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ネットで成績を親に公開する米学校が増加

2012-10-18 09:54:12 | 教育
wsj日本版から

子供を監視するための新しいツールがあまりにも増えており、どの程度監督すべきか、どこからが干渉し過ぎになのるか、線引きに悩む親も出てきている。

米国では子供の学校での勉強ぶりをネット経由で密接に確認できるようになってきている
 米国では今、子供の成績や宿題の提出状況、出席薄をパソコンや携帯電話から確認できるようネットで親に公開する学校が増えている。仕事や家族に関する筆者のコラム『Work & Family』で、この件に関するインタビューを行った際、上記の問題がたびたび話題に上った。

 米国では現在、約3校に1校の割合で、子供が宿題を提出したかどうかや大きなテストが近く行われる予定かどうかといった情報を親がいつでも見られるようにしている。一昔前までは親が手に入れられる情報といえば、3カ月ごとに子供が持って帰ってくる成績表くらいだった。だが今や親が子供に関して得られる日々の情報量は格段に増えている。

 研究によると、親が子供の予定や行動をどの程度監督している(子供に関心持ち、質問し、決まりごとを作っている)かと、子供の学校での成績や精神衛生には関連性がある。

 だが、親の干渉が行き過ぎる(子供の意思決定をコントロールし過ぎる)と自尊心が損なわれる可能性があることも研究で明らかになっている。

 この新たに登場したネットという子供を監視するための強力なツールについて親に尋ねてみたところ、家庭によって使い方には大きな違いがあることが分かった。おおむね次の3つのカテゴリーに分類できる。

監視型:子供の宿題の提出状況や成績をほぼ毎日ネットで確認し、宿題の提出が遅れている場合は学校にいる子供にテキストメッセージで催促したり、テストが近づいているときは、どのように勉強時間を作るつもりかを尋ねている。このような親を持つ子供に話を聞いたところ、親の監視のおかげで一部の成績は確かに良くなったと話す。だが、週末はテスト勉強はしないなど、もう少し自分で行動を決められる自由がほしいとも話していた。

放任型:成績表や宿題の提出状況、出席薄をネット経由で確認することを情報過多と考えている。中には学校のウェブサイトさえチェックしていない親もいた。ネット経由で親が監視を行うくらいなら、「先生はいらないと言っているようなものだ」と答えた母親もいた。このタイプの親は、それは教師がやるべき仕事だと考えており、子供が落第しそうなときに教えてもらえればいいと考えている。また、宿題やテスト勉強を子供が自分で管理できるようにすることも教育の一環とみている。問題は、教師がしっかりしていない場合、子供が落ちこぼれる可能性があることだ。

仲裁型:成績表をチェックし、子供に親が監視していることを意識させてはいるが、干渉したり、ハッパをかけたりはめったにしない。ただし、成績が下がっていたり、宿題をたびたび提出し忘れているなど状況に応じて子供に問いただしている。ある母親は「きちんとやっていないと母親に追及されると分かっているため、子供は自ら行動するようになる」と話す。こうした親を持つ子供は自己管理能力が養われる傾向がある。

記者: Sue Shellenbarger


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