読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

明暦の大火2

2009-03-25 10:21:35 | 歴史

この火事に懲りた幕府はこれを機に江戸市中の区画整理をやり直した。寺を移転させ、大名屋敷を他所に集中させ、道を広くして防火帯を作り火事が燃え広がるのを防ぐようにした。その広場に静岡から火伏せりの神、秋葉権現を招致した。今は電気店街になっている秋葉原にその名が残るのみである。現在の上野広小路の「広小路」も又当時出来た道の名残である。さらに本妙寺は当時の老中、阿部忠秋から、出火以来「供養料」を毎年貰うようになった。これは多額の金で大正まで続いていたそうである。阿部忠秋の屋敷は本妙寺の隣にあり、法華経の触頭(幕府からのお達しを宗派内に伝える役目)にまで出世し、法華経の寺の中では群を抜く力を持つようになった。一つこれから疑える事が有る。出火元は本妙寺ではなく本当は阿部屋敷だったのではないかと言う事である。実はこのことは昭和の末になってから本妙寺がその寺報に書いているのだそうだ。

 

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