようだ。
 こうなると独裁政治にきわめて近い様相を呈してくる。どんなに理のある切実な請願をしても、別の理屈を押し立てて、その請願を握りつぶす。県の場合には、市町村などに自分の責任範囲のことを押し付けて、自分の責任を逃げる。こういう政治が現に宮城県で行われている。児童館の仕事は、各市町村に児童館ができたからもう県はやることがないと来る。こんな馬鹿なことがあるだろうか。県レベルの仕事はもともと市町村レベルの仕事とは違うはずだ。県は市町村に対して指導的な仕事をすることが求められ、あるいは先導的モデルを示すことで責任を果す。それが分からないほど県政は盲目になってしまったのか。選挙で県民の意思を問う日は近い。県民は新しいしっかりしたvision のある人を選ぶべきだ。

インフルエンザ流行は国民の慢心だとは

2009-08-23 15:33:32 | 哲学
8月23日 曇り後晴れ
 マスゾエ厚生大臣のインフルエンザ流行宣言に少し勇み足。このところ新型インフルにかかる患者数が急激に増え、野球の選手がダウンして、甲子園の高校野球でも、また日本ハムのようなプロ野球チームでも大弱り。厚生大臣は国民が初めは注意していたが、思ったほどインフルエンザの症状が重くないこと、それ程の感染拡大がなかったことに「慢心して」いた所為で夏だと言うのに異例の流行をし始めたとのこと。テレビでは確かに慢心してと言っていた。安心しての言い間違いではなかった。国民に罪があるかのような大臣の言い様だ。選挙戦の最中だというのに不用意な発言である。
 まあ失言大臣はこの人ばかりではない。このところいろんな大臣が失言で辞めたことは多くの国民が記憶しており、マスゾエ氏の失言程度は軽い方かもしれないが、それにしても大臣の常識と教養の再訓練が必要な世の中になったようで情けない。

心の持ち方健康法

2009-08-22 17:50:21 | 哲学
8月22日 薄曇
 雑誌の中の記事で「薬のいらない健康法というのを見つけた。イシハラクリニック院長の石原結実氏が最近の学士会会報に書いたもので本年2月の午餐会の講演記録であるよし。食生活の問題から入って、実に愉快な話しっぷりである。視野が広く、古今東西に及ぶスケールの大きさは、本職の医学博士の上に雑学博士が付いてもよさそうな感じで、聴衆を唸らせたに違いない。たとえば人類の祖先は300万
年前アフリカにいたが、5万年前にジブラルタル海峡を渡ってウラルに達した。東に行ったのがアジア人で、北に行ったのがヨーロッパ人という風な具合。少しデータが大雑把な憾みはあるが、一寸度胆を抜く発想ではないか。アジア人は農耕、ヨーロッパ人は狩猟の後に牧畜をやるようになった。食文化の違いがいろいろな影響をもたらした。ガンは体温の高いところではできない。日本人は昔体温が高かったが、今は1度も低いので免疫力が下がり、ガンにかかりやすい。体を温める生姜を食べればペストにも罹らない。驚くべき見解だが、根拠はあるそうだ。そして最後は前向きな気持ちが大事と来る。前向きで明るく暮らせば人間の寿命は最高125歳だそうだ。
 結局この人の講演の一番大事なところは心の持ち方。その点は私も納得できる。

酒煙草そしてドラッグ

2009-08-21 18:03:41 | 哲学
8月21日 薄晴れ
 薄晴れとは変な言葉と思う人もいるかもしれないが、薄曇より晴れに近いお天気のことをさすことにする。とにかく暑いのはまだまだ続く。しかし季節は確実に秋に向かっていることは間違いない。気配と言うものを感じる能力、日本人は勘がよい。
 さて毎日のように酒井法子の夫の高相容疑者の大麻事件の報道でテレビを見るのが愉快ではない。芸人ータレントと言うべきかーは最先端の悪の誘惑に染まりやすい。大麻は相撲界にもかなりのダメージを与えたことは記憶に新しい。スポーツ選手も例外でない。最初は一寸した誘惑と、一寸した悪戯心だろう。若者は聖人ぶるのが苦痛なのだ。吸ってみて心地よい、一寸くらいいいだろうと言っているうちに深みにはまる。犯罪というより、矯正すべき事柄のようにも思える。それも社会的な害悪となれば、刑務所よりも、矯正院とでもいうようなところに入れて、ガンガンなおすのだ。
 そういえば酒煙草も度が過ぎればよくないが、なかなか限度が守りにくいものである。キリスト教国アメリカで禁酒法を作ったが、結局それは駄目だった。法は人心の自然の勢いに破れたのだ。また煙草も今は煙草のみにつらいご時勢だ。禁煙の場所が増え、遠慮しながら外で煙草を吸っている人が昔はよかったとこぼす。そのうち禁酒法が人の自然に負けたように、煙草もそうなって欲しいと夢見るが、こちらはなかなか難しそうだ。
 私のように酒はいくらでも飲めるが、飲まないと決めている人間は社会への適応性が欠けているなどと言われるが、長年やっているとなんでもなくなる。煙草も若いとき悪戯でやりかかって、金もないから続かなかった。それで終わりでよかった。生活習慣の問題で絶対的な善悪とは違うようだ。

神業?検索技術

2009-08-20 16:22:03 | 哲学
8月20日 薄曇
 文献検索技術の進歩は神業と思われるほどになった。数千万のあるいはそれ以上のデータの中から必要なものだけ1個あるいは数個取り出し、ユーザーの要求に応ずる。もちろんコンピューターは神ではないから間違いは入るのだが、その速さは昔の人間には驚異的としか映らない。本当にすごい時代だと一方では思うが、基本的な部分で人間の知恵は依然として貴いものであることを思う。速さを誇るコンピューターが意外に愚かなのだ。そしてIT技術に頼る現代っ子が賢そうに見えて時に軽薄としか言いようがないこともあるのだ。時代は移る。しかし歴史は厳然として変わらぬ部分がある。人は謙虚に己の知恵の有限を思わねばならない。