ティーガーデン

大好きな紅茶を飲みながら、日々の生活で
咲いた花々(さまざまな素敵)をご紹介していきます。

SAMURAI MARATHON

2019年05月24日 22時00分00秒 | Movie・Book・TV

先日、映画”サムライマラソン”を鑑賞しました~

 

舞台は、1855年あたり、幕末。

260年間、日本は、鎖国を通して来たが、

いよいよ終わりをつげようと言う時期に来た。

いわゆる”黒船”に乗ってやって来た、

アメリカ政府の使者・・・、海軍総督の、ペリーと、

幕府大老の、五百鬼祐虎(いおき すけとら)(豊川悦司)は、対面する事となり、

少しずつ歩みよる彼らに、

幕府側は、和親条約と言う名の、開国を迫られる。

 

 

揺れる幕府に、不満を抱く(開国反対派)、安中藩主の板倉勝明(長谷川博己)は、

藩士達の心身を鍛える為に、

十五里(約58km)の道を走って競わせる、

”遠足(とおあし)”の開催を宣伝。

 

藩主から、

1着走者には、何でも望みを叶える事ができると言われ、

参加者が皆、希望を持てるような、そんな大会になるはずだった・・・。

 

しかし、これを知った幕府側は、

それは、表向きは、遠足(とおあし)の大会と見せかけた、幕府への、安中藩の、謀反の動きだと考え、

遠足の大会で、藩士達がいない、手薄になった、安中藩主のもとに、

拳銃を携えた刺客(しかく)を、送り込む事にした。

 

それに、気づいた、幕府のスパイ(代々隠密の家系に育った)として、藩に潜入している、唐沢甚内(佐藤健)は、

本来、幕府側のスパイではあるが、潜入先の藩にいる間に、育まれた人間関係・・・、妻と実子、

仲間達への情があり、

そして、何より、遠足は、謀反の動きではない事実がある事により、

危機を必ず阻止すべく、命がけで動き出す。

(*唐沢甚内は、表向きは、勘定方の平凡な侍で、妻にも幕府のスパイである事を秘密にしていると言う設定。)

 

一方、遠足の大会に、それぞれの願いを叶えようと、自身が勝つために、走り出した藩士達だが、

途中、危機に気づき、

気持ちを切り替え、

一刻も早く城へ戻らなければ・・・、

大切なものを守らなければ・・・と、

命がけで戦う為に、必死に走り出す。

 

 

・・・こんな感じで、様々展開して行きます~。

 

 

ストーリーに、藩主の娘で、

絵の才能がある、じゃじゃ馬娘の雪姫(小松菜奈)も、

素朴な自然の山深い景色に、華を添える存在です~。

 

この時代は、

敵か味方か・・・、常に、危機と裏腹な日常があったように思います~。

鎖国を通すべきか、開国すべきか。

幕府に不満を抱く、安中藩主。

藩主の側に裏切り者は・・・。

江戸で絵描きになりたい思いと、

父に対して反発心を抱く雪姫。

幕府側のスパイではあるが、

大切な命がけで守るべきものが、潜入先の藩にある唐沢甚内。

 

・・・他、様々な思いの中で、

遠足と言う、マラソンの始まりと言われるもの(当時の走り方の型がちょっと今の走り方と比べてみると、ちょっと滑稽かも~

が、開催され、

思わぬ展開へと、結末まで、進んで行く。

守りたいものを、真の侍魂で、守り抜く事ができるのか・・・。

・・・、結末はいかに~

 

ストーリーの中では、

ペリーと大老とのやりとりの中で、

ウイスキーを、ペリーに勧められて

飲むシーンがあったり、

安中藩主が、遠足により、手薄になった城で、

自分の為に、お茶を点てているシーンがあり、

その時に突然刺客が目の前に登場するのですが、

落ち着いた様子で、

予測していたかのような、

冷静な対応のシーンが、印象的でした~。

刺客が乱暴に現れても、

決してたじろぐことなく、

大盛に茶杓に盛った、濃い緑色のお抹茶を、

丁寧に茶碗に入れ、

点てて、美味しそうに味わうのでした。

まるで余裕な精神状態でした~、

それが、後の結果へと予感させるものがありました~。

 

制作側は、豪華スタッフ陣、そして、演じる側も、豪華キャスト陣で、

最後まで、面白く、時代ものではありましたが、古臭さがない・・・、むしろ新しい時代もののようなテイストを感じました~。

 

それぞれのキャストの人物像も面白く、

最近、時代の変化についていかないとと、前ばかり見ていた私に、

ふと・・・、昔の景色を楽しませてくれた・・・、

そんなある意味新鮮な映画でした~

 

・・・と、同時に、

この映画は、平成の最後の方で、公開された映画なのですが、

鎖国→開国、海外との親交、新しい時代の幕開け・・・、

そんな事も感じ、

まさに、平成から令和へと、シフトして行く・・・、

新しい時代への幕開け・・・、

そんな今と重なるものも、感じました~

雪姫の夢は、

江戸へ行き、絵描きになり、

海外へも行ってみたい・・・そんな風な希望があったよう~、

ペリーが、初め大老と対面した時は、

言葉の壁があり、意思疎通が難しい状態でしたが、

その後、国の珍しいものを見せたり、

ウイスキーのように、飲むように勧めたりして、

距離を縮めようとしていたように思いました~

他者を知り理解する事は、異国を知って理解する事と、共通するものがあり、

そこから世界が広がって行くように、思います~

様々なシーンから、

今に通じる学びにもなりました~

 

 


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