5月30日 雨時に曇り
先日の日曜日5月22日朝、岩手県大船渡市の医師の山浦さんのケセン語聖書についてのNHKの教育TV放送があり、これを製作した大船渡印刷の熊谷氏も登場した。その放送の再放送は5月21日(土)午後にあった。私はこれらの放送を視聴した。大船渡は東日本大震災の被災地で、山浦氏も熊谷氏も被災した人たちである。この人たちのドキュメントが見るものに大きな感動を与えた。
二人はカトリックの信者であった。とくに山浦氏は地元気仙地方に福音を伝えるために、方言のケセン語で聖書を翻訳し直した。これは福音の土着化ということできわめて大切な試みだと思う。ローマ法王にも翻訳は献上されたという。日本でも強い反響があったそうである。山浦氏は80歳をとっくに過ぎた老医師ながら、その霊性は冴えわたり、口から出る言葉はひとつひとつ感銘深いものがあった。かれは言う。多くの人が大津波の犠牲になった直後の土地で絶望するただなか、「わかれの悲しみの中で大きな慰めを見出す。」「死者は神の温かい懐の中に永遠の命によみがえる。」「死は新たな生命への誕生である。」「人と出会うのは偶然ではなく必然である実感をえた。」
4月24日復活節の日は山浦氏はカトリック教会でケセン語聖書を使って説教台に立ち、神父や信者とともにイエスの復活をことほいだ。信仰を持つものは強い。遠くが見えるからであろうか。死をさえも超えた未来が。
先日の日曜日5月22日朝、岩手県大船渡市の医師の山浦さんのケセン語聖書についてのNHKの教育TV放送があり、これを製作した大船渡印刷の熊谷氏も登場した。その放送の再放送は5月21日(土)午後にあった。私はこれらの放送を視聴した。大船渡は東日本大震災の被災地で、山浦氏も熊谷氏も被災した人たちである。この人たちのドキュメントが見るものに大きな感動を与えた。
二人はカトリックの信者であった。とくに山浦氏は地元気仙地方に福音を伝えるために、方言のケセン語で聖書を翻訳し直した。これは福音の土着化ということできわめて大切な試みだと思う。ローマ法王にも翻訳は献上されたという。日本でも強い反響があったそうである。山浦氏は80歳をとっくに過ぎた老医師ながら、その霊性は冴えわたり、口から出る言葉はひとつひとつ感銘深いものがあった。かれは言う。多くの人が大津波の犠牲になった直後の土地で絶望するただなか、「わかれの悲しみの中で大きな慰めを見出す。」「死者は神の温かい懐の中に永遠の命によみがえる。」「死は新たな生命への誕生である。」「人と出会うのは偶然ではなく必然である実感をえた。」
4月24日復活節の日は山浦氏はカトリック教会でケセン語聖書を使って説教台に立ち、神父や信者とともにイエスの復活をことほいだ。信仰を持つものは強い。遠くが見えるからであろうか。死をさえも超えた未来が。