おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

電力自由化が高コストの原発を淘汰するそうだ

2016年01月23日 | Weblog

 

更新が遅れました。

ネットが使えなかったのです。

我が家のネット環境は、「Yモバイル」ってことになっておる。

過日、同じ料金で動作環境が良くなり、もっと高速になるとかいわれて新しいものに変えましたけど、ご当地はどうやらこれが使えない。

でもって、500メガごとに500円とか請求されそうになり、「元に戻してくれ!!」となったわけ。

そんなこんなで、元に戻ったらしいですが、それがなかなかうまくいかずに、往生しておった。

けど、それもようやく夕方になって解決し、メデタシ、メデタシとなったのです

ところで、

羽鳥さんのモーニングショー木曜日の「そもそも総研」はごらんになりましたかね。

「電力自由化と原発」について取り上げておりました。

短期的には、電力自由化後も、「燃料コストだけは安い」という原発が有利だそうな。

実際には、低コストの建設費で済む新電力の方が、もちろん競争力を持つわけだ。

ですが、建設コストをすでに織り込んだ原発は、燃料コストが安いので電気料金が安くできる。

だから短期的に見れば、原発による発電コストは安い。

しかし、すでに電力が自由化しておるイギリスでは、原発は建設コストが高いので、新規の建設は見送りになっておるそうだ。

もちろん、これは我がニッポン国でも同様だ。

3.11の福島第一原発事故により、ただでも高い建設コストはさらに膨れ上がっておる。

沼の上にパネルをポンと置くだけの太陽光発電や牛から出るメタンガス、小規模水力発電など、地産地消型の小規模発電の方が、比較にならん低コストで発電ができる。

原子力ムラの皆さんがごたくをいくら並べても、原発のコストが安いわけがない。

しかも、これまでは経費も利益に盛り込める悪名高い「総括原価方式」でしたけど、これもなくなった。

電気はこれで完全に競争原理に晒されるわけですから「原発はコストが安い」などと世迷言を申しておった推進派も、だんまりするしかない。

ってことで、「自由主義経済の原則」が貫かれれば、長期的には原発は淘汰されることになる。

だけど、そこはニッポンの場合「政治力」で、原発がつくられる可能性がないわけではない。

もちろん、根底にあるのは原子爆弾の開発でござる。

ほかに原発を所有するメリットはどこにもございません。

そこで、それこそ有権者の1票が大事になる。

この先、もしかすると「バカにつける薬」はできるかしらんけど、電力自由化の流れの中で、重厚長大にして廃棄物の処理もできない原発が、経済的に有利になる可能性など、金輪際ないと申しておきましょう。

そしてさらに、福島の事故でもたらされたご教訓がある。

これは原発のような大規模発電に依存しておると、事故などで運転が停止した時に、広い地域で停電になるってことだ。

再生可能エネルギーを中心に、小規模の発電設備を分散させれば、特定の発電設備の影響を受けにくくなる。

地域分散、地産地消のエネルギーができるなら、町や村の外に出て行くカネが少なくなる。

いままでは、電気はもちろんガソリンもガスも、エネルギーは最終的に大手資本のところにカネが出て行った。

地域の中でカネが回るしくみが電気でできるなら、これが大きく変化する。

地域経済も自立できると分かるのだ。

そもそも総研によると、福岡県みやま市には、「みやまスマートエネルギー」というメガソーラーの会社がある。

規模は現在5000キロワットで1500~2000世帯分の電気を賄えるそうだ。

市の世帯数は14000だそうだから、7分の1がこのメガソーラで賄える。

しかしこれに止まらず、この電力会社は民間のソーラー電気を買って町全体の7割の電力を賄いたいとしておる。

そのために、九州電力より1円高く電気を買って、一般家庭には数%安く売るのだそうな。

なんだかこれでは経営が成り立たないのではないかと思うけど、さにあらず。

この会社には送電線の管理コストも研究開発コストもいらないし、もっといえば事務所の場所も街中でなくてもいいからコストが安いというのだ。

さらには人件費も安いので、九電より電気を安く売って、買い取りは高くすることが可能だというのだ。

この会社、みやま市が筆頭株主だ。

先ほども書いたように地域内でカネが回るので、市内にカネが還流する。

仕事が生まれれば、雇用も生まれるというわけで「エネルギーの地産地消」が実現する。

新電力は、地域おこしの起爆剤になりえるのです。

原子力ムラだけでカネが回るいかがわしいシステムとは大違い!!

「地域おこしは新電力から始まる」とこの際申しておきましょう。

 


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