おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

軽率な「対テロ発言」を戒める

2015年02月21日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス7度。今朝も雪は降っておりませぬ。

きのうも日中の気温はプラス4~5度にもなって、すっかり春めいております。

きょうも似たりゴンベのお天気と気温になりそうじゃ。

このまま春がやって来るのでしょうか???

そんなこたぁない、とは思いますが、雪が降るにしても湿った重い雪になるのではないかと、そこはちょいと心配な日々なのでござる。

さて、

少し旧聞にはなりますが、元経済企画庁長官の田中秀征さんが「安倍首相は対テロ発言を慎重に!」と苦言を呈しておる。

おぢもたいした納得じゃ。

まずは、「イスラム国」と対峙する周辺諸国への2億ドルの人道支援という「タイムリーエラー」だ。

これについて田中さんは「常識が通用しない『イスラム国』が経済支援、人道支援であっても敵対国を助けるための政策と受け止めることは明白だろう。とにかく不用意で無防備であったそしりは免れない。『イスラム国』は、何らかの“口実”があればそれでよかったのである」。

そう今回の安倍総理の中東訪問「とにかく不用意で無防備であったそしりは免れない」のでござる。

そして極めつけはぶら下がり会見で述べたこの一言だ。

「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせる」

おぢにいわせれば「なにを調子こいてるの!! 罪をどうやって償わせるの???」と思いましたけどね。

他国と戦争したことのない自衛隊、テロ対策といっても国内しか想定していない警察しか、ニッポンにはないのです。

威勢のいいお子ちゃまに過ぎませぬ。

これについて田中さんは「首相は1日の朝、怒り心頭に発したのだろう。『テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせる』と強調した。思わず『そうだ、そうだ』と肯いてしまいそうな発言だ。」としながらこう言っておる。

「だが、この発言はわれわれの国民感情には合致しているものの、はたして他への影響も十分に考慮しているのかと心配になった。聞きようによっては力による復讐の決意表明にも聞こえるからだ。『イスラム国』からは宣戦布告とも受け取られかねない。自分たちの都合に合わせて曲解する『イスラム国』に対しての発言は慎重過ぎるほど慎重であってもよいはずだ」。

そう、宣戦布告とも受け取られかねないわけで、平和国家ニッポンの総理としてはまことに「軽率、軽薄」な発言なのでござる。

もう少し言わせていただければ、外国に住む日本人から見れば「なんちゅうことを言ってくれるのか!!」と仰天するアホバカ発言でもござる。

そして、総理をこうたしなめておる。

「今までは日本の首相の言動が直ちに世界に大きな影響を与えたことはほとんどなかった。しかし、今の状況は首相の一言が日本人の命やテロをめぐる情勢に決定的な影響を与える可能性がある。首相はまず周辺の慎重論に虚心に耳を傾けてほしい。軌道修正はまだ間に合う段階にある」。

やたらに威勢のいい、おバカな総理の発言で喜ぶのはネトウヨの皆さんか知らんけど、海外で暮らすニッポン人や、これから海外旅行をしようとするニッポン人にとっては、極めて慎重さに欠ける発言と申せます。

古今東西、「やっつけろ!!」「やってしまえ!!」とやたら威勢がいいのは、自分が戦争に行ったりしないで、遠くから見ておるだけの年寄りか権力者と相場が決まっておる。

でもって、実際にやられてしまうのは罪のない一般市民なのでござる。

ニッポン国は、「困ったお坊ちゃん」を総理にいただいたもんですなぁ、、、