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おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

民間の「英語試験」はパターン化していて、受験回数が増えると点数が上がる仕組み。いやはや…

2019年10月31日 | Weblog

午前6時を回りました。

ただいま曇りのお天気、気温はプラス3度だ。

今日は朝から晩まで曇りのお天気。

最高気温は16度とか。

あすは最高気温が10度に止まるそうです。

いよいよ雪の季節が迫ってまいりました。

さて、

「英語民間試験」でござる。

これ、以下の発言に尽きるね。

「萩生田文部科学大臣の発言は、単なる失言ではなく、根本的な問題だ。試験のエントリーだけでも非常に難しい。受験生がかわいそうだ」

こう指摘したのはだれあろう自民党の参議院の幹部だ。

どっからどうみても、拙速に過ぎるのだ。

そもそも、どうしてこんな英語試験を始めようということになったのか?

それは、こういうことらしい。

「中学、高校で6年間英語をやったのに全く話せないのは教育が悪いから」などと、世間で繰り返し言われるのが大きな理由だそうな。

そこで文科省は民間に丸投げするというから「はぁ???」って話にもなる。

英文学者の阿部公彦さんはその著書「史上最悪の英語政策 ウソだらけの『4技能』看板」(ひつじ書房)で、文科省の取り組みをバッサリと切り捨てている。

「それじゃ、英語は話せません」というのだ。

また「検証 迷走する英語入試」という著書は、東大教授で教育学部長の南風原朝和さんが全体の編者だそうです。

ここにはこうあるというからびっくり仰天です。

「TOEICやTOEFLなどに代表される業者試験は定期的に行われるため、その内容はパターン化しており、受験回数を重ねるほどにスコア(点数)が上がるとされる」

ようするに「金持ちの子は、受験回数を重ねることができるので点数が上がる」システムだ。

単純に、カネを使えば使っただけ、有利というわけ。

なにが「教育の均等」ですかね? 格差社会も極まる、いやはやな試験なのだ。

また、同時通訳の草分けの一人、鳥飼玖美子さんも近著『英語教育の危機』(ちくま新書)でこれを手厳しく批判しているという。

なんだか噴飯ものの試験のようだ。

その一方、民間の英語関連業者にとっては大チャンスだ。

萩生田さん2008年に文科政務次官に就任したころから、文教族としての歩みが本格化したそうだ。

もう10年以上もいわゆる「文教族」なのだ。

09年の衆院選で落選し、浪人中にはあの「加計学園」が設置する千葉科学大学の客員教授だ。

ようするに安倍総理のお友だち、加計学園の加計理事長ともべったりの関係ですワン。

文教族の萩生田さんの周辺をほじくれば、今回の英語民間試験導入にあたって、何か出るかもしれませぬ。

文科省時代に前川喜平さんは「意に反する政策をすすめなければならないことがあった」と振り返っておるとか。

もしかすると、このことなのかもしれません。

前川さんに「英語民間試験」のいきさつ、聞いてみたいなぁ~

TVも新聞もこれに関して「前川さんにインタビューしないでどうする!!」と思う初冬の朝なのでした。