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おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

Tさん比羅夫に移住へ

2006年03月11日 | Weblog
雨の一日でござった。
ざんざん、がんがん降ってきて、雪どけもドンドコ進んでおる様子。
そんな朝、Tさんが札幌からやって来た。

ご承知のとおり、Tさんはずいぶん前からニセコ周辺で土地を探しておる。
でもって、なかなか条件にあったものは見つからんので、ちょいとあせっておった。
そんなこんなのきょうこのごろ、とある建物を放棄される方がいて、その物件を見にやって来た。

場所は、おぢの小屋から車で3分足らずのところにある小学校のすぐそば。
持ち主は札幌のとある会社の会長さん。
今年91歳になるお方だ。
おぢも一度お目にかかった気さくな技術屋さん。

ところが、この会長さんの息子さんの話によると、歳のせいか、さすがに認知症の気配とか。
おまけに建物も、この冬の大雪でかなりかなり痛んでおった。
でもって、息子さんもここを放棄することにしたのだそうだ。

建物内部を見たTさん、すっかり気に入って、持ち主・会長さんの息子さんから、無償で譲り受けることとなった。
でもって、一気に地主さんのところへ赴き、会長さんの代わりに土地を借り受けたいと申し出た。
地主さんも快くOKしてくださり、話はトントン拍子。

この間、1時間あまり。
あっと言う間にめでたく決着しちゃった。
これで雪解け後、建物の修理を終えれば、Tさん晴れて比羅夫の住人じゃ。

ってなわけで、定年まであと二週間あまりとなったTさん、すっかりご満悦。
ご近所にTさんが住んでくれることとなり、おぢもニッコニコじゃ。
なにせTさんは、ヘリコプターから農機具まで、ちょちょいと直しちゃう。
おまけに山スキーから山菜採りにきのこ採りに至るまで、山遊びの達人なのじゃ。

ひょんなことから、話がずんずん進み、とってもよい結果となった。
夜、あすから母親と沖縄旅行に行くおねーちゃんをご自宅にお届け。
すべて円く収まって、嬉し楽しの一日となるはずでござった。

お届けして、母親にご挨拶、と思ったが、ありゃぁ姿を見せない。
おぢには会いたくないらしいのじゃ。
参ったねぇ~

かたやトントン拍子の展開じゃったが、こちらは“不毛な国会牛歩戦術”みたいなもんで、さっぱり進まんのよ。
前途多難、「はぁ~っ」と大きなため息が出たのでござった。

雨は夜になってみぞれとなった。
行きつ戻りつ北海道にも春がくるのだけれど、遅咲きおぢに春の気配は、まだない。
シクシク…