おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「日本人はターゲット」そんな日本にしたのは誰だ!?

2016年07月16日 | Weblog

 

二度寝して、寝坊いたしました。

お子ちゃま並みに10時間も寝てしまったのでした。

午前7時30分の気温はプラス18度、青空にすじ雲がかかっております。

おとといの晩、お酒はお休み。

昨夜も350ミリの缶ビールをふたりで1本呑んだだけでした。

前から知ってはおりましたけど、酒を呑むと翌日に疲れが残る。

二日酔いしておるわけではないのです。

若いときには考えられないことが、ぢぢぃになると起きるようじゃ。

あす日曜日は、高校同期のお仲間が何人も集まって宴会だそうな。

今晩もお酒は控えることにいたします。

どなたにもやって来る「老い」は、誰にとっても初体験なのでござる。

さて、

今朝はトルコでクーデターらしいと、最悪のニュースがいきなり飛び込んできた。

きのうはフランスのリゾート地ニースで花火を見物するために集まった客の列にトラックが突っ込む狂気のテロ。

84人もの人が亡くなっておる。

経済では英国がEU離脱の暴挙、政治はテロやクーデターがあちこち起きる異常事態。

アメリカでは、国境に壁を造って移民を阻止するとか、キチガイ沙汰をのたまっておるトランプが、ヒラリーに並んだそうな。

感情ばかりが優先し、冷静に「勘定」できない異常事態が、世界のあちこちで起きておる。

世界はどうなってんだ???

って書いたけど、我がニッポン国も例外でない。

TBSの金平成樹さんが、今週号の週刊現代ジャーナリストの目で「2つの『ダッカ事件』あまりにも違う政府の対応姿勢」と以下のように書いておる。

おぢもずいぶん納得したコラムです。

7月1日、ダッカで起きたレストラン襲撃事件では、日本人7人を含む20人が殺害された。

ダッカ事件といえば1977年、日本赤軍によるダッカ・ハイジャック事件がおぢ世代には思い出される。

乗員乗客156人を乗せた日航機が赤軍メンバーによってハイジャックされ、赤軍は日本政府に対し、獄中にいた刑事犯の釈放と身代金の釈放を求めた。

当時の福田赳夫首相は「一人の命は地球より重い」と述べ、赤軍の要求を受け入れて、超法規措置によって刑事犯を釈放し、全員が無事救出された。

当時大学を卒業したばかりの安倍晋三はこれが気に食わなかったと著書「美しい国へ」で書いておるそうだ。

この著書で安倍は「テロリストを野に放ったと日本政府は世界中から非難を浴びた。同じ敗戦国のドイツは、この事件の半年後に起きたモガディシオ事件で特殊部隊を使った救出作戦を行なう。日本とドイツで対応がこうも違うのはドイツが憲法を改正したからだ」としておる。

そして「憲法改正が日本を取り戻すために必要だ」と説いた。

しかし金平さんによると、当時「世界から福田総理と日本に強い非難の声が上がった印象は薄い」という。

もちろん、国民も犠牲者が出なかったことに安堵した。

おぢも同様の記憶がある。

超法規的措置への異論も国内にあった気はしますけど、それも一部だった。

2014年以降、イスラム国による日本人誘拐殺害事件で安倍総理は「テロリストとは一切交渉しない。身代金要求にも一切応じられない」という方針を掲げた。

そして、人質の湯川遥菜さんと後藤健二さんは処刑された。

ここが一番問題なのだが、金平さんはこういう。

「後藤さんの殺害前、安倍総理は中東を歴訪しカイロでの演説で、ISと戦う周辺諸国に資金提供する趣旨の発言したことが、IS側を大いに刺激したとの見方が多く出ている」

金平さんが会った外務省のあるOBは「あのカイロ演説で、外務省が長年にわたって積み上げてきた中東世界からの親日感情という財産は吹っ飛んでしまった」と怒りを露わにしたそうだ。

一国の総理、余計なことを言ったものだ。

金平さんはこう結ぶ。

「テロを憎むことと、人命を重視して救出にあたることは両立し得る。現に、ヨーロッパのスペインなどの国が、ISによる自国民救出のため非公式ルートで身代金を支払い、救出に成功したケースもある。アメリカ政府も人質の家族が、身代金支払うことを容認する新たな方針を発表している」としておる。

いま、ニッポン人はもし人質になったなら、ただただ殺されるがままでござる。

もうニッポン人は海外旅行などしない方がよろしい。

ニッポン国は、人質となったニッポン人を守らないといっておるに等しいのですぞ。

テロに対するかつてのニッポン国らしい対応、一体全体このどこが悪い!?

命は地球より重くて何が悪い!!

…と思うおぢでござる。