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8月の狂詩曲

2020-08-05 | BS放送

狂詩曲だからと、狂の字義を間違ってはならない。日本の夏を語る映画を見た。29年前になる制作である。少し気になるところ、それを評者はたたえるので、書いておこう。黒沢明の映像解釈か、原作がそうなのかと、思う。一つはタイトルの狂詩曲、ラプソディーとは、>多くは民族的または叙事的性格をもつ としての、翻訳のせいであると言ってしまえば、そこまでだが、この文字遣いを理解しないからであって、狂詩という語を知るかどうか、漢詩の作法にあるが、もと、狂句とか、狂歌とか、その字づらはむずかしい。それを詳しくするまでもなく、ラプソディの翻訳としてわれば、その曲調を連想して、映画の演出がそうであったからというわけでもないが、夏の狂気に結び付ける映像のように語ってしまうのは、ラストのシーンだけにもったいないことである。ここを、また、誰もが胸を打たれるというには、黒沢の技法が非現実的な、ただ、まろぶだけの絵で、エンディングがないのであるから、老婆だけならともかく、映画の内容を消し飛ばしてしまった。二つと挙げて、みっつには、これが一番肝心で、米国人としてよいのだろう、般若心経の読経にのぞき込む姿勢が、ましてや、にやにや笑いながら、そう見えるのは俳優のほほえみ演技のなせる業か、それでも、言ってみればキョロキョロ、子たちにも愛想を振りまくような姿に、この読経のシーンにはいただけないと感じて、戦死者を祈る教会の場に、としておくが、日本人が参加して、ハワイの民衆にあのような態度をとれば、それはマナーを疑う、その場面作りに、それまでも繰り返し出た老婆の読経の姿が一心不乱であるから、なぜに愛嬌を振りまかせたのかと、解釈がないわけではないが、さきにも触れた俳優ができすぎていたのである。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscsj/12/0/12_44/_pdf/-char/ja

本稿では、日本で受容された対位法概念の二つの理解を参照し、黒澤が一度は般若心経の音声と聖母マリアの修辞としての薔薇の映像による対位法で冷戦後の世界の表象としての和解のイメージを構成しつつ、映画の最後に自作では異例の物語世界外の音楽を用いた対位法で核への恐怖と狂気による和解の転覆を演出していることを明らかにした。

八月の狂詩曲 - Wikipediaja.wikipedia.org › wiki › 八月の狂詩曲
八月の狂詩曲』(はちがつのラプソディー)は、1991年(平成3年)5月25日公開の日本映画である。黒澤プロダクション・フィーチャーフィルムエンタープライズ製作、松竹配給。監督・脚本は黒澤明。カラー、ビスタビジョン、98分。
撮影‎: ‎斎藤孝雄‎; ‎上田正治
配給収入‎: ‎8.2億円
上映時間‎: ‎98分
脚本‎: ‎黒澤明

https://movies.yahoo.co.jp/movie/88056/story/
>解説
 黒澤明監督が村田喜代子の原作を基に、かつて原爆を体験した祖母の許を訪れた4人の孫が体験するひと夏の出来事を描き、反核を訴える感動ドラマ。夏休み。長崎から少し離れた山村に住む老婆・鉦の許に4人の孫たちがやってきた。都会の生活に慣れた孫たちは田舎の生活に退屈を覚えながらも、長崎の街にある戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞いて、戦争に対する考えを深めていく……。その反核に対するストレートな表現が賛否を呼んだが、ラストのシーンには誰もが胸を打たれることだろう。

アマゾン、ビデオ

日本映画界の巨匠・黒澤明監督の第30作目となる本作は、長崎の人里離れた山村を舞台に、被爆体験を持つ祖母と四人の孫たちとのひと夏を描く――― 芥川賞を受賞した村田喜代子の「鍋の中」を原作に、黒澤監督自身が脚本化。出演者には村瀬幸子をはじめ、吉岡秀隆、ハリウッド俳優・リチャード・ギアなど、ベストメンバーが顔を揃えた。 世代や国籍を超えて、あらゆる人々の心を揺さぶらずにはいられない感動のドラマ。長崎から少し離れたお祖母ちゃんの家で、四人の孫は夏休みを過ごしていた。そこへハワイから手紙が届いた。その一通が、お祖母ちゃんの兄・錫二郎の息子を名乗るクラークというアメリカ人からで、不治の病にかかっている錫二郎に一目逢ってほしいと言う。そして、クラークが日本にやって来る。(C)1991 松竹株式会社
監督 黒澤明
出演 村瀬幸子, 吉岡秀隆, 伊崎充則

八月の狂詩曲 - 松竹www.shochiku.co.jp › cinema › database
INTRODUCTION 上映時間・98分日本映画界の巨匠 黒澤明 監督作品。村田喜代子の芥川賞受賞小説 「鍋の中』」が原作で、人里離れた山村を舞台に、長崎での被爆体験を持つ祖母と4人の孫たちのひと夏の出来事を描く物語。黒澤明が贈る、 ...


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