GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「2012 二人だけの忘年会」

2012年12月25日 | Weblog

 結婚して31年、一人息子もようやく巣立ちしましたが、 今年ほど様々な出来事があった年はありません。 1977年に就職して35年間、会社人として自分なりに責務を全う出来たと思っています。 父親としてはどうだったのか、その答えはまだ先になるでしょうが、 ここまで大過なくやってこられたのも連れ添ってきた家内のおかげだと、ただただ感謝しています。 その感謝の気持ちの一つとして、クリスマス・イブということもあり、 帽子好きの私が彼女に帽子を一つプレゼントしました。 昔の仕事仲間で病み上がりのT料理長の肉料理店で逆・快気祝いをし、二人だけの忘年会をした次第です。 プレゼントした帽子をさっそくかぶってもらい、本日のスケジュールがスタートしました。

 まずは、先日オープンした<プーマストア>を訪問 入口の2匹のプーマ、きっと日本人は、特に関西人は「招き猫」を思い出すに違いありません。 その店頭でシベリアンハスキーを発見し、犬大好き人間の私はすぐに頭を撫でに行っちゃいました。 大丸で・逆・快気祝いを購入し、心斎橋にくれば90%立ち寄ってしまう「三木楽器店」に入り、 今夜は少し高めのマーチン弦セットを仕入れました。

    

     

    

     

 さて次は、今夜のメイン肉料理とワイン「遊山」-YUZAN-南船場店。店内は6月の時とは大違い、全テーブルの7割が埋まっておりとても忙しそうでした。 にも関わらず人のいいT料理長は挨拶に顔を出してくれました。 メニューは今回も料理長任せ。写真を見て値段を想像して下さい。 (今回も安くしてくれました) 仲間のゲンさんも忙しいのに顔を出してくれました。 「また麻雀しましょう!」と嬉しい言葉をかけてくれました。 同じ賄い飯を食べた仲間達の健康と今後の将来に幸あれを心から祈ります。

    

    

    

 さて、最後のスケジュールは「フェスティバルタワー13階・光のフェスティバル」。 実は新聞記事を読んでとても楽しみにしていたのですが、美しさはイマイチでした。 しかし、このフェスティバルホール1階で信じられない再会がありました。 阪神電鉄・元副社長の西澤氏と氏のファミリーとばったり出会ったのです。 私が1990年に入社した時、氏はビル経営部の部長をされていて、 何度も麻雀に誘っていただいたり、ビル経営部主宰のゴルフコンペで私が優勝したときも、 氏から優勝カップをいただいた思い出があります。 一番思い出深いのは、今のハービスがある場所にビル経営部が管理しているビルがあり、部もそのビル内に入っていた時のことです。 東京出張時のららぽーとSCの研修レポートを提出しに行ったとき、優秀な女性社員をおもいっきり叱っている場面に遭遇したのです。 いつもはこやかな氏ですが、周囲の社員も驚くほどの厳しい声でした。 彼女は泣き顔になっていました。しかし、その内容はとても温かく激励の言葉が散りばめられていました。そんな氏の叱り方に私は心底感動したのです。彼女もそれをしっかりと受け止めている様子でした。  

 西澤氏は私がビル経営部から出張していた阪神エステート・サービス(株)(現在は阪神不動産に吸収)の役員もされていた関係で何度も顔を合わせていましたが、あんなに厳しくてしかも豪放かつ温厚な方とは気づきませんでした。入社して私が船井総研と調査し阪神本線の高架下SCにカウンターしゃぶしゃぶの店オープンしたときも非常に喜んでくださいました。阪神エステート・サービス(株)の設立以来直営部の赤字が続いていましたが、その新店のおかげで黒字化に成功したからです。その後、尼崎に高級割烹店をオープンしたときも駆けつけて下さいました。その時、こんなことがありました。ご夫婦でのお食事の後、支払いをクレジッドカードを出された時のことです。私が胸からボールペンを出して手渡すとサインされた後、一言「お疲れさま、新規オープンは大変ですが、身体に気をつけて下さい。もう少し滑らかなボールペンを使うように…」と囁かれました。優しい言葉でしたが、しっかり叱られました。

 こんなこともありました。阪神大震災後、三宮駅の小さな喫茶店の再建に夢中になっていたときのことです。突然店内に入って来られてコーヒーを飲んだ後、「西岡君、ネクタイをプレゼントするよ、ついてきなさい」と、こやかに命令されました。そのまま一緒に「さんちか」のネクタイ売り場まで行き、私の好みを聞くでもなく、氏は自分で選んだネクタイをプレゼントして下さいました。「ありがとうございました!」と私は唖然としながらお礼を言うのがやっとでした。今まで男性からネクタイをプレゼントされたのは西澤氏以外にありません。きっと今後もないでしょう。私の生涯で最も尊敬できる、そして豪放でしかも心に温かい風を送ってくれる方です。

 阪神が西梅田に1,200億かけてHERBIS ハービスをオープンしたので、連れ添いと見物に出かけたときも、今夜のように偶然出会いました。あの時はネクタイのお礼を言って氏とはすぐに別れましたが、私はそのあと何故かハービスで高価なネクタイを2本も購入してしまいました。その2本のネクタイはその後大のお気に入りとなり、使用しすぎてボロボロになってしまいました。今もネクタイのガラの記憶だけが残っています。今日という日に、こんな場所でこんな時間に会える確率はまさに奇跡的です。氏とのとても不思議な縁を感じずにはいられません。きっと何か意味ある再会ではないかと私は感じ初めています。今の私にはそれが何なのかわかりませせんが… ただただ氏のご健康を祈るだけです。  

     

     

    

    

 中之島からの帰りは車内から御堂筋のクリスマスイルミネーションを堪能しました。定年退職した年の二人だけのクリスマス・イブ忘年会は、同じ賄い飯を食べたリゾの仲間二人と再会し、そして阪神での恩師でもある西澤氏と奇跡的な再会もあり、本当に今年を象徴するかのような充実した一日となりました。

    

    

     

 フロントガラスから見えては過ぎ去っていく

 クリスマスイルミネーションを眺めながらこんなことを思った

 時が過ぎていつか思い出深い今夜を思い出すに違いない

 私を支えてくれた人たちのことを

 そして私の運の良さを改めて感謝するだろうと  



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