GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「期待できる夏映画の6作品」

2012年07月14日 | Weblog

 この3ヶ月映画館に足を向けたい映画の公開はなかったが、一気にみたい映画群が怒濤のように公開目白押しだ。今日はその第一弾、「BRAVE HEARTS 海猿 」を見てきた。 

 国家公務員・地方公務員の汚職・収賄、仲間の裏切りなどがっかりする映画が多かったが、この「海猿」シリーズだけは一つの汚職も裏切りもなく、愛と友情を高々と歌い上げきった。本当に大拍手したいほど。政治家の汚職・収賄、警官の裏切りなど公務員を卑下する映画ばかりが作られ続けていたのが残念で仕方ありません。映画は「海猿」のような超ベタのほうが感動は大きい。映画会社さまどうか公務員が堕落するような映画は作らないで下さい、お願いします!危険でしかも給料が安いので行き手がなくなります!

8月末までの見たい残りの映画5作品を列挙しておきます。

1)「リンカーン弁護士」(7/14公開) 
マイクル・コナリー原作の極上のサスペンス・エンターテイメント。小学校の頃、弁護士志望だった私は、法廷映画には目が無く、特にポール・ニューマン主演の「評決」、アガサ・クリスティの原作『検察側の証人』を映画化した名匠ビリー・ワイルダー監督の「情婦」が私の中では最優秀作品です。その他にも「推定無罪」、「エリン・プロコビッチ」、「真実の行方」、「ア・フュー・グッドメン」「ザ・ファーム 法律事務所」「訴訟」など、すぐにこれだけ思い出す。

2)「ヘルタースケルター」(7/14公開) 
沢尻エリカは「パッチギ!」以来ファンになり、「天使の卵」「手紙」「天使の梯子」「クローズド・ノート」はとても存在感のある演技を見せてくれた。世間を騒がしてるが、彼女の演技から感じる勇気は他の若手女優からはあまり感じられない。<様になる啖呵を切れる女優>は、数少ないが彼女はその一人だ。

3)「ダーク・ナイト ライジング」(7/28公開) 
歴代最高興行成績を誇る映画「タイタニック」に次ぐ映画が「ダークナイト」とは、驚きに値する。「ダークナイト」は子供が見る映画ではないからだ。何度もブログで取り上げたが、あのような内容のアクション映画はかつて見たことがないほどの衝撃を受けた。見た人が自分の良心を問われる映画など経験がない。映画「ターミネーター2」を見たときも同様の衝撃を受けた。この種の映画では、もうこの映画を越える映画はでないだろうという衝撃だ。そんな映画の続編を作ったクリストファー・ノーラン監督とはどれだけの勇気と才能を持っているのか? この夏最も見たい映画がこの映画だ。

4)「THE GREY 凍える太陽」(8/18公開) 
リーアム・ニーソンは40歳を越えてアクション映画で名を売っている希有な俳優だ。大好きなノンストップアクション映画「96時間」の続編も撮影中とか。この映画、100%信頼できるリドリー・スコット(製作)、トニー・スコット(製作総指揮)兄弟が作っているだけに興味は絶大だ。

5)「プロメテウス」(8/24公開) 
「エイリアン」「ブレードランナー」で未来宇宙映画の金字塔を打ち立てた巨匠リドリー・スコットが壮大なテーマ(人類の起源)に挑んだ超大作がこの映画だ。人類を作ったのは“神”でもなく“進化論”でもない? 地球上のあらゆる概念を覆す答えは宇宙の果てに眠っていたという内容の映画と聞いてしまうと、もうたまらなくなるほど早く見たくなる。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」ノオミ・ラパス主演も見逃せない。


 長い年月私は映画と共に過ごしてきました。もの心がついて映画を一本も見ない一週間はなかったように思うほどです。そして、59歳になった今、どれだけ映画に影響されて今日まで来たかをつくづく実感しています。映画の世界から読書の世界も知りました。だからこそ映画は私にとって最も大きなメンターだったように思います。

 少し振り返ってみます。最初は中村錦之助の映画「宮本武蔵」を見て吉川英治の原作を読み、吉川文学に心酔し、そして、司馬遼太郎と出会います。映画「赤ひげ」を見て山本周五にも出会えました。映画「飢餓海峡」を見て水上勉を知り、松本清張にも出会いました。ポール・ニューマン主演の映画「長く暑い夜」を見て「熱いトタン屋根の猫」を見、テネシー・ウィリアムズと出会いました。映画「大空港」を見てアーサー・ヘイリーと出会い、映画「針の眼」を見てケン・フォレットと出会い、ジェフリー・アーチャーと出会いました。映画「ジャッカルの日」を見て、フレデリック・フォーサイスと出会い、MTV映画の「ゲームの達人」を見てシドニー・シェルダンと出会い、映画「レッドオクトーバー」を見てトム・クランシーと出会いました。高倉健主演の映画「君よ憤怒の河を渉れ」を見て西村寿行と出会い、TVの「新宿鮫」を見て大沢在昌と出会い、楡周平にも出会えました。

 思い返せば影響を受けた作家との出会いは、映画がきっかけとなっていました。つまり私の人生観やスタンスの構築は、映画が触媒となって作家達に出会えたおかげだと言えます。映画や小説はタイムトンネルと似通っています。ある時代のある場所に私たちを誘ってくれるからです。そして登場人物と共に過去や現在、未来の出来事に遭遇し、彼らの心情の変化に共感し、成長していくたくましい姿に力を貰い、堕落していく切なく哀しい姿に胸を痛める。このような擬似体験を重ねられることろに映画や小説の価値があると思っています。映画や小説のおかげで実世界とは別の異空間や世界の辺境の地、未来の宇宙空間までを彷徨うことができるようになりました。この心の旅路と現実社会との融合こそ、人生最大の楽しみかもしれません。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。