一生

人生観と死生観

我が家

2008-03-25 17:47:12 | 歴史
3月25日 晴れ
 少し変わった歴史を持つ我が家だが、だんだん平凡になってくるのはむしろ幸せというべきだろう。もし父があの戦争中に生きていたら、アメリカ帰りということで警察に睨まれ、かならず留置されたと思う。日本社会が極端に右傾化する1330年台に父は世を去った。幼い子たちを残して逝く心残りはあったはずである。資産の点でその当時すぐには生活に困ることはなかった。しかし私が戦争の末期にまだ成人していなかった状態で、戦後の我が家は母が苦労し、兄が苦労した。あの戦後のことを思うと、現代の豊かな日本は贅沢すぎるのだ。だから私は意地でも質素な日常を送りたいと思い、息子や孫たちにも遠慮なくその姿を見せたい。いま豊かな生活をしている息子や孫たちもこの移ろい行く日本の未来にいたって何かを思うであろう。しかしいつの世にも必要なのはしなやかな勇気であると思う。

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