一生

人生観と死生観

ドラマチックな人生

2008-03-02 09:47:52 | 哲学
3月2日 晴れ
 ドラマチックな人生というものがある。社会が混乱あるいは変革するときは個人の人生もこれに翻弄されるのは当然のこと。そうでなくても幸運によってきらびやかな主役の座を射止める人ガいるかと思うと、一瞬の蹉跌によって名誉も富も失いどん底におちいる人もいる。人の運は分からないものだ。
 とは言っても努力する人が報われる社会を作るように努めるのが政治家の役割である。社会は進歩する、社会の理想はこうだと言ってモデルを示すことができる人、そういう人を首相や閣僚あるいは裁判官に持つ国は幸いだ。アメリカの建国の理想はよかった。神の支配を信じて人のすむところを正しく平和に保つ、そこに本当の神の国の理想が実現する、こんな風に歩もうとしたのが初期のアメリカであった。もちろん現実は理想通りにはゆかない。南北戦争という厳しい試練もあった。世界大戦への参加も余儀なくされた。しかしスケールの大きな理想家肌の政治家は時々出ることも事実だ。今大統領選挙の予備段階が進行中だが、民主党側でははじめの予想に反してヒラリー・クリントンをオバマが抜き去る情勢である。
 オバマがもし次の大統領になったらまったくドラマチックであり、アメリカの理想主義の側面を充たす選択ということになる。歴史に残るドラマチックな人生とは社会の進歩の方向と合致する個人の人生ということになろう。