読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

I am not there, I did not die.

2007-05-19 14:59:04 | Weblog

I am not there, I did not die.は「千の風になって」と言う最近話題になっている詩の最後の部分だ。作者は必ずしもはっきりしていないらしいが「私はそこには居ません。死んでなどいません。」と言う詩の全体を読むと何か阿弥陀経の詠う浄土の様子がイメージされた。象形文字の使われた古代中国でも風は四方を支配する神々の使者であった。鳳や風の文字がそうした時代の人々の思惟の有り方を映し出している。「I am a thousand winds that blow.私は吹きわたる千の風になって」は、風になって私達の周囲に満ちている亡き人の慈悲を感じる。古代中国の人もそんな風に考えたのではと思われる。

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