![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/74/490db09ad7884c95cbcf219c197af1e6.jpg)
警察を定年退職して今は自動車学校の校長をしている弟が来た。卒業間近で免許を取りに来ている高校生で忙しいそうだが仮免許の学科試験で半数が不合格だそうだ。また、仮免許の「仮」と言う漢字が書けない者も有ると聞いて驚いた。ゆとり教育とか言うものの成せる業か。そこで思い出した話しが有る。江戸幕府が倒れ徳川家が静岡に移封された。その徳川家は沼津城に沼津兵学校を作り、旗本を受験資格者として五百名程を募集し、教育しようとした。その学校は三年半程しか存続しなかったが校長は西周だった。試験は口答試験だけだったらしいが音読するよう渡された書物に出てくる酒井雅楽頭や井伊掃部頭などと言う徳川の歴代の重臣で世襲さた名前が読めなかったらしく、試験管から「だから、諸君は薩摩の芋侍に負けたのだ」とか言われたらしい。そんな話が司馬遼太郎の「歴史の中の日本」のなかに出てくる。