GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「心を汚してはいけない」

2013年11月02日 | Weblog

 4日ぶりの出勤。朝顔の根を抜き、ツルや枝を落として来年まで土を休めようと思ったら、なんと種が自然に弾けて地面に落ちて幾つも発芽していました。どうしたらいいのか、すでに花まで咲かした早熟な子までいるので、とにかく育ててみようと思っています。夕方、今日は宿直日なので、ATCまで夕食の弁当を購入しに行きました。クリスマスの飾り付けをしているのを見かけました。施設に帰り弁当を食べながら日経の夕刊を読んでいると、いい記事があったのでご紹介します。
    

 2010年に「国際中医薬膳師」(初めて聞きました)の資格取得した料理家の青山有紀(39)さんのお話です。実家は京都で料理店を経営していて、2001年に東京で飲食店を開くことになり、当時化粧品メーカーに勤めていた青山は、お姉さんに誘われ「ちょっと手伝うくらいなら」とい軽い気持ちで同行。開店して1カ月後、お姉にガンが見つかり、しかも末期ガンでした。手術と闘病生活に入る姉に変わって青山さんが店を切り盛りすることになりました。調理や接客のすべてに目を配ることは難しく、ストレスでスタッフにつらく当たってしまうこともあったそうです。不満を漏らす青山さんにお姉さんが「食べものを作る人が心を汚してはいけない」と諭したそうです。「自分は悪くない。うまくいかないのは他人のせい」という考え方は心を汚す。そんな気持ちで作る料理がおいしいはずがありません。お姉さんの言葉から「食」をなりわいにするうえで一番大切なことを学んだそうです。

 この言葉を聞いた当時はきっと素直に聞き入れ難かったにちがいありません。そして、青山さんは2005年に会員制の料理店「青家」を中目黒の古い民家を改装してオープンします。京都から取り寄せた伝統京野菜はじめ、こだわりの京素材と旬の食材で作る京おばんざいと韓国家庭料理のお店です。お姉さんの言葉が身に沁みて自分のスタンスになっていったのは、きっとこの店を出してからでしょうね。
 「心を汚してはいけない」本当に背筋が伸びるような鮮烈な言葉です。だからこそ、青山さんの人生を決めた言葉に昇華したのだと思います。



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