GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「天国への階段」

2009年11月13日 | Weblog
『自分が他人より優れていると思ったら他人は理解できません。
 俳優の仕事に必要なのは他人に共感し、その人生を想像できること。
 自分の人生は楽しむべきだけどバランスが大切。
 一人の人間として他人への共感を失ったら俳優の仕事は出来ないと思う。

 生前に良いことをするのは天国に行くためじゃない。
 天国があるかどうか分からないけど、
 あるというのはいい考えじゃないわ。
 すべての行動が自分のためになってしまうから。
 そういう考え方は人間の心を駄目にすると思う。
 手段ではなく目的として良いことをしたいの』


これはナタリー・ポートマンという私の好きな女優のインタビューから抜粋しました。映画「レオン」で幼い少女を演じましたが、あれから素晴らしい成長を遂げたようです。

 今では大人の女性をいつもCOOLに演じていますが、俳優として、そして人生を生きる上でとても大切なことを学んだように感じます。

その一つは人との<絆>です。
「他人に共感し、その人生を想像できること」
 この言葉は人間関係の大切さ、絆を大変重要視している言葉です。

「 一人の人間として他人への共感を失ったら俳優の仕事は出来ないと思う」
この言葉も自己中心的発想では、周囲の人の存在を大切に思っており、。
とても温かみを感じる言葉だと思います。

もう一つは天国に対する考え方です。
これは神へのスタンスと同様に思えます。
「良いことをするのは天国に行くため」では、すべて自分の為の行為となるので、
無償の行為ではないと彼女は云っているのです。
そんな考えだと「人間の心を駄目にする」と明言していますね。
とても聡明で心豊かな女性と思わずにはいられません。

自分のことを優先しすぎると、共感する心も育たず、
天国への階段を意識すれば人は堕落するだろう。
天国や神の存在など考えるな。
在るのは自分の心、他人の心、
だからこそ、無償の行為を続けなさい。

私は彼女のインタビュー記事を読んでこのように受け取りました。
ますます、ナタリー・ポートマンが素敵に見え始めました。