暴露主義と強権主義と秘密主義
コロナ禍での国の形態、様式、特徴
( 画像は 用水路脇に咲くヒマワリ 7/21 )
現在進行中のコロナ禍で
国や民族の特徴が
際立って表出して来た
(1)世界の中心大国アメリカは
暴露主義
世界のいろんな夢と力を集めて
しかし その原動力は
あらゆる人やモノを認め
本音や野望も否定しないと言う
まるで利かん坊みたいな
多民族の若き集団国家アメリカ
だが 権威主義や規制もきらう
開拓魂が未だ残っている
やや粗雑で野性味も残存する
アメリカという国は
今回のコロナ禍では
予想以上の疫病と被害に
のたうちまわっている感じだ
グローバリゼーションの旨味も
たちまち吹き飛んでいくようだ
(2)世界有数の経済大国を
目指している中国は 強権主義
世界の経済大国にのし上がろうと
なりふり構わず暴れている中国
世界の技術や富をかき集め
ひたすら自国民を潤そうとして
経済協力という手段を隠れ蓑に
他国にはお裾分けしようとせず
口ではいつもウイン・ウインと
呪文のように唱えるが
その実 強欲な偏利・自利の顔が
チラチラと見える小心な国
(3)どんな危機が訪れようと
慌てず騒がず何でも隠そうとする
秘密主義の国 それは 日本
小舟のへ先に雷が落ちても
ある漁師は平然としていたらしい
幕末頃に 外国船が来航しても
内心は慌てふためいていたが
外見はそ知らぬ顔して対応した
とにかく長い間 幕府の中では
武士道が浸透していたので
胆力を鍛え 少々のことでは
慌てず うろたえずの精神が
多くの日本人に染み渡っていた
戦国時代は 騙し騙され
奇襲も辞さずの感があったが
世の中が治ると いつのまにか
正々堂々と卑怯なことは避けると
いう武士道が武家社会に
浸透していったのではないか
その背後には
儒教の広まりがあるかも知れない
身分制度による社会的地位の格差は
見た目も気分も生活も違うので
互いに他の階層の者のことを考え
特に下層にいた人は
上層の人たちの言動に敏感で
いわゆる「忖度(そんたく)」を
衝突を避けるための潤滑油とした
だから 今回のコロナ禍では
上から押さえつけないでも
国民の多くは 政府の意を汲んで
自粛や我慢を続けている
だが
政府は根底に秘密主義があるので
いろんな情報を中々公開しないから
国民は不安感と不信感を抱いてしまう
秘密主義は 言い換えれば
「責任主義」というものだ
江戸時代なら 責任者は
最終的に「腹切り」「蟄居」を
命じられるので 本人も周囲も
なるだけ責任を回避しようとする
現在のコロナでの関係者の言動を
見聞きすれば その気持ちが分かる
しかも 現代は江戸時代ではないから
忖度も思いやりもしない人や
マスメディアが多くなったので
その中で 穏健な中間層の人たちは
秘密主義と言いっ放し派との狭間で
右往左往している
(4)その他
ヨーロッパの主要国は
コロナ禍の様子を見た限りでは
(1)の暴露主義に近いかな?
他の中近東やアフリカ、
アジアの諸国は 対応の様子からは
(2)の権威主義に近いと思う
発展途上で 経済面や制度面で
まだ余裕がなく 上から高圧的に
押さえ込もうとしている感じがする
ps 2020.7.29
日本は 経済的にも 政治的にも
余裕がなくなって来た
だから 寛容性や多様性も細っている
社会全体が ギスギスした感じだ
世界に誇る社会福祉制度も疲労して
曲がり角に来ている
その煽りを受けて 医療保険機関は
統廃合の最中に今回のコロナ禍に
巻き込まれてしまい青息吐息の状態だ
今の第二波、そして
第三波への備えは 大丈夫だろうか
つけ焼き刃の如き各種支援策で
資金も財源もかなり使い果たして
政府は疲労困憊しヘロヘロである
災害多い日本は 普段から
被災等への出費が嵩みやすいので
今回の有事の場合も
機動性がイマイチになってしまう
ではどうしたらよいか?
それは 普段からの備えしかない
倹約、節約、チビチビと溜め込み
備えていくしか方法はないだろう
根本的なことなら
制度改革、働き方改革、生活改革
少子高齢化対策・男女格差の解消
教育改革・IT化政策、防災防衛問題
知的財産・高度技術の確保と活用
環境問題とエネルギー問題の解決
などを一つ一つ実行していくことが
肝要だと思う
しかし 言葉で言うのは簡単だが
それらを実行に移していくのは
大変な作業と行動を伴う
だけど
コロナ禍にある今だからこそ
またとないチャンスだとも言える
世界中がうろたえている今
日本は 我々は
自分たちの良さや強みを発揮して
未曾有の困難を
何とか乗り越えて行かねばなるまい
以上のことは 私が
日頃から感じていることを
取り敢えずまとめたもので
視点がズレたり 読みが甘い面も
多々あるかと思うので悪しからず