おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

埼玉のおばちゃん、おぢに合掌のてん末とは…

2018年09月08日 | Weblog

午前6時の気温はプラス17度。

お天気はというと、パッと空を見上げたところ、晴れ間もありますが、薄曇りのところもある。

予報によると、これから高気圧が張り出して、ご当地は晴れ時々曇りのお天気になるそうだ。

最高気温は22度。

過ごしやすい一日になりそうです。

そんなこんな、

台風に大地震のダブルパンチの真っ最中に、旧友二人が訪問しておって大騒ぎでしたけど、いまはようやく静かな夫婦二人の生活が戻っております。

穏やかだなぁ~

そんなおとといの夕方ですけど、けっこう派手な服装のおばちゃん二人が、我が家の前をJR比羅夫駅に向かって歩いて行きました。

中国人女性にも見えたけど、ハニーさんは「ニッポン人よ!」と申しておりました。

地震でJRは止まっておりますから、すぐ戻って来るだろうと思ったら案の定、足を引きずりながら戻ってきたのです。

あまりに疲れた様子なので、ちょいと声をかけてみた。

なんでも埼玉県からやってきて、お隣ニセコ町にある「ボンゴ広場」に滞在中だという。

地震でどうしていいか分からず、そこから軽く10キロはあろうかという道のりをとぼとぼ歩いて、駅まで来たのだという。

駅があまりにちっちゃいので驚いたとも。

ハイ、そうなのよ。

無人駅ですから小さいのは当然で、JRは運行してませんから、駅に来る意味が分かんない。

「駅に行けば何とかなる」は本州の人の発想か!?

なにより驚いたのは、借りていたレンタカーをこの日の朝、返却してしまったというのです。

バスもJRも、公共交通機関が全て止まっておる真っ最中に、唯一の移動手段であるレンタカーを手放したというから口あんぐり。

話を聞いておると、なんだかかわいそうになってきて、とりあえず宿泊中のボンゴ広場まで車で連れて行くことに。

車に乗ったとたん、饒舌になったおばちゃんたちあれこれ話してくれました。

とにもかくにも駅に行こうと、スマホのマップでみると、すぐ近所のようだったので、ふたりして歩いてきたのだそうな。

本州の人が北海道で犯す典型的な過ちのひとつがこれですわ。

以前も書いたけど、夕方函館に到着した本州の人から「今夜は札幌ススキノで呑みたいけど、どうやって行ったらいいの?」と聞かれたことがありました。

「飛行機なら可能です」と答えたら、「………」絶句しておりました。

札幌⇄函館間は距離にして300キロを超えるのです。

東京から300キロだと、西方面は名古屋を超える。

東方面だと仙台や山形の距離が、札幌函館間ですわ。

もっというと、札幌から東の根室なら430キロにもなる。

東京から400キロ西方面は大阪を過ぎて兵庫県なのだ。

北海道の広さをさっぱり理解しておらんのですわ。

そんなこんなで、すっかり「足が棒になった」とべそかきそうな埼玉のおばちゃんを宿泊場所まで届けたのでした。

「1000円あるけど、ガソリン代の足しにして」と言われましたけど、丁重にお断りしいたしました。

帰り際、バックミラーを見ると、中国人風のおばちゃんが、おぢの車に向かって手を合わせておりました。

人に親切にしたので「免疫力がたいした上がった」感じがした出来事なのでした。

災害時に唯一の移動手段であるレンタカーを手放す暴挙に出た埼玉のおばちゃんですけど、なんだか憎めないのでした。

札幌や新千歳空港までの足はいまもないけど、どうしておるんだろねぇ~ 埼玉のおばちゃんふたり…


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