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0207 ソチ五輪

2014-02-07 | きょうのニューストピック
冬季五厘が始まる。開幕の式典はまだであるが、すでに競技が始まった。20140207中日新聞トップ記事の見出しは、胸躍る真冬の熱闘 五輪 協議始まる と見える。リードは、ソチ
五厘は七日夜(日本時間八日未明)の開会式に先立ち、6日から競技が始まった、とある。記事左の見出しは、代作者謝罪「私は共犯」 佐村河内氏の曲 「耳聞こえる」示唆 とある。





【社説】中日ウエブ
作曲別人問題 虚構だらけの罪は重い

2014年2月7日


 「現代のベートーベン」と称賛された作曲家の作品は、別人が書いた虚構の産物だった。原爆で傷ついた人や大震災の被災地の人々の希望や夢も、一瞬にして欺いたその罪はあまりに重い。
 広島出身で被爆者の両親を持つ作曲家として知られる、佐村河内(さむらごうち)守氏の「交響曲第一番 HIROSHIMA」など一連の曲は、東京の音楽大学に勤める非常勤講師が作っていた。
 音楽界では、作曲者が助手たちに譜面を書く作業を手伝ってもらうケースなどはある。
 しかし、十八年間、佐村河内氏の“影”に徹した講師が記者会見で明かした制作の実態は、驚くような偽りにまみれていた。
 佐村河内氏は講師に曲のイメージを言葉や図にした「指示書」を渡す。講師がそれを参考にしながら楽曲を完成させる。
 楽譜の書けない佐村河内氏は試作テープを聞きながら、「この音は少し高く」などと変更を指示するだけで、作曲には関与しない。
 「三十五歳で完全に聴力を失った」など、自伝に書かれていることはうそで、会うときは必ず二人だけになり、会話も普通にできたという。
 身代わりは一時で終わらなかった。精魂込めた曲が佐村河内氏のものとして発表され、「天才作曲家」として栄誉を集めるほどに、良心が痛んだと言う講師の気持ちは分かる。最初から二人の共同制作として発表していれば問題は起こらなかったろう。
 CD「交響曲第一番 HIROSHIMA」はクラシック界では異例の十四万枚余が売れた。「被爆二世」「聴覚障害」「震災被災地へのレクイエム」-。
 悲しいことだが、人の痛みや苦しみを逆手に取ったような作曲家の“物語”は、話題に頼りがちな業界にとって格好のビジネス文句だったのではないか。映像メディアも含めて虚像づくりを担った責任はある。
 「私は共犯者です」と謝罪した講師の姿は痛々しかった。受け取った報酬も二十曲でわずか七百万円。遅きには失したが、この告白がなければ、フィクションはこの先も続いたはずだ。佐村河内氏は逃げないで、真実を説明すべきだ。
 二人の作曲家は、原爆被爆者や被災地の人々、音楽ファンの信頼を損ねてしまった。だが、音楽の持つ力は失われない。絶望に光を当て、慰め、希望に変えていく力があると信じたい。

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