*短編小説集”中国行きのスロウ・ボート”〜 村上春樹さんと、安西水丸さんの、思い出深い単行本の復刊と、御書印旅の中で、出会った、素敵な本屋さんについて、書きました〜
皆さん〜、今晩は〜
昨日に続いて、今日・・・、日中、気持ちの良いお天気でしたが、夜は、雨が降り出し、
強めな感じで降っていて、激しい雨音が、家の中まで、響いていました〜
コロコロと、かわりやすいお天気には、まいりますね・・・
さて、
前回の、蓬BOOKSにて、素敵な御書印を押していただき、木村セツさんの、新聞ちぎり絵展を、楽しんだ続きのお話です〜
蓬BOOKSを出て、デイジーが気になるお店へあと1店舗、行く事に・・・
夕方から、予定があるようで、急足で・・・
中央通りを、そのまま、駅と反対方向へ進みました〜
途中、右手に、気になる雑貨屋さんがありました〜
またの機会に、寄ってみたいなぁ〜
その雑貨屋さんから、ほど近いところに、デイジーが気になる本屋さんがありました〜
ま〜るで、ブランド服のブティックかと思うような、素敵な外観のお店〜
入店後、
街行く若者さん達が、”ここって、喫茶店?何のお店??本屋さんなの!?”・・・って、驚きながら、覗かれている、
・・・光景を見ました〜
とってもお洒落な本屋さんですが、お写真撮影は、控えました〜
白い壁と茶色の煉瓦が素敵な外観のお店に入ると、
すぐ右手に、簡単なキッチン&カウンターがあり、
その奥にも、壁に向かってカウンター席があり、
珈琲(ホット、アイス)やカフェラテ、ジンジャエール等、数種の飲み物が、店内で、イートイン可能〜
こじんまりですが、本のディスプレイの仕方も、美しくて、
新感覚の本屋さんでした〜
UNITÈ は、2022年9月1日、オープンした、新感覚の本屋さんですね〜
営業日には、13時〜21時まで、営業なさっているようです〜
三鷹駅からだと、中央通りをまっすぐ、徒歩約14分くらいですが、
とっても人気のお店のようで、沢山のお客様が、入店なさっていました〜
私は、中央に置かれている一冊の本に目が留まり、それを購入しました〜
デイジーは、色々と、眺めている最中でしたので、
先に、珈琲を注文し、購入した本を、少し読んでみました〜
珈琲のホットは、ブレンド、深煎り、浅煎りの、3種類〜
私は、浅煎りを、注文〜
精算を済ませ、先に、席に着いたので、淹れていらっしゃるところは、見ていませんが、
電動の道具で、豆を挽く音がしていたので、グラインダーで挽き立てをハンドドリップして下さっていたかなと想像・・・
そのくらいの丁寧な作業を思わせる・・・、程良い時間の後に、美味しそうな香りの珈琲が、運ばれて来ました〜
クッキーが1つ、添えられて、ナチュラルな感じの、素敵な器でした〜
私が購入した本は、
村上春樹さんの、初めての短編集”中国行きのスロウ・ボート”(1983年5月18日発行/単行本)の、復刊本(2024年2月発行)〜
1983年刊行の単行本を、当時のままの装幀で、復刊と言う事〜
単行本で、復活と言うのは、なんか、めずらしい試みのような・・・
そして、この村上春樹さんの最初の短編集は、
村上春樹さんが、ジャズ喫茶を経営している時から親交があった、
イラストレーターの、安西水丸さんとの、初仕事と言う事で、
そんな思い出ある短編集であり、特別な一冊でもあるんでしょうね・・・
(水丸さんは、装幀を担当)
私も、沢山の本の中で、この一冊が、ふと目に留まって・・・
本の構成は、
1980年春〜1982年夏にかけて、発表された、7つの短編が、年代順に、収められているそう。
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中国行きのスロウ・ボート
貧乏な叔母さんの話
ニューヨーク炭鉱の悲劇
カンガルー通信
午後の最後の芝生
土の中の彼女の小さな犬
シドニーのグリーン・ストリート
・・・の7作です・・・
復刻本では、序盤に、
新たに、
「”中国行きのスロウ・ボート”の単行本の復活に寄せて」と言う文章が、添えられました〜
それは、3ページに渡って、文が書かれていましたが、
安西水丸さんへの懐かしい想いが、語られていました〜
(*安西水丸さん:1942年7月22日〜2014年3月19日)
わからないけど、
・・・もしかして、そんな思いから、復刻を決意したのかな・・・なんて、思いました〜
当時、
村上春樹さんが、初めて出した、短編小説集を、中央公論社から、出版する事になり、
知り合ったばかりの、安西水丸さんに、思いきってお願いしてみたそう〜
すると、水丸さん〜、快諾して下さったそうです〜
村上春樹さんもまだ、デビューしたてのほやほやの作家さんで、これが最初の短編集だし、
水丸さんは、それまで、勤めていた会社を辞めて、イラストレーターとして、独立したばかりで、
多分なら、文芸書のようなのの、表紙を描くのは、それが、初めてだったのかもと・・・
村上春樹さんは、水丸さんの絵が、当時から、個人的に、大好きだったそう〜
出来上がって来たイラストは、予想に違わず、素晴らしいと思ったと・・・
感性が合う同士、惹かれ合う何かがあったんですね〜
今回、復刊される事となり、
若き日の、村上さんご自身と、同じく若き日の、安西水丸さんに、思いを馳せ、感慨深いものが、あるようです〜
お2人の素敵な友情を感じさせる序盤の文章を読み、温かい気持ちになりながら、
最初の短編”中国行きのスロウ・ボート”を読みました〜
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物語は、
若き日の、村上さんが、知り合った、3人の中国人のお話ですが、
細やかな仕草とか、独特の表現や言い回しで、状況が、手に取るように、伝わって来るのですが、
何が言いたいのか・・・、確信に迫る内容はなく・・・、
読み手によって、色々な思考をめぐらす系の展開になっているかな・・・なんて、思いました〜
私自身も、人生の中で、3人以上の、中国人の方と、お知り合いになり、友情を深めあったり、
色々な思い出があるなと、ふと思い出すきっかけにもなりました〜
↓↓
仲良くなった彼女は、
10年ほど、日本に住めば、日本語は、とても流暢で、問題は解消されたようでしたが、
日本に来たばかりの頃は、会話が成り立たず、苦労なさったようでした・・・。
日本語に慣れ、上達し、日常のコミュニケーションも、問題がなくなったと言っても、
やはり、完璧ではなくて、表現が、ストレートな時があって、
日本人の、やんわりと、オブラートに包んだような表現は、難しかったのかなと・・・。
それに気づく前は、私も、ストレートな物言いに、気を悪くした事もあったりしましたが、
今なら、他国での苦労が、もっとわかってあげられるかもしれない・・・なんて、思ったり・・・。
お引越しして、疎遠になって行きましたが、
”○○さんは、私の心の友です・・・。”とおっしゃっていた気持ちも、
当時よりも、今なら、理解できそう・・・。
振り返って・・・、
私も、人生経験が、それなりに、多くなったのかなと、ふと感じました・・・。
7つある最初のお話の、”中国行きのスロウ・ボート”は、
内容は、特に、何を言いたいわけでもないような、
通り過ぎてしまっても構わないような内容でしたが、
例えば、バイト先で知り合った中国人女性との出来事の結末で、
あれま〜・・・と思うような失敗談ありだったりして、
本当にあった話かどうかもわかりませんが、
若き日の村上さんと言う人が、とても感じられたのと、
・・・若き日には、そー言う失敗は、誰しもが経験した事あったかも・・・と思わされたり・・・、
遠い若き日を、鮮やかに、描いたような、文章力にも、惹き込まれました〜
デイジーは、
予定のお時間がかなり迫っていたようで、
”そろそろ時間だから、そのまま、珈琲飲んでゆっくりしておいて〜。”と言って、
ほしい本を購入した後、
急いで、お店を出ました〜
私は、それを読み終わった後、
ゆっくりと席を立ち、軽やかな足取りで、駅へ向かいました〜
駅へ向かう途中には、素敵な果物専門店があり、
ちょっと離れたところにある、
同系列の、フルーツサンドや、フルーツティーを楽しめるカフェのショップカードを、
お店の人に、いただきました〜
それにより、
お出かけ前からチェックしていた、そのカフェの場所も、確認できました〜
またの機会に、ぜひ、訪れてみようと思います〜
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山田文具店のスタンプが素敵〜
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蓬BOOKSの、スタンプも素敵〜
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昨年、表参道にある、山陽堂書店で開催の、安西水丸展へ訪れた時に撮影〜
皆さん〜、素敵な夜を、お過ごし下さいませ〜
また、明日ね〜
À demain 〜